上 下
5 / 18

お世話係

しおりを挟む

「サマリー様は、こちらへどうぞ。まず、説明させてもらってから、アルファ様にお会いしていただきます。」

「アルファ様は、怪我のために発熱があります。
サマリー様は、怪我の手当とリハビリと食事を手伝ってもらいます。
難しいことはありませんが、手当は、正直、お嬢様ができるものとは思えません。」

「大丈夫。フレット様からの命令ですので、、、メイドの服をください。」

「?」

「メイドの服に着替えたいので、ください。」

「え?」
令嬢がメイド服?と思いながら、ルイカが、メイド服を用意した。
手早く、着替えた。

「では、アルファ様にお会いしましょう。」


部屋に案内してもらった。


「アルファ様。こちら、、」

「アルファ様、はじめまして、
今日からアルファ様のお世話係になりました、サマリーと申します。よろしくお願いいたします。」

「新しい子が来てくれたんだね。よろしく頼むよ。」

「ルイカさん。あとは私がしますので、大丈夫ですわ。」

「アルファ様、、まず何をしたらよろしいですか?なんでも言い付けてくださいませ。」

「まず患部の消毒をしてほしい。」

「はい。」
救急箱を用意して、患部を綺麗に消毒をし、薬を塗り、包帯を巻いた。

「傷跡を見ても、何も思わないのか?」

「思いますよ。」

「なんと思うんだ?汚いか?」

「いえ。早く治ってほしいと思います。発熱も伴うと聞いておりますので、傷さえ治れば、、」

「汚いとは思わないのか?」

「アルファ様が、この辺境地を守って下さってるから王都も、平和なのです。ですから、汚いなんて思いません。」

「ありがと。」と笑顔むけてくれた。

確かに体は大きい。でも、アルファ様は心優しいお方なのでしょう。
男1人で、フレット様を育てた人ですもの。厳しくても仕方ありません。
奥様も見えないようなので、せめて怪我が、治るまで、ゆっくり過ごして欲しい。
私ができることは、アルファ様が、快適に過ごせるように、、、、



食事を食べられた。
「今日もこれか、、、」とため息をついて食べられた。
その後、診察もあった。。

「もう少し、食事を食べてください」と言われた、、、

その後、サマリーは、医師と話をした、
食事の改善をしてほしいと。

アルファ様は、偏食であまり野菜を食べられない。
今あまり体を動かせないので、カロリーが低く、栄養のあるものを食べてほしいが、食事が美味しくないと残されるようです。

「食べてはいけないものはありますか?」

「基本的にはないよ。」

「リハビリとして、散歩はしてもよろしいのでしょうかぁ。」

「ああ。外へ出してあげてほしい、、」

と医師から、アドバイスをもらった。

アルファ様は、その日の夜も熱が出た。
サマリーは、ずっとついて看病していた。
サマリーは、夜、ほとんど自分の部屋には帰らず、アルファ様の部屋で、待機していた。


患部の消毒を1日1回だったところ、3回に増やした。。

「サマリー。そんなに消毒しなくても、、、」 

「いえ。3回することで、早く治ると、、お医者様が、、」

「でも面倒だろ、、何回もこの痕を見ないといけないんだぞ。」と心配そうに言う。
ほんと優しいお方です。

「それより早く良くなって頂かないと。。」

「サマリーは、優秀なんだな。手際がいいし。」




しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

最初に私を蔑ろにしたのは殿下の方でしょう?

恋愛 / 完結 24h.ポイント:11,743pt お気に入り:1,962

悪役令息の義姉となりました

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:19,780pt お気に入り:1,319

転生不憫令嬢は自重しない~愛を知らない令嬢の異世界生活

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:29,991pt お気に入り:1,861

どう見ても貴方はもう一人の幼馴染が好きなので別れてください

恋愛 / 完結 24h.ポイント:106pt お気に入り:2,761

処理中です...