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九変篇 第八
九変篇1・やっちゃいけないコトはやっちゃいけないっす。
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オレの考え、語っちゃいますよ。
戦争するって時の手順、も一回確認しましょか。
まず王様から現場で指揮する大将軍さんに命令が下されーの、で、それぞれの部隊を指揮する武将を招集しーので、それから兵隊さんを集合させーの、と。
ここまではさっき……軍爭篇ぐらいの所でも言いましたけど、覚えてらっしゃいますか? じゃOKです。続き行きますよ。
で、その後に、じゃあ出発するぞーって段取になりますよね?
じゃここから、そういうときに注意しないといけないことの話します。
重要なのは地形の把握。これ、ホンッッッッットに大切ですよ。
重点ポイントを五個ぐらい挙げますから、肝に銘じちゃってください。
一個目。
足場が悪くて進むのが大変なところ、これ業界用語で「圮地」っていいます。
まかり間違っても、そういうところで、
「ここを我々のキャンプ地にする!!」
ってやっちゃダメです。
大体、石ころゴロゴロしてるようなところで寝ちゃったら、休んだことにならないっしょ? かえって疲れちゃうんで、止めて下さい。
二個目。
三つぐらいの国とボーダーラインで接してるところ、ここ「衢地」っていいます。
そういうところではむやみに喧嘩おっ始めるような無茶はやらないください。ご近所の皆さんとは仲良くしましょう。
なんでか、っていうと、喧嘩した相手が、今は仲良しのお隣さんの友達の友達だったりしたら、えらいコトになりかねないからっすね。
友達の友達から聞いた話ってのが、回り回って、仲良しさんと絶交になっちゃうかも知れないし、それどころかむしろ敵さんに味方しちゃうとか、そういうヤバゲなことになりかねませんからね。人脈ってのは大切ですから。
三個目。
故郷から遠く離れたところ、これ「絶地」って呼んでます。
こういうところに長いことうろうろしちゃヤバいんで止めてちょうだいな。
だって、故郷から遠いってコトは、近くに味方がいないってことでしょ?
ってことは、ひょっこり出会った相手が敵さんだって可能性が、どーんと高まっちゃう。
だから、マッハで通り抜けちゃいましょうね。
四個目。
敵さんチームの勢力域なんじゃないかなーってところは、コレは「囲地」っていいます。
ええ、ヤバいっすよ。だって周りは敵さんばっかりなんですからね。
ヤバいから逃げましょう。どうにか脳味噌を絞って逃げる方法を考えて、可及的速やかにトンズラこきましょう。
五個目。
敵さんチームの「勢力圏」どころじゃなくて、もう完璧に敵さんチームに囲まれている場所、コイツを「死地」っていいます。
ココに踏み込んじゃったとしたら、もう策略とか方法とかを悠長に考えてる場合じゃないっす。
これマジでヤバい。ゲロヤバ。ヘタすると死ぬ。ヘタしなくても死ぬ。
だから戦いましょう。口を動かす前に体を動かして、退路を切り開きましょう。
それと、戦争を始めた後にホントにマジでガチで気をつけないといけないことも五個ぐらいあるんで、これも説明しちゃいます。
一つ。世の中には通ったらヤバい道っていうのもある。
地図で見たら通れそうだと思ったんで行ってみたら、メチャクチャ道細過ぎってこと、あるじゃないですか。路肩なんか断崖みたいになってて、全然車幅が足らなくて前にも後にも進めなかった、とか。
そういう道は選んじゃダメ。別ルートを探しましょう。
二つ。敵には、ヤタラと攻撃しちゃいけない相手っていうのもある。
いかにも弱そうで、もう楽勝な敵がいたンで、軽ーい気持ちで攻めかかった。
ところがどっこい、実はそいつらは囮部隊で、横っちょにもンの凄い数の本隊が隠れてた……。
なんてこと、考えたくないけど考えられるでしょ?
だからそういう怪しげな連中は無視決め込むのが一番いい。
三つ。お城には、絶対に攻め込んじゃいけないのがある。
田舎の、小さな、備えの薄い城だと思ってとりついたら、守城戦チートの墨家の連中が守ってたとか……あいつらが守ってる城ってホントにカッチカチに堅いんだもん……絶対抜けない。無理。
そもそもオレは基本「城攻めは非推奨」って考えなんですよ。っていうか、大嫌い。この辺の理由は、追々説明しますけど。
四つ。土地には安易に奪いに行っちゃいけないところもある。
誰も支配してない空白地帯だと思って気軽に抑えに行ったら、周囲は全部敵さんチームの息がかかってた、なんてことも大ありですからねぇ。
周囲の状況をよく確認しましょうよ。
最後、五つ。たとえ王様の命令でも、そのまま実行しちゃ駄目なこともある。
戦場から遠く離れた本国では、たとえ細かく報告書を上げてたとしても、どうしたって戦場の細かい事情が判らないでしょ?
