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水の精霊【アクア】を宿す少女ウル
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【炎海湾】
クリス達は海賊【睡蓮】に襲われた後、何事もなく無事に炎帝の国の海域である炎海湾にいた。
炎海湾は、年中、白夜現象で日が沈むことなく気温は暑く、波も穏やかで見渡しも良いのだが、他国の船は沈没することが多かった。
なぜならば、海底の奥底に海底火山が連ながっており、どの火山もいつ噴火しても可笑しくない状態なので海底火山の位置を知らない他国は海底火山の噴火に巻き込まれて沈むことが多いのだ。
そんな炎海湾を、操縦室にいるアイリスが水精霊【ウンディーネ】の力を使い、海底の奥深くにある海底火山の位置を正確に把握して船長に伝えることで安全な航路を船行させていた。
クリス達は、アイリスの邪魔にならない様にデッキの端にいた。
「ん?ユナイトさん、見て下さい。僕達以外にも続々と来てますよ。」
クリスは、遠くに離れた場所を船行している大きな7隻の船を見つけた。
「ああ、先頭を船行している船は風の国の船だな。その後ろを固まって船行している6隻の船が水の国の船だな。」
「何だか嫌な予感がするわね、兄さん。」
「ああ、そうだな。風の国だからな。」
「え?まさか、攻撃をするってことですか?そんなことをすれば、戦争になりますけど。」
「クリス、覚えておきなさい。風の国は、そんなの少しも気にしないわ。だから、油断をしたらだめよ。」
「わかりまし…。膨大な魔力!?」
返事をしようとしたクリスだったが、途中で膨大な魔力を感知した。
【風の国の船側】
風の国の船は、完全な豪華船で船内にはプールや木々を植えられている。
プールサイドには、ビーチパラソルとラウンジベッドがあり、ラウンジベッドには風の国の女王であるエアリナがサングラスを掛けて横になっていた。
「ああ~!もう!何でこんなに暑いのよ!嫌になちゃう!」
暑さにイライラして激怒したエアリナは、サングラスを放り投げて膨大な魔力を解き放つ。
エアリナの膨大な魔力によって、放り投げたサングラスは粉々に粉砕しビーチパラソルは空高く飛びながらビリビリに破れ、近くにいた弟のエアロと【四季風神】第1席であるバハードは踏ん張ったが、後ろにいた騎士団達はプールサイドを転がったり、吹き飛ばされて海に落ちたりした。
「ね、姉さん!頼むから落ち着いてくれ!もうすぐで、ソレイユ国に着くからさ!」
「そうね、わかったわ。」
エアリナはエアロの説得に応じ、膨大な魔力を抑えた。
「ところで、バハード。」
エアリナは、人差し指を立ててクイクイと曲げてバハードを呼んだ。
「ハッ!」
バハードは素早く動き、エアリナの前に移動して片膝をついて敬礼した。
「バルシナは、大丈夫かしら?」
「ハッ!バルシナならば、大丈夫です。確実に、裏切り者であるトームズの始末すると思われます。」
「そうね、バルシナならば大丈夫よね。」
(あの子、何だか不気味なのよね…。)
エアリナは、バルシナを【四季風神】第4席に任命して直接合った際、バルシナの不気味さを感じていた。
そんなことを考えていた時、エアロが尋ねてくる。
「なぁ、姉さん。後ろの船を沈めても良いか?」
「はぁ、好きにしなさい。」
エアリナは、ため息をついて承諾した。
「ヨッシャー!ヤッホー!」
エアロは、嬉しさのあまり飛び跳ねて船尾に向かう。
「あの、エアロ様。」
「何だ?」
「申しにくいのですが、攻撃をしたら戦争になりますが。」
騎士団の一人が、申し訳無さそうに声を掛ける。
「だろうな。で?お前は、何が言いたいんだ?」
エアロは、全く気にした様子もなく聞き返した。
