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玲子

上司4

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1週間後、
彼から連絡が来た。
元々1ヶ月に数回しか会わない彼。
お互い忙しい、自分の時間を大切にしたかったから、相手に執着していなかった。

「玲子、久しぶりだな。」

「そうね。出張で忙しくてな。」

「私も忙しかった。」

キスをし、いつものようにした。
胸を触り、あそこを触り、少し濡れたら避妊して入れる。そんなものだった。

「なぁ。玲子、、なんで剃ってるんだ?」

「ジムに行って水着を着たのよ。出ていたらやばいでしょ、、だから、、」

「そうなんだ。俺は剃られるの嫌だ、、リアルに見えるから、、、嫌なんだ。」

「そうなんだ、、、」寂しく言った。

一回きりでもちろん終わり。
この人はいつもそう。
自分だけいけば終わり。
今日は、特にそっけなかった。
私の体を愛してくれなかった。

満足そうに隣で寝ている。

この人のどこを好きなのかしら?
わからない。
たまにしか会わなくても平気。
こんな関係良くない。

部長は嘘でも、好きと言ってくれる。
自分だけが満足することはない。
私をトロトロにさせてくれる。
剃ってほしい。全部見たいと言ってくれる。


「玲子。今日はどっかこばんを食べに行こう。」

「ごめんなさい。急に仕事が入ったから、会社に行かないといけない。」

「そうなんだ大変だね。じゃあかえるわ。」

「ごめんね。」

彼は部屋を出た。


シャワーを浴びて、持っている下着の中で1番やらしいものをつけて、可愛いふわふわのスカートにブラウス。
いつものスーツと違う格好。

カバン中には、予備の下着を2枚入れた。

会社に行った。

「部長。お仕事お疲れ様です。高橋どうしたんだ?」

「差し入れです。」

「ありがとう。時間あるか?少しだけ手伝ってくれると助かる。」

この人は、私は嫌いだったけど、仕事はできる人で、あったから、嫉妬していた。

休み中一人で会社にいることは知っていた。
仕事ができるからこそ、人より努力していた。
この人に負けたくない。だから、嫌いだった。


「もちろんです。」

パソコンに電源入れ、自分のデスクに座った。

誰もいないのに、

耳元で、
。今日の格好やばい。可愛い。食べたい。」

ドキドキする。


2時間ほど仕事をした。


「ありがとう。高橋のおかげで助かったよ。お礼にご飯を食べに行こう。」


そう。誰もいないのに、会社では、高橋と呼び、さっきみたいに
耳元では玲子と呼ぶ。

私を釣るのがうまい。
ドキドキする。高橋呼びにも玲子呼びにも。

「ありがとうございます。」

「何食べたい?」

「オムライスがいい。」

「俺あんまり食べたことがないから、いいな。女子の食べるものは可愛いな。」

一つ一つの言葉がやばいな。
今までは、上司としてしかみなかったから、一つ一つにドキドキする、
これを恋をするということね。

調べてくれて、
食事をした。

美味しいオムライスだった。見た目も可愛くて、価格も安くて、、、

「今日はありがとうな。来てくれて助かった。一緒にご飯も食べれて、よかったよ。」

「私も嬉しいです。」

今までと、全然違う。部長は、こんなに甘い人だったの?
会社では、女子にあまり話さないし、、、こんなに普段から甘い人なの?

感じたことのない甘さに惹かれていっている自分に気がついた。


「ご馳走様。帰ろうかぁ」
タクシーに乗った。

このまま帰りたくない。って思う。純粋に一緒にいたい。


「〇〇まで、」

着いたのは、マンション。

その後をついて行った。
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