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シオリとアイリーン

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シオリとは、夕食の時話をしていた。
本当はアイカと話をしたかったけど、さすがに、それは難しかった。

自慢話も多く、めんどくさいなか、「うんうん」と聞いていると楽しそうに話をしていた。国王も王妃も一緒になって話をしてきた。

その横でフォートは、無表情だった。

「我が国はシオリがいてくれるから良いわ。いつも優しくて、みんなのために働いてくれるのよ。
公務もしっかりしてくれてるし。アイリーン王女もそう思いませんか?」

「そうですわね。シオリ様は、国王様、王妃様の信頼が厚いのですね。
公務もしっかりとされていて、優しく民のために、良い王太子妃なんて、素晴らしいですわね。」

「そうです。アイカでは地味だし、刺繍の腕は素晴らしいですけど、公務はあまりできませんでしたの。
だから、シオリに変わってもらって良かったのです。シオリなら、王太子を支えて、良い国になると思いますわ。」

「それは、よかったですわね。フォート。」

「今後とも王太子として、頑張ります。」

「王太子として、今までより大変でしょうが頑張ってくださいね。
帰ってお父様に伝えておきますわ。
フォートこの後、少し良いかしら。」

「大丈夫ですよ。」

王太子は、アイリーンの部屋に行った。

「フォート。アイカを修道院に行かせるの?」

「聞いたのか?」

「アイカの笑顔が曇っていたから聞いたのよ。修道院に行きたいって、、」

「ああ。今、何かないか考えているんだ。アイカが修道院に行くべきでないから、、俺の選択が間違っていた、、、」

「そうね。それはたしかよ。でも、もう無理でしょ、、、
貴方は今の状況で頑張るしかないんだから、貴方ならそれなりにできるでしょうけど、アイカがいたら、もっと栄えたのにね。
アイカは、素晴らしい人よ。
このわたしを怒ったのだから。
今回も、厳しかったわ。 
わたしの国でもわたしに対して、厳しい人はいないの。
アイカだけ。
修道院に行かせないわ。
わたしの国に連れて行くわ。
アイカなら王妃教育をしてるんだもの。お兄様に相談するのもいいし、ダメだったら、公爵令息がいるわ。アイカが嫌といったら、わたしの侍女として。」

「ありがとう。アイリーン。カイトと話をしていないみたいなんだ。家に帰ったら話をするみたい。修道院の話はカイトから断ってきた。」

「そうなのね。アイカが幸せになればいいけど」
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