上 下
34 / 54

別室 王族

しおりを挟む
別室、、、
そこは、、とても素敵な場所だった。

「皇后様とても素敵なお部屋ですわ。」

「この部屋はね。気に入っているの。あなたのお母様が、考えてくれたのよ。」

「お母様が、、、」

「まだ幼い子だったんだけど、こんな部屋がいいって書いてくれてね。それを参考にしたのよ。」
 




「さあ皆さん席についてください。紅茶をお出ししますわ。」

紅茶を皆さんに配り終わると、、、


空気が読めないファミリアが、
「お姉様は、死んだのではなかったの?
なぜ生きているのですか?」

凍りつくような質問をした。


「あらっあなた勇気がある質問をするのね。さすがね。」皇后を笑っていた。

皇后に誉められたファミリアは機嫌が良かった。


「私は、生きていたらいけないのですか?
死んで欲しかった?」


「だって。死ぬって聞いたもの。」

「心臓病を患い、余命一年を宣告されました。」


「じゃあなぜ生きているの?嘘つきね。
家族に同情して欲しかったの?残念ね。誰も気にしていないわよ。」

笑いながら言っている妹にびっくりした。



「今までの生活を辞めたから、生きることができたのよ。おかげで手術もしなくて済んだもの。」

「へぇ。それは良かったわね。」


王太子が、
「もう元気になったのなら、、側妃になれるだろう。
姉妹で俺を支えたらいい。
今なら、お前も可愛がってやろう。
愛してやろう。
あの時と違い、俺好みのスタイル。
姉妹揃って良いスタイルしているな。」

王太子の目がやらしい目だった。
何も考えていない王太子、、こんなので国を守れるのかしら?



「私は公爵家の娘ではありませんので、あなたとの縁談は受けることができませんのよ。」

「大丈夫よ。公爵の娘に違いない。平民だとしても、公爵に戻れる。」

王太子は何も知らない。伯爵であることも、公爵の娘でないことを。



王妃が
「可愛がってあげたじゃない?
なのに、何が不服なの?
王太子を支える役目なんて、誰でもできるわけないわ。
王妃教育までやり遂げたあなたなら、国のためになるのよ。」

みんなの前だから、猫をかぶっている。
いつも私にしてくる目ではない。



「国のためですか。そのために、王家の奴隷にならないといけませんか?」

「奴隷なんて、、、王太子のために支える立派な役目よ。あなたも支えるって言っていたじゃない。」

「そうですね。私は夫になる人を支え、私も支えてもらい、共により良い国になるために、歩きますよ。」

「そうでしょう。王太子を支えるのはあなたの役目。国の一番になる男なのよ。」



「国の一番の男なら、支える必要があるのかしら?
ただの位がいちばんの男というだけですわね?」


「そうよ。いちばんの男よ。」
この嫌味をわからないのかしら?


「浮気をする男のためになぜ、私は、犠牲にならないといけないのですか?
国のため?ただ、あなた方がラクするためだけの為に、私を側妃にしようとして、、」


「今なら愛してあげるぞ。可愛がってやろう。綺麗になったお前なら愛せるぞ。」


「結構です。あなたは所詮見た目だけしか興味がないのです。歳を重ねるとシワも増えますが、受け入れることはできるのでしょうか?」

「王太子妃は、私のように綺麗じゃないとね。私は愛されるのよ。」と言う妹。

「綺麗だけね。。」ため息をついた。


「ティア。もう話さなくていい。この人たちは自分たちのことしか考えていないのだから。どんなに話をしても通じないよ。」


しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

魔女の弟子≪ヘクセン・シューラー≫

BL / 完結 24h.ポイント:241pt お気に入り:26

鬼上司と秘密の同居

BL / 連載中 24h.ポイント:3,856pt お気に入り:597

浦島太郎異伝 竜王の嫁探し

BL / 完結 24h.ポイント:99pt お気に入り:300

閲覧数の確認

大衆娯楽 / 完結 24h.ポイント:624pt お気に入り:5

異世界転生漫遊記

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:3,721pt お気に入り:1,184

【完結】女嫌いの公爵様は、お飾りの妻を最初から溺愛している

恋愛 / 完結 24h.ポイント:184pt お気に入り:2,557

転生ババァは見過ごせない!~元悪徳女帝の二周目ライフ~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:9,266pt お気に入り:13,493

処理中です...