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167.抱き着いて
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「…そんな事でエドを嫌いになる訳ないよ。
今まで よく頑張ったね。
どんなに弱くて馬鹿なエドだって、私は受け止める自信があるよ。
大好き。愛してるよ。」
『どんなエドでも……大好き。
愛してるよ。』
心を込めてエドに伝えた。
「くぅ……うぅ……ふっ…ぅ…」
エドがポロポロと大粒の涙を流す。
「それにね…
私の大好きな愛してる人をこんななんて、自分の事でも言わないで!!」
エドが落ち着く様に、ゆっくり背中を撫でてやる。
『きれいな涙…
私は ずうっとエドと一緒に居るからね。
エドが離れてくれって言っても、離れてやらないんだからね!!
覚悟しておいて!』
「うん…! うん…!!
ずっと一緒…一生僕から離れないでっ!!
約束だよ……」
ヨシヨシとエドの頭を撫でた。
グゥーーーキュルー…グーーー……
エドのお腹が可愛く鳴った。
「ふふっ。 エド お腹空いちゃったの?
朝 が少なかった?
何か出してあげたいけど…
んーでも……
もうすぐ11時になるから、お義母様との約束もあるし……
あっ!ねぇ エド。
…お義母様と一緒に、お茶にして貰わない?!
そうしたら、美味しいケーキ出すけど?」
「うん…
ミユの美味しいケーキが食べたい。」
エドに じゃあ起きて貰おうかなと口を開こうと思えば…
「きゃあっ」
私の腰にしがみついて居た筈のエドが、背中と膝裏に腕を差し込み、フワリッとお姫様抱っこして立ち上がるので、つい可愛い悲鳴が出た……
「へへっ♪
僕がミユを運んで行くね♡
しっかり首に抱き着いててね!」
「えっ?…うん…」
ビックリはしたけれど、エドに何をされても良いと思って居る望結は、エドの言葉に素直に首に腕を回し抱き着き顔を肩に乗せた。
エドは嬉しそうに 1度望結をギュッっと抱き締めると、応接の間を出て足早に歩き出した。
今日も 王宮内のサロンで待っていてと言われていたので、エドと2人で応接セットの長いソファーに隣同士に座り 手を繋ぐ……
暫くすると王妃様がやって来られて……
「あら。仲良しさんね♪
…先程 エドの元婚約者が、地下牢へ連れて行かれたと聞いたけれど……
何があったのか 私に聞かせて頂戴な。」
私とエドは 今 迄のテレシアがやってきた行為や、エドの身体の変化や自己否定 等を あらいざらい話した。
王妃様は、話の途中から眉を八の字にさせながらも、黙って最後まで私達の話を聞いて居てくれた。
「そうだったの…
そんな行為を今までずっと受けて居たのね……
フェイ……
ごめんなさい…気付いて…守ってやれなくて……」
王妃様は その美しいエメラルドグリーンの瞳から、ポロポロと大粒の涙を溢していた……
今まで よく頑張ったね。
どんなに弱くて馬鹿なエドだって、私は受け止める自信があるよ。
大好き。愛してるよ。」
『どんなエドでも……大好き。
愛してるよ。』
心を込めてエドに伝えた。
「くぅ……うぅ……ふっ…ぅ…」
エドがポロポロと大粒の涙を流す。
「それにね…
私の大好きな愛してる人をこんななんて、自分の事でも言わないで!!」
エドが落ち着く様に、ゆっくり背中を撫でてやる。
『きれいな涙…
私は ずうっとエドと一緒に居るからね。
エドが離れてくれって言っても、離れてやらないんだからね!!
覚悟しておいて!』
「うん…! うん…!!
ずっと一緒…一生僕から離れないでっ!!
約束だよ……」
ヨシヨシとエドの頭を撫でた。
グゥーーーキュルー…グーーー……
エドのお腹が可愛く鳴った。
「ふふっ。 エド お腹空いちゃったの?
朝 が少なかった?
何か出してあげたいけど…
んーでも……
もうすぐ11時になるから、お義母様との約束もあるし……
あっ!ねぇ エド。
…お義母様と一緒に、お茶にして貰わない?!
そうしたら、美味しいケーキ出すけど?」
「うん…
ミユの美味しいケーキが食べたい。」
エドに じゃあ起きて貰おうかなと口を開こうと思えば…
「きゃあっ」
私の腰にしがみついて居た筈のエドが、背中と膝裏に腕を差し込み、フワリッとお姫様抱っこして立ち上がるので、つい可愛い悲鳴が出た……
「へへっ♪
僕がミユを運んで行くね♡
しっかり首に抱き着いててね!」
「えっ?…うん…」
ビックリはしたけれど、エドに何をされても良いと思って居る望結は、エドの言葉に素直に首に腕を回し抱き着き顔を肩に乗せた。
エドは嬉しそうに 1度望結をギュッっと抱き締めると、応接の間を出て足早に歩き出した。
今日も 王宮内のサロンで待っていてと言われていたので、エドと2人で応接セットの長いソファーに隣同士に座り 手を繋ぐ……
暫くすると王妃様がやって来られて……
「あら。仲良しさんね♪
…先程 エドの元婚約者が、地下牢へ連れて行かれたと聞いたけれど……
何があったのか 私に聞かせて頂戴な。」
私とエドは 今 迄のテレシアがやってきた行為や、エドの身体の変化や自己否定 等を あらいざらい話した。
王妃様は、話の途中から眉を八の字にさせながらも、黙って最後まで私達の話を聞いて居てくれた。
「そうだったの…
そんな行為を今までずっと受けて居たのね……
フェイ……
ごめんなさい…気付いて…守ってやれなくて……」
王妃様は その美しいエメラルドグリーンの瞳から、ポロポロと大粒の涙を溢していた……
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