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転校生

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スパロー伯爵令嬢のマリアンヌが、学園に入学してきた。
病弱でやっと通えるようになったらしいが、パーティはよく参加されていた。

よく声をかけられたから、知り合いなんだけど、向こうはなぜか?友達と思ってる。

マリアンヌとは、少し性格が合わない。
自分主義で、話を聞かない。

私は、違う友達と話をしたいのに、ずっとついてくる。
その友達は、マリアンヌのことをよく思ってないから、離れていく、、、

私もマリアンヌと少し距離を置きたいのにおかしてくれない。

いつもそばにいる。どこへ行くのにも、
だから、、必然的にエリック様とも仲良くなっていった。

正直、マリアンヌとは、、一緒に居ても面白くない。
めんどくさい。
話が合わない。


テスト2週間前になったから、エリックと勉強するので、、流石に遠慮するだろうと思っていたら、
まさかの一緒にすると言う。

婚約者と2人の時間なのに、平気でついてくるのだ。
その神経がわからない。

「マリアンヌは、入学したばかりだから、勉強もわからないだろ。一緒にやったらいい。」とエリックが優しく言う。

あなたが教えるのではありませんがね!!と心の中で思うのでした。

「本当ですか!ありがとうございます。
なかなか勉強についていけなくて、エリック様のついでに私にも教えてもらえたら大丈夫ですので、、、」
遠慮しながら、エリックをしっかり見て言う。


「じゃあ数学を」

「授業ノートに、公式が書いてあると思いますので、それを見ながら、公式を当てはめて、計算してください。」

「「書いていない。」」

「え?」

「マリアンヌも書いてないんだね。」

「エリック様もですか。」

仕方なく2人分の公式をノートに書いて、問題も書いた。
2人は平気でベラベラと話をしている。

シャロンは、自分の問題を解いてる最中に、

「シャロン全然わからない。教えて。」

「私もわかりません。」

「え?」

「まだ、時間も経ってないので、もう少し自分で頑張って見てください。」

「わからないよ。。」

結局2人に教えた。

「シャロンは、わかりやすいね。」

「えーと授業と同じなんですが、、、」

そんな繰り返しで、進まない。時間だけが経っていく、、、
毎日続くかと思うとゾッとする。。

2人は気が合うようで、ベラベラ話をしてる。

「シャロンより、私のが、エリック様と気が合いますね。」

「シャロンは真面目だからな。」

「そうですね。シャロンは真面目だから友達が私しかいないのよ。私と一緒に居たいと言うのよ。」

「そうなんだね。シャロンのことよろしくな。。。」

と2人で話をしていた。。

私は聞こえないふりをした。

友達がいないのは、マリアンヌ。それをわかっていない。
友達と話をしてる時に邪魔してくるのは誰?

気が合うなら2人で勉強したらいいのに、
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