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1.前世は‥
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リーナはため息をついた。快楽主義で自己中心的なリーナにため息は似合わない。だが、今は仕方なかった。避妊はしていたのだ。今、リーナが手にしている検査薬は陽性の反応。思い当たる時期も相手もいる。
「世界一セクシーな男優ねぇ」
彼に妊娠を告げたら、喜び勇んで、産んで結婚してほしいと言いそうだ。
「子どもに興味はないし、結婚なんて真っ平」
リーナはいつだって自由でいたい。そして、ただ歌っていたい。世界中のどこででも。恋はいつもしてきた。刹那的なものも今のように溺愛されているようなものも。
でも、誰にも縛られたくはなかった。それが自分の子どもでも。だけれど、子どもを殺すという選択肢もなかった。
「まぁ、いいか」
リーナは誰にも言わずにしばらく誰も知らない場所に隠れて一人で産むことにした。
恋人は気が狂ったようにリーナを探すだろう。だが、彼は誰かを愛さなくては生きていけない男だ。それがリーナ以外でも。
「退屈だわ」
安定期に入るとリーナは暇を持て余すようになった。身の回りのことは一切できないから、口の固いハウスキーパーを高額で雇っていた。そのハウスキーパーから、ゲームを渡された。
「リーナさん、このゲーム知ってます?」
渡されたパッケージを見てうんざりした。「ゲームねぇ」
まったくやる気はなかったが、それ以上に暇だったのだ。これも気まぐれだった。子どもを産むのに比べたら人生への影響はきわめて少ない。
それは母国で流行っているという乙女ゲームだった。
「ゲームで恋愛なんてバッカみたい」
そう言いながらプレイすると、意外と面白い。けれど、自分はヒロインには向いてないなとは思った。なんとなくライバル役の方がしっくりくる。
「リーナさん、気に入ったなら、続編もありますよ」
ハウスキーパーのことはよく調べてから雇ったが、日常会話はあまりしなかった。なんだか不思議な女の子だった。20を超えた女性に女の子はおかしいかもしれないが、リーナにはそう言う方がしっくりした。続編も結構面白かった。リーナが気に入ったライバル役の貴族の娘が主人公で、前作より、リーナには興味深かった。
出産は難産だった。あまり公にしたくないから最小限ではあったが、充分な医療チームに依頼した。だが、子どもは無事に生まれたが、リーナは力尽きてしまった。どんどん意識が薄く遠くなる。子どもはきっとどうにかして生きるだろう。リーナの子なのだから。人生に一片の悔いもなかった。生きたいように生きた。もう少し歌いたかったなとは思ったが、すぐに死を受け入れていた。意識がどんどんなくなっていく。
「世界一セクシーな男優ねぇ」
彼に妊娠を告げたら、喜び勇んで、産んで結婚してほしいと言いそうだ。
「子どもに興味はないし、結婚なんて真っ平」
リーナはいつだって自由でいたい。そして、ただ歌っていたい。世界中のどこででも。恋はいつもしてきた。刹那的なものも今のように溺愛されているようなものも。
でも、誰にも縛られたくはなかった。それが自分の子どもでも。だけれど、子どもを殺すという選択肢もなかった。
「まぁ、いいか」
リーナは誰にも言わずにしばらく誰も知らない場所に隠れて一人で産むことにした。
恋人は気が狂ったようにリーナを探すだろう。だが、彼は誰かを愛さなくては生きていけない男だ。それがリーナ以外でも。
「退屈だわ」
安定期に入るとリーナは暇を持て余すようになった。身の回りのことは一切できないから、口の固いハウスキーパーを高額で雇っていた。そのハウスキーパーから、ゲームを渡された。
「リーナさん、このゲーム知ってます?」
渡されたパッケージを見てうんざりした。「ゲームねぇ」
まったくやる気はなかったが、それ以上に暇だったのだ。これも気まぐれだった。子どもを産むのに比べたら人生への影響はきわめて少ない。
それは母国で流行っているという乙女ゲームだった。
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そう言いながらプレイすると、意外と面白い。けれど、自分はヒロインには向いてないなとは思った。なんとなくライバル役の方がしっくりくる。
「リーナさん、気に入ったなら、続編もありますよ」
ハウスキーパーのことはよく調べてから雇ったが、日常会話はあまりしなかった。なんだか不思議な女の子だった。20を超えた女性に女の子はおかしいかもしれないが、リーナにはそう言う方がしっくりした。続編も結構面白かった。リーナが気に入ったライバル役の貴族の娘が主人公で、前作より、リーナには興味深かった。
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