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ドキドキ出会い編
28. 頭の中がパンク中
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「ぼ、僕の事が好き!?」
駿がエドワードの告白に驚き腰を抜かすと、アーヴィングがさっと駿の手を取って立たせた。そしてそのまま、駿の手の甲にアーヴィングはキスを落とすのだった。
「あ、あ、アーヴィングさん!?ど、どうしたんですか!?」
「ねぇ、駿。私もあなたのことが好きだと気づきました。私が獣人なことに偏見を持たずに接してくれることも、知らない世界に来ても一生懸命人のためになろうとしているところも、料理が上手なところだって、全てを好ましく思っています。
エドワードの告白で自身の気持ちに気づけたので、後出しでカッコつかないですけど、、、。
エドワードと同じく、私を駿の彼氏候補にしてくれませんか?
私は、駿のことが好きです。」
「アーヴィングさんもですか!?
ぼ、僕はお二人にそんなこと言ってもらえるような人間じゃないんです。
向こうの世界では、友達や先生だけじゃなくて、家族にも出来損ないって言われて、嫌われてたんです。
お二人のように、かっこよくて優しくて素敵な人と、僕なんかじゃ釣り合いません。」
「「そんなことない(です)!」」
「なぁ知ってるか、俺は家族からは見放されて、昔は変人だって言われてた。生まれ育った街を離れて、ここで冒険者としてやっと周りから認められるようになったのだって最近だ。
アーヴィングだって、俺は気にしないけど自分自身が獣人なことで、何度も迫害を受けてた。
駿がそんなことを言うなら、俺たちの方こそ釣り合わないってことになるぜ。」
エドワードも駿に近づき、手の甲を撫でながら駿を諭すように、優しくそう伝えた。
「そ、それに、僕はおふたりのうちどちらかなんて選べません。
おふたりのどちらも大切ですし、おふたりの友情を壊すようなこと、とってもできません、、、
僕はおふたりの悪い思い出になりたくないんです!!!」
駿が叫ぶようにそう伝えると、なぜだかエドワードとアーヴィングは首を傾げた。
「どうして、俺ら2人の友情に亀裂が入るんだ?そもそも、どうして1人だけを選ぶ前提なんだ?」
「え?だって、お付き合いって1対1ですよね???」
「いいえ、ここでは、付き合う人数は特に決まってませんよ?1対2でも、3でも4でも、、、とある昔話では100人と付き合ったって人もいます。
まぁ、流石に100人と付き合うことは珍しいですけど、1人に10人くらいまで彼氏がいるというのは珍しいことではありません。
私は、もちろん駿が思うようにして欲しいと思ってます。でも、それと同時に大切な友人であるエドワードと共に、駿のことを支えられたらなとも思っています。
異世界での常識が1人と付き合うことなら、受け入れ難いかもしれませんが、考えてはくれませんか?
私たちはいつまでも待つつもりですから。」
駿の頭の中はパンク寸前である。異世界すごい、という気持ちと、おふたりの気持ちに応えていいものかという気持ちでごちゃごちゃになってしまった。そんな気持ちが涙になって現れ、駿はポロポロと泣き出してしまう。
「僕は、なにかすごいことが出来る訳ではありません。異世界から来たのも、向こうの世界での生を諦めてきた負け犬です。
それでも、僕はおふたりのことを好きになってもいいですか?」
「もちろん(です)」
そういって、エドワードとアーヴィングは、駿の涙を拭った。
心強い2人の言葉に顔を上げると、窓の外には今までに見た事のないほど綺麗な満月が登っていた。月光に照らされたエドワードとアーヴィングの顔を強い決意を持ったかっこいい、そして優しいほほ笑みを浮かべていた。その顔を駿はいつまでも忘れることは無いだろう。
「僕、おふたりのことが好きです。僕とお付き合いしてくれませんか?」
駿がエドワードの告白に驚き腰を抜かすと、アーヴィングがさっと駿の手を取って立たせた。そしてそのまま、駿の手の甲にアーヴィングはキスを落とすのだった。
「あ、あ、アーヴィングさん!?ど、どうしたんですか!?」
「ねぇ、駿。私もあなたのことが好きだと気づきました。私が獣人なことに偏見を持たずに接してくれることも、知らない世界に来ても一生懸命人のためになろうとしているところも、料理が上手なところだって、全てを好ましく思っています。
エドワードの告白で自身の気持ちに気づけたので、後出しでカッコつかないですけど、、、。
エドワードと同じく、私を駿の彼氏候補にしてくれませんか?
私は、駿のことが好きです。」
「アーヴィングさんもですか!?
ぼ、僕はお二人にそんなこと言ってもらえるような人間じゃないんです。
向こうの世界では、友達や先生だけじゃなくて、家族にも出来損ないって言われて、嫌われてたんです。
お二人のように、かっこよくて優しくて素敵な人と、僕なんかじゃ釣り合いません。」
「「そんなことない(です)!」」
「なぁ知ってるか、俺は家族からは見放されて、昔は変人だって言われてた。生まれ育った街を離れて、ここで冒険者としてやっと周りから認められるようになったのだって最近だ。
アーヴィングだって、俺は気にしないけど自分自身が獣人なことで、何度も迫害を受けてた。
駿がそんなことを言うなら、俺たちの方こそ釣り合わないってことになるぜ。」
エドワードも駿に近づき、手の甲を撫でながら駿を諭すように、優しくそう伝えた。
「そ、それに、僕はおふたりのうちどちらかなんて選べません。
おふたりのどちらも大切ですし、おふたりの友情を壊すようなこと、とってもできません、、、
僕はおふたりの悪い思い出になりたくないんです!!!」
駿が叫ぶようにそう伝えると、なぜだかエドワードとアーヴィングは首を傾げた。
「どうして、俺ら2人の友情に亀裂が入るんだ?そもそも、どうして1人だけを選ぶ前提なんだ?」
「え?だって、お付き合いって1対1ですよね???」
「いいえ、ここでは、付き合う人数は特に決まってませんよ?1対2でも、3でも4でも、、、とある昔話では100人と付き合ったって人もいます。
まぁ、流石に100人と付き合うことは珍しいですけど、1人に10人くらいまで彼氏がいるというのは珍しいことではありません。
私は、もちろん駿が思うようにして欲しいと思ってます。でも、それと同時に大切な友人であるエドワードと共に、駿のことを支えられたらなとも思っています。
異世界での常識が1人と付き合うことなら、受け入れ難いかもしれませんが、考えてはくれませんか?
私たちはいつまでも待つつもりですから。」
駿の頭の中はパンク寸前である。異世界すごい、という気持ちと、おふたりの気持ちに応えていいものかという気持ちでごちゃごちゃになってしまった。そんな気持ちが涙になって現れ、駿はポロポロと泣き出してしまう。
「僕は、なにかすごいことが出来る訳ではありません。異世界から来たのも、向こうの世界での生を諦めてきた負け犬です。
それでも、僕はおふたりのことを好きになってもいいですか?」
「もちろん(です)」
そういって、エドワードとアーヴィングは、駿の涙を拭った。
心強い2人の言葉に顔を上げると、窓の外には今までに見た事のないほど綺麗な満月が登っていた。月光に照らされたエドワードとアーヴィングの顔を強い決意を持ったかっこいい、そして優しいほほ笑みを浮かべていた。その顔を駿はいつまでも忘れることは無いだろう。
「僕、おふたりのことが好きです。僕とお付き合いしてくれませんか?」
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