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17.子どもの作り方とは?
しおりを挟む「「…奥様は子どもがどうやってできるかをご存知ですか?」」
ラミさん達は真剣な顔をして私にそう尋ねます。
「っお前らはこんな所で急に何を聞いているんだ!!///」
「黙ってて下さい旦那様」
「今大切なお話中なので」
「~~っっ!」
ラミさん達は旦那様に目もくれず私を見つめています。でも子ども作り方ですよね?
「勿論知っています」
「では、どうするのか」
「教えて頂いてもよろしいですか?」
「バッ///ング⁉︎」
「はいはいヨルト、お前は黙っとこうなー」
ええ?あれですよね?
「結婚した夫婦が一緒に住んでいるといつも間にかお腹に宿るものなんですよね?」
「「「んん(ング)?」」」
昔、1度お母様に聞いたことがあります。それによると結婚した男女の夫婦が一緒に住み、関わり合いを持つことでお腹の中に新しい命が宿るのだと。それは仲良くすればするほど宿る可能性が高くなるそうです。
今まで私と旦那様は関わることが少なく仲がいいとも言えませんでしたので子どもができないのも当然かもしれませんね。
私がそう説明すると皆さん口を開けて唖然と言うように私を凝視して来ます。何か間違っていたでしょうか?
「……だいぶアバウトだな」
「………まぁ合っていると言えば合っていますが…」
「………間違っていると言えば結構間違ってもいますね…」
「え?」
そうなのですか?
「何が間違っているのでしょうか?教えて頂けますか?」
何か間違っている事があるのならば正さなければいけません。なのに旦那様以外の皆さんがサッと私から目を逸らしてしまわれます。
「それは私達の一存では何とも…」
「…そうですね旦那様、あとはお願いします」
「…………………………え?」
「そうですね!旦那様教えて頂けますか?」
「…え、あ、いや…」
「旦那様、どうやったら子どもはできるのですか?」
「そ、それは///ま、またこ、今度で…」
旦那様は顔を赤くさせるだけで教えてはくれません。
「…でも旦那様との子ども欲しいです…」
「ぐっ…///」
どうすれば教えて頂けるでしょうか?もし私の認識が間違っているのだとすると私は子どものことを諦めなくていいと言う事です。やっぱり愛する人との子どもが欲しいです。でも、旦那様は顔を赤るだけで何も仰っては下さいません。何かいい手はないでしょうか?…そうです!こう言う時こそローレンさんに教えられたあの手がいいかもしれません!本当にそれが有効かは分かりませんがやってみる価値はあります。そしてついにあの言葉を言う時が来たのです!
せっかくみなさんからアドバイスを頂いたのにずっと言う事ができなかった言葉。今言わなければいつ言うのですか!
「ユユ?」
ドキドキ
…とても緊張して、心臓がドキドキしています。
ですがやります!
「ユユ……っ!?」
私は旦那様に近づき、ローレンさんに教えられたように旦那様に抱きつくと上目遣いで旦那様を見ます。そして
「…よ、ヨルト様…赤ちゃんの作り方私に教えてくれますか?」
うぅ~ついに名前で呼んでしまいました///恥ずかしくって涙が出そうです。でも今はまだ我慢です。涙をこぼせば旦那様が驚いてしまいます!
「ヨルト様…」
「あ、う、あ///」
「…ダメですか?」
「う///」
…やはりダメでしょうか。
ツー
「…ヨルト様!?」
た、大変です!だ、旦那様のお鼻から血がっ!!
「~~~///………フラ…パタン」
「だ、旦那様!!!」
ど、どうしたんでしょうか!?ま、また旦那様がお倒れに!!
「だ、旦那様!?旦那さ…ヨルト様!ヨルト様!!」
もしかして今度こそ何かのご病気でしょうか…!?血も沢山、出ていますし…す、すぐにお医者様を呼ばなければ!!
「っローレンさん!皆さんすぐにお医者様を……あれ?」
「あははははははは!!ヨルト!お前それはないわー!!あははははは!!」
「ふ、ふふふふ!さ、流石に…は、鼻血まで出してしまうなんてっふぐっふふ」
「ふっお、奥様、そんな潤んだ瞳で上目遣いし、旦那様の名前を呼ばれるなんてナイスです。ふふっご立派です!ふふふふっ」
「?」
何だかこの光景、見たことがありますね?どうして皆さんそんなに笑っているのでしょう?
応援ありがとうございます!
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