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第4章
捕食と歓喜⚠️
しおりを挟むその獣の交わりは、すでに最初から理性を失った状態から始まった。
先程まで貪るようにキスし合っていた時よりもさらに深く、酸素すら奪い合うようなキスを繰り返しながら、二人はもどかしげにお互いの服を剥ぎ取るように脱がせていく。
「……っ、!ん、ぁ!」
ブチリ、ビリッ、とボタンが飛び、生地が悲鳴を上げる音がしても、二人とも何も気にしていなかった。高価な仕立て服がゴミクズになろうとどうでもいい。
今、二人が夢中になっているのは、目の前にあるお互いの肌と体温だけだ。
まだ完全に脱がせることはできていないのに、レオナルドは露出したユリウスの鎖骨や胸元に噛み付くように舌を這わせ、味わっていく。
ざらりとした舌の感触と、所有を主張する痛み。
それだけでユリウスは感じてしまい、大きく喉を反らして喘いだ。
二人の瞳は、すでに熱で潤み、焦点を失いつつある。
そこにあるのは、相手を喰らいたいという飢餓感だけだ。
ようやくお互いが一糸纏わぬ姿になったところで、レオナルドが強引にユリウスの足を開かせた。
そして、愛撫の手順など全て飛ばし、そのまま屹立するユリウスの自身を、いきなり根元まで深く飲み込むくらいの勢いで口に含んだ。
熱く、吸い付くような口腔内で、搾り取るように激しく刺激する。
「あ、ぁあっ……!!や、ぁ、レ、オ……ッ!!」
ユリウスはいきなりの強い刺激と、視界いっぱいに愛する人の頭がある光景に、シーツを鷲掴みにして声を上げた。
気持ちいい、怖い、もっとおかしくしてほしい。
矛盾するような、けれど純粋な感情が、ヒートの熱と共にユリウスの脳を支配した。
レオナルドの舌と喉の巧みな動きに、ユリウスはすぐに限界を迎えた。
ビクビクと腰を跳ねさせ、そのまま射精したものを、レオナルドは嫌がる素振りもなく、喉を鳴らして美味しそうに全て飲み下した。
ユリウスは、恥ずかしさよりも、レオナルドが自分を全て受け入れてくれたことへの歓喜に震えた。
そして今度は、レオナルドがユリウスの顔の上に跨るように覆いかぶさる。
ユリウスの口腔内へ、その猛り狂った自身を強引に宛がい、咥えさせた。
「んぐッ、……う……ッ!」
仰向けのまま、少し苦しいくらいに深くまで咥えさせられ、喉いっぱいまでレオナルドのものに犯される。
涙目で咳き込みそうになるが、ユリウスはそれを歓喜の心で受け止めた。
喉奥まで犯され、呼吸もままならない。
普通なら苦痛でしかないはずの行為なのに、嬉しい。
(もっとぐちゃぐちゃにしてほしい)
普段は大切に、壊れ物のように扱ってくれているのは分かっているからこそ、今はただ獣のように、雄として壊してほしい。
そのマゾヒスティックなまでの献身と渇望のまま、ユリウスは舌を絡め、喉を開いてレオナルドを受け入れた。
やがて、レオナルドの腰の動きが激しくなり、喉奥に白濁した熱いものが勢いよく放たれる。
ユリウスは咽せながらも、一滴も溢さずに、愛する人の美味しい精液をごくりと飲み干した。
「……はぁ、はぁ、ぅ、……ん……美味しい……」
舌なめずりをしてそう言うと、レオナルドはさらに熱のこもった、ギラギラとした瞳でユリウスを射抜いた。
そして、ニィ、と犬歯を見せて笑った。
それは、いつもの快活で爽やかな、騎士らしい笑みではない。
獲物を前にした捕食者の顔だ。
目の前のオメガを、骨の髄まで本能的に貪りたい。
その一心だけが見て取れる。
その獰猛な表情を見て、ユリウスの本能はさらに歓喜に震えた。
ゾクゾクと背筋を駆け上がる快感と共に、おかしいくらいに更なる熱が、ユリウスの身体の奥底からとめどなく溢れ出していった。
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