【完結】獅子は鳥籠を砕く

真大(mahiro)

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第4章

魂の書き換え⚠️

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 ユリウスの身体を揺さぶる、レオナルドの獣のような攻めは、全く緩むことなく続けられた。

 いつのまにか仰向けから四つん這いにされ、シーツに突っ伏した上半身は完全に脱力したまま、腰を強く掴まれて固定され、最奥まで容赦なく突かれ続ける。
 仰向けの時よりもさらに深く、違う角度で内壁を抉るように貪られ、ユリウスはまた激しく身体を弓なりに痙攣させた。

「あ、あぁぁああ――ッ!!」

 その時に、ユリウスの秘所から噴き出したのは精液ではなかった。

 潮吹きだった。
 かつて、卒業式前夜に指で攻め立てられてしてしまったのを最後に、一度もしたことがなかった潮吹き。

 だが、今回はその時の比ではない激しさで大量の愛液を撒き散らし、絶頂の痙攣が治まらない。

 ガクガクと震えている身体などお構いなしに、さらに奥まで剛直な刃で犯され続け、ユリウスは狂いそうだった。

 脳内は真っ白に弾け飛び、完全にオメガの本能に支配されていた。理性や正常な思考、羞恥心といった人間らしい感情は、すでに欠片も残っていない。
 意識を落とすこともできずに喘ぎながら、ユリウスは無意識のうちに懇願していた。

「……ァ!ァッ!か、んで……ッ!レオ、噛んで……ッ!!」

 オメガの本能が叫んでいる。

 番にして。この魂を本当の意味で縛りつけて。レオナルドのものにして欲しいと。
 その必死の懇願を、獣になったレオナルドがどこまで理解していたか、あるいは聞いていたかは分からない。

 だが、レオナルドはその身体を貪りながら、ユリウスの腰を引き寄せ、結合した状態のまま上半身を抱き起こした。

 背面座位の形になり、ユリウスの顎を乱暴に持ち上げ、無防備に晒された頸へと顔を寄せた。
 そこには、かつてルシエルが付けた痕が薄く残っている。

 ガブッ!!

 レオナルドは、その痕を食いちぎるように、思い切り歯を立て、深く噛みついた。

「ぎ、……ッあぁあああああ――ッ!!!」

 肉を穿つ激しい痛みを伴うほどの強い噛みつきに、ユリウスのすでに枯れ果てた喉から、悲鳴に近い絶叫が迸った。

 かつてルシエルに噛まれた時の比ではない強さ。
 百獣の王である獅子に本気で噛まれたのだから、当たり前だ。
 血が滲み、牙が深々と肉に食い込む。

 痛みにボロボロと、理性を失ったユリウスの目から大粒の涙が溢れ落ちる。

 だが、それは痛みによる涙だけではなかった。
 身体の奥底から、自分という存在が、魂の根源から書き換えられ、レオナルドという運命の番のものになっていく感覚。

 それをはっきりと、ユリウスは感じたのだ。
 その圧倒的な充足感と喜びに、魂が震えて涙したのだ。

(……ああ、なれた……)

 番になれるかも、とレオナルドは言ったが、ユリウスは確信した。
 ルシエルの契約はすでに消え、今この瞬間、私はレオナルドの番となった。

 理性も思考も失い、感覚と感情だけになった頭で、ただひたすらに「嬉しい」とユリウスは思った。

(これで永遠に、私は彼のものだ)

 レオナルドもまた、完全に理性を失っている。
 頸に牙を突き立て、血の味を啜りながら、下からは激しく腰を突き上げる。
 最奥を穿たれる快感と、首筋を支配される痛み。

「ひッ、あ゛、あうッ!!」

 ユリウスはまた大きく痙攣し、ビクビクと収縮しながら、再び潮を噴いた。

 もう、これ以上は何も出ない。
 身体は限界を超えている。
 なのに、まだまだレオナルドに求めて欲しくてたまらない。

(壊して、もっと。食べて。……もっと、レオのものにして……)

 ユリウスはそのまま、ついに二人が完全に糸が切れたように、本当の限界を迎えて失神するまで、レオナルドに身体の全てを、魂の全てを貪られ続けた。

 深い闇に落ちるその瞬間まで、ユリウスは愛する獣に喰らわれる幸福に満たされ続けていた。
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