「え?」
「お前、うざいな。」
エアロは、殺気を放ちながら睨む。
「も、申し訳ありま…。」
騎士団は、慌てて謝罪をしようとする。
「消えろ!スパイラル・ナックル!」
エアロは、風魔法スパイラル・ナックルを唱えると右腕に竜巻を纏わせて騎士団を殴り飛ばした。
騎士団は吹き飛び、水切りの様に勢い良く海の上を何度もバウンドして最後に海底に沈んだ。
「じゃあ、沈めるか!」
エアロは、生き生きした表情で左手を右肩に当てたまま右腕を回す。
「沈め!エア・ウェーブ!」
エアロは、風魔法エア・ウェーブを唱えながらボールを投げる様に右腕を振り抜く。
すると、突風が発生して巨大な津波が発生し、津波は後ろにいる水の国の船へと襲い掛かる。
【水の国の船側】
水の国の6隻の船は、一隻の船を守る様に他の5隻が一定間隔を取って正五角形の形で船行をしていた。
「ウル様!巨大な津波が向かって来ます!回避が間に合いません!このままだと…。」
船長は、隣にいる水の精霊【アクア】を宿している小学生みたいな小さな少女ウルに報告する。
「大丈夫ですから、落ち着いて下さい。私が行きます。」
(あの大きな津波は、私の力でもどうしようもないけど、そんなこと皆さんに言えないよ。)
ウルは不安を見せない様に振る舞い、自分よりも大きな杖を持って水色のツインテールを揺らしながら船首に向かう。
しかし、ウルは襲い掛かってくる巨大な津波を間近で見て、どうしようもない現実を前にして絶望し言葉を失った。
(こんな大きな津波。私には、どうしようもできないよ。神様、お願いです皆さんを助けて下さい。)
そんな時、ウルの背後からウルが生まれた頃から側にいて世話をしていたメイド長のチャリーが優しく抱き締めた。
「大丈夫です、ウル様。もし失敗しても、誰もあなたをせめたりしません。いえ、私がさせませんので、お気にせずに。」
チャリーもウルの力を把握しており、この津波をどうにかするのは無理だと気付いていた。
体が震えていたウルは体の震えがおさまり、絶望した表情が和らいでいた。
「ハァァ…。」
ウルは、大きな杖を掲げて全魔力を杖に収束させていく。
「アクア・ドラゴン!」
ウルは杖を振り下ろすと、杖から今まで一番大きな水龍が現れた。
水龍は、大きな口を開けて津波に突撃した。
しかし、水龍は巨大な津波に飲み込まれてしまった。
「「うぁぁ…。」」
騎士団達は、我先にと船尾に逃げ回る。
そんな中、ウルとチャリーの二人だけはその場に留まっていた。
「ごめんさい、チャリー。わ、私に、もっと力があれば…。」
ウルは、チャリーに抱きつき泣きながら謝罪する。
「気にしないで下さい、ウル様。あなたは、持てる力を出し尽くしました。今までで一番見事な水龍でした。それでも、駄目だったのです。仕方ありません。」
チャリーも優しくウルを抱き締めながら、左手でウルの頭を撫でた。
津波がウルとチャリーを飲み込もうとした時、クリスがジャンプしてウル達の船に乗り込み、二人の前に出て左手で眼帯を取り外した。
クリスが眼帯を取り外した瞬間、一瞬で気温が下がり空から雪が舞い散り、体が硬直するほどの圧倒的な威圧感を放つ。
「フリーズ!」
クリスは、右手を前に出て津波に翳(かざ)してフリーズを唱えた。
津波だけでなく、周囲の海も一瞬で凍りついた。
クリスは、眼帯をつけると圧倒的な威圧感は霧散し、降っていた雪も少しずつ減っていく。
「大丈夫?」
クリスは笑顔を浮かべながら、ウルに手を差し伸べる。
「え?あ、は、はい…。」
ウルは、頬を赤く染めてクリスの手を取った。
「助けて頂き、ありがとうございます。私はコチラに居られるウル様の教育係兼、メイド長を務めていますチャリーと申します。申し訳ありませんが、ところで、あなた様は?」