細かい事情が判らない王様が、細かい事情が判らないまんま出した命令だったりしたら、そりゃその場の状況に即さないことだってある……っていうか大体「即さない」もんです。
コレ、王様が悪いんじゃありません。戦場の状況を見てない、知っていないのが悪い。
だからそういうポイントのずれた命令には従っちゃいけないんです。
むしろそっちのが忠義ですよ。ヘタに命令通りに動いちゃって全滅するより、命令を無視して勝っちゃった方が、ずっとイイんですから。
この五つのポイントをまとめちゃうと、
「実際に現場へ行って、状況を見定めてから、適切に判断しないとダメ」
ってことですね。
そいでですね。
現場の将軍さんが、さっき五つ数え上げちゃったみたいな「マイナスの地形」とかにぶつかった時に、そいつを自分達のプラスに変換出来ちゃうような柔軟な思考力を持っているなら、当然その人は戦争のやり方をよくわかってるナイスな人材だってことになりますよね。
こういうナイスな人を「九変の利に通じた者」って呼ぶとしましょう。
小難しいっすか? じゃあ、臨機応変マンで。
逆に「九変の利に通じてない者」……つまり、臨機応変できないマンだったらどうなるか、っておハナシですけどもね。
例えば事前に地形のコトを調べて、情報だけ知ってたとしても、それを自分達のチームが優位になるように利用できない。ダメでしょ、コレじゃ。
欠点を欠点だって知ってるだけじゃ、現場を仕切るリーダーとしてはちょっと足りないんですよ。利点を利点と知ってるだけでも、まだ足りないっすね。
目の前の欠点を利点に繋げられる臨機応変さがない人は、いくら強くて頭が良くても、管理職に向いてないですよ。イヤ、ホントに。
つまりですね。
マジで賢い人が「配慮する」って時は、大体、良いことダケじゃなくて悪いことも勘案するんですよね。
プラスの中にあるマイナス点を憂慮しておけば、大体のことはスムーズに運ぶもんです。最初っから危ないところが判ってたら、対処のしようがあるじゃないですか。
逆に、とんでもないデメリットの裏に隠れてるとんでもないメリットを見つけることができちゃったら、迷いなくコトを勧められます。デメリットの部分にかっちり対処して、メリットだけとっちゃう方法を考えちゃえば良いんです。
それで最終的に、敵の王様に土下座させたいとしましょう。そういうときは、敵の王様に、
「ウチの言うことを聞かないと悪いことがおきるぞ」
ってコトを判って貰えば良いんです。
戦って思い知らせるのもありなんですけど、出来れば戦う前に諦めて貰うのが一番楽っすよね。その方がこっちの戦力も減らないで済むし。
実戦・政治戦に関わらず喧嘩をするつもりはない、あちら様とは末永く仲良くしたい……っていうか、上手いこと利用したい……っていうなら、相手に収益があることを強調して勧めるのがイイですね。
「ウチと仲良くすればwin-winな関係が築けますよ」
なんて言っちゃったりして。
あ、あちら様が損するような部分は適当に隠して、ね。これ当然の話。
いやいや、仲良くするつもりはないけど、戦いたくもない。出来れば相手をドタバタ走り回せて、最終的に自滅させちゃいたい……ってことなら、追いかけたくてタマンナイような利益を目の前にぶら下げてさしあげちゃうんですよ。
もーそっちに夢中になって、他のことなんかこれっぽっちも考えられないようにして差し上げちゃう。
そうすれば、こっちの国を攻めようなんて御莫迦なことは思いもしなくなりますからね。
だから、ですよ。
「どうせ敵なんか来ないよ」
って感じのなーんも考えてないような希望的観測に縋って、なーんもしないんじゃなくて、
「こうすれば、敵は攻めてきても大丈夫」
っていう準備をしておくことが、上手な戦争のやり方ってものなんですよ。
ホントになーんも考えずに、
「戦争なんて起きないさ」
って温温な楽観をするんじゃなくて、
「そりゃもう、こっちはえげつないくらいの準備をしてるし、そのことを充分アピールしてるよ。
だから相手さんも【ウチを攻撃したりしたらエグい反撃を喰らう】ってことは1000%承知してるンだし、ソレを無視して攻撃してくる訳がない」
って言い切れるくらい、自分達の態勢を整えておくのが大切なんですね。
備えあればうれしいなってね。
……あ、これ「備えあれば憂い無し」と「勝てちゃってうれしいな」を掛けてるんですよ。
ギャグの説明するのって、ハズカシー。
戦争するって時の手順、も一回確認しましょか。
まず王様から現場で指揮する大将軍さんに命令が下されーの、で、それぞれの部隊を指揮する武将を招集しーので、それから兵隊さんを集合させーの、と。
ここまではさっき……軍爭篇ぐらいの所でも言いましたけど、覚えてらっしゃいますか? じゃOKです。続き行きますよ。
で、その後に、じゃあ出発するぞーって段取になりますよね?
