【完結】9私を手に入れたと勘違いした婚約者は浮気をした。

距離

2人に教えることで
シャロンは、夜遅くまで勉強しないと、テスト対策ができなかった。
いつもより疲れてきてた。。

なのに2人は、ルンルンしていた。

「昨日楽しかったわね。」

「ああ。シャロンもきたらよかったのに。」

「えーと。テスト勉強されていないのですか？いつもは、されますよね？」

「ああ。マリアンヌと遊んでたんだよ。」

「シャロンが教えてくれたじゃないか。」

「えーと。いつもより進んでませんわ。2人分教えていますもの。。」


「ちゃんと教えてくれないと点が取れないだろ。」

「そうですわ。シャロンは真面目なんですから、それしかできないよね。。」

「えーと。エリックは、ご両親から頼まれたので教えてるけど、マリアンヌは、ついてきただけでしょう？私が教える必要がありますか？」

「冷たいわね。私とエリック様と、気が合うから、やきもち焼いてるのよ。」

「え？なぜ？そうなる。」

「ねえ。エリック様。」

「そうなのか。シャロンが俺を好きなのだな。」

「やきもちをやいていますよ。良かったですね。」

「意味がわかりませんけど、、、、」

「そうか。シャロンが俺のこと好きなんだな。」

訂正しているのに、無視をし、2人でいいように解釈していた。

その時、

「シャロン嬢、ちょっといいかな？」

「アラン様？」

学園では、挨拶も会釈程度で、ほとんど話はしていなかった。突然声をかけられてびっくりした。

「少し、聞きたいことがあるんだが、今良いかな？」

「言っておいで」とニコニコしながらエリックは、答えた。
さっきの会話のことで頭がいっぱい。
マリアンヌと2人で盛り上がっていた、、、、

荷物を整理して、カバンだけを椅子に置いて、席を外した。


「タイガとオレが仲良いのは知ってるよな？」

「はい。それが？？」

「このままエリックと結婚するのか？」

「政略結婚ですから、、、仕方ありません。」

「本心は？」

「結婚したくない。幸せになれないとわかってる。エリックを好きにはなれない。」

「君が幸せなら、タイガを諦めさせようと思った。」

「え？」

「タイガは、ずっと君を好きだ。」

「嘘、、、」

「ずっと恋人を作っていない。作れないんだよ。君を想っているから、、」

「私もタイガ様のこと好き。政略結婚だから、諦めないといけない、、、、とずっと思ってた。今も心の中にはタイガ様がいる。でも、政略結婚だから、、、、」

「タイガは、辺境伯だ。王都の暮らししかしていないシャロンが、苦労すると思っているんだ。」

「え？私は、確かに王都の暮らししかしたことはありません。でも、王都暮らしでないとダメと思ったことはありません。尊敬する相手と一緒に暮らす方が良いのです。」

「わかった。君の気持ちは。ありがとう。」


用事が終わり、戻ると2人の姿はなかった。。

私を置いて帰ったのだ。
荷物も置いてあるのに、しかも勉強を教えているよね？？

別にいいけど、、、

それから、用事があるからと言って一緒に帰らない日が増えた。

マリアンヌの服装が変わった。
胸の露出が多くなり、簡易的な服装になった。

今まで遠慮していたのに、
３人でいることが普通になり、マリアンヌとエリックとの距離が近くなった。

もしや。。と思い、証拠を掴んで、破棄してもらおうと思ったから、アラン様に、相談した。確実に、証拠を掴んでもらおうと思った。

先に帰ってくれと言った日に、アラン様につけてもらった。そうすると街の宿泊施設に2人で入って行ったそう。

黒だった。