「あ、申し訳ありません。僕はスノー・ランド国【立花】第0席を務めてますクリスと申します。風の国の船から膨大な魔力を感じたので、勝手に水魔法で乗船し助太刀したことを謝罪します。」
「いえ、助かりましたのでお気になさらずに。では、あなた様が、今回の議題に上がって居られますクリス様、御本人なのですね。」
「はい。ところで、その、そろそろ手を放して頂けないでしょうか?」
「ふぇ?あ、す、す、すみません!」
ボーとクリスに見惚れていたウルは、慌てて手を放した。
「本当に大丈夫?」
顔が真っ赤になっているウルを心配したクリスは、左右の手でお互いの前髪を掻き上げてデコとデコを合わせて体温を診る。
「あわわわ…。ふえぇぇ…。」
ウルは、更に顔が真っ赤になり湯気が出そうになる。
「何か、更に顔が真っ赤になったけど…。」
クリスは、背後から殺気を感じたので振り返るとアイリスがいた。
「ク~リ~ス~!」
アイリスは笑顔を浮かべていたが、背後には般若の姿が見え、恨めしそうな声でクリスの肩を掴んだ。
「ア、アイリス、何か怖いのだけど…。」
「今、ウルにキスをしようとしていたでしょう?」
アイリスは、クリスの肩を掴んでいる手に力が入ると同時に背後に見える般若がクラスチェンジをして鬼に変わった様に見えた。
「ふえぇぇ…。」
ウルは、狼狽える。
「キス?なんのこと?あ、ち、違うよ。ウル様の顔が真っ赤になっていたから体温を見ていただけだから。ね、ウル様。」
クリスはウルに助けを求めたが、ウルはクリスとキスしている姿を想像してしまい完全に思考が停止していた。
「アイリス様、クリスさんの言っていることは正しいですので、ご安心を。」
ウルの代わりにチャリーが、助け舟を出した。
「そう、ならいいけど。だけど、クリス。ウルに、いえ、他の女性に手を出したら許さいからね!」
アイリスは、右手を銃の形にしてウィンクしながら撃つ。
「も、もちろん、そんなことしないよ。」
アイリスの可愛らしさに、ドキッときたクリスだった。
クリス達は海賊【睡蓮】に襲われた後、何事もなく無事に炎帝の国の海域である炎海湾にいた。
炎海湾は、年中、白夜現象で日が沈むことなく気温は暑く、波も穏やかで見渡しも良いのだが、他国の船は沈没することが多かった。
なぜならば、海底の奥底に海底火山が連ながっており、どの火山もいつ噴火しても可笑しくない状態なので海底火山の位置を知らない他国は海底火山の噴火に巻き込まれて沈むことが多いのだ。
そんな炎海湾を、操縦室にいるアイリスが水精霊【ウンディーネ】の力を使い、海底の奥深くにある海底火山の位置を正確に把握して船長に伝えることで安全な航路を船行させていた。
クリス達は、アイリスの邪魔にならない様にデッキの端にいた。
「ん?ユナイトさん、見て下さい。僕達以外にも続々と来てますよ。」
クリスは、遠くに離れた場所を船行している大きな7隻の船を見つけた。
「ああ、先頭を船行している船は風の国の船だな。その後ろを固まって船行している6隻の船が水の国の船だな。」
「何だか嫌な予感がするわね、兄さん。」
「ああ、そうだな。風の国だからな。」
「え?まさか、攻撃をするってことですか?そんなことをすれば、戦争になりますけど。」
「クリス、覚えておきなさい。風の国は、そんなの少しも気にしないわ。だから、油断をしたらだめよ。」
「わかりまし…。膨大な魔力!?」
返事をしようとしたクリスだったが、途中で膨大な魔力を感知した。
【風の国の船側】
風の国の船は、完全な豪華船で船内にはプールや木々を植えられている。
プールサイドには、ビーチパラソルとラウンジベッドがあり、ラウンジベッドには風の国の女王であるエアリナがサングラスを掛けて横になっていた。
「ああ~!もう!何でこんなに暑いのよ!嫌になちゃう!」