じゃここから、そういうときに注意しないといけないことの話します。
重要なのは地形の把握。これ、ホンッッッッットに大切ですよ。
重点ポイントを五個ぐらい挙げますから、肝に銘じちゃってください。
一個目。
足場が悪くて進むのが大変なところ、これ業界用語で「圮地」っていいます。
まかり間違っても、そういうところで、
「ここを我々のキャンプ地にする!!」
ってやっちゃダメです。
大体、石ころゴロゴロしてるようなところで寝ちゃったら、休んだことにならないっしょ? かえって疲れちゃうんで、止めて下さい。
二個目。
三つぐらいの国とボーダーラインで接してるところ、ここ「衢地」っていいます。
そういうところではむやみに喧嘩おっ始めるような無茶はやらないください。ご近所の皆さんとは仲良くしましょう。
なんでか、っていうと、喧嘩した相手が、今は仲良しのお隣さんの友達の友達だったりしたら、えらいコトになりかねないからっすね。
友達の友達から聞いた話ってのが、回り回って、仲良しさんと絶交になっちゃうかも知れないし、それどころかむしろ敵さんに味方しちゃうとか、そういうヤバゲなことになりかねませんからね。人脈ってのは大切ですから。
三個目。
故郷から遠く離れたところ、これ「絶地」って呼んでます。
こういうところに長いことうろうろしちゃヤバいんで止めてちょうだいな。
だって、故郷から遠いってコトは、近くに味方がいないってことでしょ?
ってことは、ひょっこり出会った相手が敵さんだって可能性が、どーんと高まっちゃう。
だから、マッハで通り抜けちゃいましょうね。
四個目。
敵さんチームの勢力域なんじゃないかなーってところは、コレは「囲地」っていいます。
ええ、ヤバいっすよ。だって周りは敵さんばっかりなんですからね。
ヤバいから逃げましょう。どうにか脳味噌を絞って逃げる方法を考えて、可及的速やかにトンズラこきましょう。
五個目。
敵さんチームの「勢力圏」どころじゃなくて、もう完璧に敵さんチームに囲まれている場所、コイツを「死地」っていいます。
ココに踏み込んじゃったとしたら、もう策略とか方法とかを悠長に考えてる場合じゃないっす。
これマジでヤバい。ゲロヤバ。ヘタすると死ぬ。ヘタしなくても死ぬ。
だから戦いましょう。口を動かす前に体を動かして、退路を切り開きましょう。
それと、戦争を始めた後にホントにマジでガチで気をつけないといけないことも五個ぐらいあるんで、これも説明しちゃいます。
一つ。世の中には通ったらヤバい道っていうのもある。
地図で見たら通れそうだと思ったんで行ってみたら、メチャクチャ道細過ぎってこと、あるじゃないですか。路肩なんか断崖みたいになってて、全然車幅が足らなくて前にも後にも進めなかった、とか。
そういう道は選んじゃダメ。別ルートを探しましょう。
二つ。敵には、ヤタラと攻撃しちゃいけない相手っていうのもある。
いかにも弱そうで、もう楽勝な敵がいたンで、軽ーい気持ちで攻めかかった。
ところがどっこい、実はそいつらは囮部隊で、横っちょにもンの凄い数の本隊が隠れてた……。
なんてこと、考えたくないけど考えられるでしょ?
だからそういう怪しげな連中は無視決め込むのが一番いい。
三つ。お城には、絶対に攻め込んじゃいけないのがある。
田舎の、小さな、備えの薄い城だと思ってとりついたら、守城戦チートの墨家の連中が守ってたとか……あいつらが守ってる城ってホントにカッチカチに堅いんだもん……絶対抜けない。無理。
そもそもオレは基本「城攻めは非推奨」って考えなんですよ。っていうか、大嫌い。この辺の理由は、追々説明しますけど。
四つ。土地には安易に奪いに行っちゃいけないところもある。
誰も支配してない空白地帯だと思って気軽に抑えに行ったら、周囲は全部敵さんチームの息がかかってた、なんてことも大ありですからねぇ。
周囲の状況をよく確認しましょうよ。
最後、五つ。たとえ王様の命令でも、そのまま実行しちゃ駄目なこともある。
戦場から遠く離れた本国では、たとえ細かく報告書を上げてたとしても、どうしたって戦場の細かい事情が判らないでしょ?
