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玲子

上司12

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玲子は最後の挨拶をしに会社に行った。

「今までありがとうございました。」

「高橋サン。ありがとうございます。」
花束をもらった。
そして、送別会をしてくれた。
今日はカチカチのスーツ。色気もない。


ある後輩から呼び出された。
「先輩。好きです。僕と付き合ってください。」

「ごめんなさい。」

「最後に僕と思い出を、、、」

キスをされ、胸を揉まれた、、

「ダメっ」

「先輩。。ダメですよ。そんな声で、煽るだけですよ。」

「やめなさい。」

「部長。」
後輩はその場を離れた。

「部長、、」

「服直しなさい。」

「はい。」

「大丈夫か?」

「はい。」

「戻ろうか」
いつもの部長とは違った、、、

「部長?」、

「ああ。ごめん。行こう。」
別別の場所に戻った。
それが寂しかった。

3次会行きましょう。
と誘われて、行くことになった。

お酒の飲み合いになっていた。

「玲子さん。彼氏居るんですか?」

「います」

「部長。玲子さんは素敵ですね。」

「ああそうだね。高橋みたいに美人だったら、彼は幸せだろうね。」

ズキっときた。
晃司さんが目を合わせてくれなかった。

さっきの勘違いされたのかしら?

「僕は、玲子さんとやりたい。女の匂いプンプンさせてるし、胸もデカい。」という後輩、、、

「彼とはどうなんですか?」

「え?」

「あっちのほうは?」

「満足してる?」

「その顔満足してない顔してますよ。」

「満足はしないよ。満足するということは満たされてるということでしょう?私は、彼が好きだから、満たされないの。」

「彼のこと好きなんですね。」

「うん。、好き。」と部長の顔見て言ったけど、こっちを見てくれなかった。

「さあ。ソロソロお開きにしましょう。」

「玲子さん僕が送って行きますよ。」

「部長。玲子さんをよろしくお願いします。こいつに任せると送り狼になりそうですから、安全な、部長が送ってください。」


「ああわかった。」

「高橋。ほらっ行くぞ。」

車に乗せた。
「酔いすぎだ。」

ハーフケットをかけて、寝かせた。

部長は、車を走らせた。
家に帰らず、夜景を見に、、、

「部長?」

「高橋起きたか?」

「帰ろうか。」



「部長、さっき後輩にキスされ、胸を揉まれました。私とやりたいからって、、助けてくれてありがとうございます。」

「いや。」

そっけなかった。

「なんで?目を見てくれないの?今日、ずっと見てくれなかった。」

「ああ。」

「玲子。俺は無理させてるよな。別れようか?」

「意味がわからない。なんで?」

「俺は初め騙してお前を犯した。そんなの恋じゃない。ただ体だけのつながりだ。それを勘違いしてる。それにもっと若い方がいい」

「晃司さん。私はあなたを好きになったのよ。もうあなたなしではいられないの。あなたが離れると言っても、私は離れない。」


「今なら違う恋愛ができる。」

キスした。「もう黙って。うち帰ろ。、」

「玲子。話しよう。」

「帰って話をしよう」

家に帰ったら、玲子はシャワー浴びた。

「私は、別れないよ。体も心ももうあなたのものよ。」


「それが、、、」

「晃司さんもシャワー浴びてきて。少し冷静になってきて。」

「玲子。」

「晃司さん。私に飽きた?もういらない?もう抱きたくない?あの女の人のがいい?」

「、、、、」

「、、、、、」



翌朝、、、
「高橋、旅行行こう。準備して。」

「旅行?どこに?」

「美味しいもの食べに行こう。」

髙橋呼びにされている。それを寂しく思い、

ヒラヒラのワンピースを着て、化粧もして、完璧にした。

車に乗った。

「玲子ちゃん可愛い。」耳元で囁き、ほっぺにチュッとする。

「ありがとうございます。」

真っ赤になる。
「可愛い。」

ドキドキした。晃司さんのこと好き。
離れたくない。

普通のデートだった。
観光地を回った。
めっちゃ楽しかった。

「玲子ちゃん楽しい?」

「晃司さんありがとう。楽しい。腕組んでいい?」

「いいよ。」微笑んでくれた。

髪飾りも選んでくれた。
「可愛い。」

旅館に着いたら、離れに連れられた。

「ここならゆっくりできるよ。」

美味しそうな食事がたくさん出てきた。
「すごい。」

美味しい食事だった。

「幸せそうに食べるな。」

「晃司さんと一緒に食べれるんだもの。嬉しい。美味しし、」

「良かった。」

「ちょっと散歩しよう。」

「うん。」

「綺麗にお庭だね。」

「ああ。」

「晃司さん?」

「あれから色々考えた。」

「私のこと飽きちゃった?最後に思い出?」

「違う。飽きるわけない。玲子。愛している。俺と結婚してほしい。」

「本当に?」

「俺は玲子なしでは生きていけない。離したくない。どんな汚いやり方でも、玲子を手に入れたかった。彼氏から奪いたかった。」

「私は、晃司さんのこと好き。もう離れられない。心も体も。私も結婚してください。」

「ありがとう。玲子。幸せにする。」

「もう変なこと考えないで、私だけを愛して。他の人を見ちゃいや。」

指輪をはめてくれた。
「俺の。」

部屋に戻ると、シャンパンとケーキが置いてあった。
「ありがとう。晃司さん。」
二人で乾杯して、ケーキを食べた。

「お風呂入っておいで、、、」
「うん。」
なんか遠慮してる?




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