暑さにイライラして激怒したエアリナは、サングラスを放り投げて膨大な魔力を解き放つ。
エアリナの膨大な魔力によって、放り投げたサングラスは粉々に粉砕しビーチパラソルは空高く飛びながらビリビリに破れ、近くにいた弟のエアロと【四季風神】第1席であるバハードは踏ん張ったが、後ろにいた騎士団達はプールサイドを転がったり、吹き飛ばされて海に落ちたりした。
「ね、姉さん!頼むから落ち着いてくれ!もうすぐで、ソレイユ国に着くからさ!」
「そうね、わかったわ。」
エアリナはエアロの説得に応じ、膨大な魔力を抑えた。
「ところで、バハード。」
エアリナは、人差し指を立ててクイクイと曲げてバハードを呼んだ。
「ハッ!」
バハードは素早く動き、エアリナの前に移動して片膝をついて敬礼した。
「バルシナは、大丈夫かしら?」
「ハッ!バルシナならば、大丈夫です。確実に、裏切り者であるトームズの始末すると思われます。」
「そうね、バルシナならば大丈夫よね。」
(あの子、何だか不気味なのよね…。)
エアリナは、バルシナを【四季風神】第4席に任命して直接合った際、バルシナの不気味さを感じていた。
そんなことを考えていた時、エアロが尋ねてくる。
「なぁ、姉さん。後ろの船を沈めても良いか?」
「はぁ、好きにしなさい。」
エアリナは、ため息をついて承諾した。
「ヨッシャー!ヤッホー!」
エアロは、嬉しさのあまり飛び跳ねて船尾に向かう。
「あの、エアロ様。」
「何だ?」
「申しにくいのですが、攻撃をしたら戦争になりますが。」
騎士団の一人が、申し訳無さそうに声を掛ける。
「だろうな。で?お前は、何が言いたいんだ?」
エアロは、全く気にした様子もなく聞き返した。
「え?」
「お前、うざいな。」
エアロは、殺気を放ちながら睨む。
「も、申し訳ありま…。」
騎士団は、慌てて謝罪をしようとする。
「消えろ!スパイラル・ナックル!」
エアロは、風魔法スパイラル・ナックルを唱えると右腕に竜巻を纏わせて騎士団を殴り飛ばした。
騎士団は吹き飛び、水切りの様に勢い良く海の上を何度もバウンドして最後に海底に沈んだ。
「じゃあ、沈めるか!」
エアロは、生き生きした表情で左手を右肩に当てたまま右腕を回す。
「沈め!エア・ウェーブ!」
エアロは、風魔法エア・ウェーブを唱えながらボールを投げる様に右腕を振り抜く。
すると、突風が発生して巨大な津波が発生し、津波は後ろにいる水の国の船へと襲い掛かる。
【水の国の船側】
水の国の6隻の船は、一隻の船を守る様に他の5隻が一定間隔を取って正五角形の形で船行をしていた。
「ウル様!巨大な津波が向かって来ます!回避が間に合いません!このままだと…。」
船長は、隣にいる水の精霊【アクア】を宿している小学生みたいな小さな少女ウルに報告する。
「大丈夫ですから、落ち着いて下さい。私が行きます。」
(あの大きな津波は、私の力でもどうしようもないけど、そんなこと皆さんに言えないよ。)
ウルは不安を見せない様に振る舞い、自分よりも大きな杖を持って水色のツインテールを揺らしながら船首に向かう。
しかし、ウルは襲い掛かってくる巨大な津波を間近で見て、どうしようもない現実を前にして絶望し言葉を失った。
(こんな大きな津波。私には、どうしようもできないよ。神様、お願いです皆さんを助けて下さい。)
そんな時、ウルの背後からウルが生まれた頃から側にいて世話をしていたメイド長のチャリーが優しく抱き締めた。
「大丈夫です、ウル様。もし失敗しても、誰もあなたをせめたりしません。いえ、私がさせませんので、お気にせずに。」
チャリーもウルの力を把握しており、この津波をどうにかするのは無理だと気付いていた。
体が震えていたウルは体の震えがおさまり、絶望した表情が和らいでいた。
「ハァァ…。」
ウルは、大きな杖を掲げて全魔力を杖に収束させていく。