細かい事情が判らない王様が、細かい事情が判らないまんま出した命令だったりしたら、そりゃその場の状況に即さないことだってある……っていうか大体「即さない」もんです。
コレ、王様が悪いんじゃありません。戦場の状況を見てない、知っていないのが悪い。
だからそういうポイントのずれた命令には従っちゃいけないんです。
むしろそっちのが忠義ですよ。ヘタに命令通りに動いちゃって全滅するより、命令を無視して勝っちゃった方が、ずっとイイんですから。
この五つのポイントをまとめちゃうと、
「実際に現場へ行って、状況を見定めてから、適切に判断しないとダメ」
ってことですね。
そいでですね。
現場の将軍さんが、さっき五つ数え上げちゃったみたいな「マイナスの地形」とかにぶつかった時に、そいつを自分達のプラスに変換出来ちゃうような柔軟な思考力を持っているなら、当然その人は戦争のやり方をよくわかってるナイスな人材だってことになりますよね。
こういうナイスな人を「九変の利に通じた者」って呼ぶとしましょう。
小難しいっすか? じゃあ、臨機応変マンで。
逆に「九変の利に通じてない者」……つまり、臨機応変できないマンだったらどうなるか、っておハナシですけどもね。
例えば事前に地形のコトを調べて、情報だけ知ってたとしても、それを自分達のチームが優位になるように利用できない。ダメでしょ、コレじゃ。
欠点を欠点だって知ってるだけじゃ、現場を仕切るリーダーとしてはちょっと足りないんですよ。利点を利点と知ってるだけでも、まだ足りないっすね。
目の前の欠点を利点に繋げられる臨機応変さがない人は、いくら強くて頭が良くても、管理職に向いてないですよ。イヤ、ホントに。
つまりですね。
マジで賢い人が「配慮する」って時は、大体、良いことダケじゃなくて悪いことも勘案するんですよね。
プラスの中にあるマイナス点を憂慮しておけば、大体のことはスムーズに運ぶもんです。最初っから危ないところが判ってたら、対処のしようがあるじゃないですか。
逆に、とんでもないデメリットの裏に隠れてるとんでもないメリットを見つけることができちゃったら、迷いなくコトを勧められます。デメリットの部分にかっちり対処して、メリットだけとっちゃう方法を考えちゃえば良いんです。
それで最終的に、敵の王様に土下座させたいとしましょう。そういうときは、敵の王様に、
「ウチの言うことを聞かないと悪いことがおきるぞ」
ってコトを判って貰えば良いんです。
戦って思い知らせるのもありなんですけど、出来れば戦う前に諦めて貰うのが一番楽っすよね。その方がこっちの戦力も減らないで済むし。
実戦・政治戦に関わらず喧嘩をするつもりはない、あちら様とは末永く仲良くしたい……っていうか、上手いこと利用したい……っていうなら、相手に収益があることを強調して勧めるのがイイですね。
「ウチと仲良くすればwin-winな関係が築けますよ」
なんて言っちゃったりして。
あ、あちら様が損するような部分は適当に隠して、ね。これ当然の話。
いやいや、仲良くするつもりはないけど、戦いたくもない。出来れば相手をドタバタ走り回せて、最終的に自滅させちゃいたい……ってことなら、追いかけたくてタマンナイような利益を目の前にぶら下げてさしあげちゃうんですよ。
もーそっちに夢中になって、他のことなんかこれっぽっちも考えられないようにして差し上げちゃう。
そうすれば、こっちの国を攻めようなんて御莫迦なことは思いもしなくなりますからね。
だから、ですよ。
「どうせ敵なんか来ないよ」
って感じのなーんも考えてないような希望的観測に縋って、なーんもしないんじゃなくて、
「こうすれば、敵は攻めてきても大丈夫」
っていう準備をしておくことが、上手な戦争のやり方ってものなんですよ。
ホントになーんも考えずに、
「戦争なんて起きないさ」
って温温な楽観をするんじゃなくて、
「そりゃもう、こっちはえげつないくらいの準備をしてるし、そのことを充分アピールしてるよ。
だから相手さんも【ウチを攻撃したりしたらエグい反撃を喰らう】ってことは1000%承知してるンだし、ソレを無視して攻撃してくる訳がない」
って言い切れるくらい、自分達の態勢を整えておくのが大切なんですね。
備えあればうれしいなってね。
……あ、これ「備えあれば憂い無し」と「勝てちゃってうれしいな」を掛けてるんですよ。
ギャグの説明するのって、ハズカシー。
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