「アクア・ドラゴン!」
ウルは杖を振り下ろすと、杖から今まで一番大きな水龍が現れた。
水龍は、大きな口を開けて津波に突撃した。
しかし、水龍は巨大な津波に飲み込まれてしまった。
「「うぁぁ…。」」
騎士団達は、我先にと船尾に逃げ回る。
そんな中、ウルとチャリーの二人だけはその場に留まっていた。
「ごめんさい、チャリー。わ、私に、もっと力があれば…。」
ウルは、チャリーに抱きつき泣きながら謝罪する。
「気にしないで下さい、ウル様。あなたは、持てる力を出し尽くしました。今までで一番見事な水龍でした。それでも、駄目だったのです。仕方ありません。」
チャリーも優しくウルを抱き締めながら、左手でウルの頭を撫でた。
津波がウルとチャリーを飲み込もうとした時、クリスがジャンプしてウル達の船に乗り込み、二人の前に出て左手で眼帯を取り外した。
クリスが眼帯を取り外した瞬間、一瞬で気温が下がり空から雪が舞い散り、体が硬直するほどの圧倒的な威圧感を放つ。
「フリーズ!」
クリスは、右手を前に出て津波に翳(かざ)してフリーズを唱えた。
津波だけでなく、周囲の海も一瞬で凍りついた。
クリスは、眼帯をつけると圧倒的な威圧感は霧散し、降っていた雪も少しずつ減っていく。
「大丈夫?」
クリスは笑顔を浮かべながら、ウルに手を差し伸べる。
「え?あ、は、はい…。」
ウルは、頬を赤く染めてクリスの手を取った。
「助けて頂き、ありがとうございます。私はコチラに居られるウル様の教育係兼、メイド長を務めていますチャリーと申します。申し訳ありませんが、ところで、あなた様は?」
「あ、申し訳ありません。僕はスノー・ランド国【立花】第0席を務めてますクリスと申します。風の国の船から膨大な魔力を感じたので、勝手に水魔法で乗船し助太刀したことを謝罪します。」
「いえ、助かりましたのでお気になさらずに。では、あなた様が、今回の議題に上がって居られますクリス様、御本人なのですね。」
「はい。ところで、その、そろそろ手を放して頂けないでしょうか?」
「ふぇ?あ、す、す、すみません!」
ボーとクリスに見惚れていたウルは、慌てて手を放した。
「本当に大丈夫?」
顔が真っ赤になっているウルを心配したクリスは、左右の手でお互いの前髪を掻き上げてデコとデコを合わせて体温を診る。
「あわわわ…。ふえぇぇ…。」
ウルは、更に顔が真っ赤になり湯気が出そうになる。
「何か、更に顔が真っ赤になったけど…。」
クリスは、背後から殺気を感じたので振り返るとアイリスがいた。
「ク~リ~ス~!」
アイリスは笑顔を浮かべていたが、背後には般若の姿が見え、恨めしそうな声でクリスの肩を掴んだ。
「ア、アイリス、何か怖いのだけど…。」
「今、ウルにキスをしようとしていたでしょう?」
アイリスは、クリスの肩を掴んでいる手に力が入ると同時に背後に見える般若がクラスチェンジをして鬼に変わった様に見えた。
「ふえぇぇ…。」
ウルは、狼狽える。
「キス?なんのこと?あ、ち、違うよ。ウル様の顔が真っ赤になっていたから体温を見ていただけだから。ね、ウル様。」
クリスはウルに助けを求めたが、ウルはクリスとキスしている姿を想像してしまい完全に思考が停止していた。
「アイリス様、クリスさんの言っていることは正しいですので、ご安心を。」
ウルの代わりにチャリーが、助け舟を出した。
「そう、ならいいけど。だけど、クリス。ウルに、いえ、他の女性に手を出したら許さいからね!」
アイリスは、右手を銃の形にしてウィンクしながら撃つ。
「も、もちろん、そんなことしないよ。」
アイリスの可愛らしさに、ドキッときたクリスだった。
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