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大人の階段
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彼の実家から戻って疲れ切った心と体を癒すためお風呂に入ることにした。
彼も相当疲れているようで自室に籠ってしまった。
確かに結構えぐいことも言われていた気がする。
ライフポイントを相当削られたんだろう。
でも私も相当精神的にきつかったのだ。
それはお互い様なんだっつーの。
「婚姻かぁ~。何か自分の事じゃないみたいに感じちゃうよ」
お風呂場で口から洩れた言葉。
本当に自分の事なんだろうかと本気で思ってしまう。
結婚自体まだ私の中で理解していない部分もある。
そもそも私と彼は恋人同士で同棲しているだけ。
デートを週2回彼の休みの日にする程度でその先は……何もない。
偶にハグしてくる時もあったけど、最近はそれすら無い始末。
恋人らしいことなんて殆どしていないのだ。
まぁタイミングと言うやつがあるからと私もあまり気にしていなかったけれど、結婚や婚姻が現実として突きつけられるとそれはそれで焦ってしまう。
彼はイケメンでお金持ちで私には勿体ないくらいの人物だと思うけど、性格が本当に残念と言うかへなへなしてるというか。
もうちっと男になれっ! っておもっちゃうんだよねぇ~。
お風呂から上がり彼にそのことを伝えようと部屋のドアをノックした。
中から彼の返事が聞こえたので私はゆっくりドアを開けた。
「お風呂、先に頂きました。冷めないうちに次どうぞ」
「有難う御座います」
「では……」
彼の低い声と覇気のない返事に少しイラっとしてドアを閉めた。
私は自室へ行きパソコンを立ち上げた。
なんだか落ち込んでいるようにも感じたけどあからさまだなと思うとイラっとする。
気にしないでBL本のチェックしよっと。
新刊かお宝が無いか探す方がよっぽど楽しいもん。
考えることを辞めよう。
気にしてても何も変わらない。
なるようになるし、ならないならそれはそれで仕方がない事だと思って割り切るしかない。
そう思った。
夜遅くまでネットをして眠くなった私はベッドが置いてある部屋へ移動。
真っ暗な部屋に置いてある私のベッドに寝ころんだ。
「疲れた……目が痛い」
布団に入って目を瞑る。
彼はもう寝てるのかな。
あれから全然見かけない……とういうか私も部屋に籠ってて何も把握してない。
まぁ今日は静かに寝るか。
婚姻の話やその前に色々話をしナイトとは思ったけどなんだか疲れちゃった。
「茜さん……起きてますか?」
隣から彼の声が。
私はびっくりして彼の寝てるベッドに目を向けると彼が私の顔を見つめていた。
暗さに目が慣れてよく見える。
「起きてたんですか。それとも起こしてしまいましたか。すみません」
「いえ。寝れなかったんです。色々考えてて」
「明日からお仕事なのでお休みなさった方がいいのでは」
「ええ。それはそうなんですけど……」
「なにか?」
「いや……僕はやっぱり恋愛経験が無さすぎるなと思って自己嫌悪してまして」
何が言いたいの。
自己嫌悪? んなもん最初っから知ってるしっ。
押しが足りないのよ、押しがっ。
何だかイライラしてきちゃった。
言っちゃう? もういっその事全部思ったこと言ってすっきりしちゃう!?
彼も相当疲れているようで自室に籠ってしまった。
確かに結構えぐいことも言われていた気がする。
ライフポイントを相当削られたんだろう。
でも私も相当精神的にきつかったのだ。
それはお互い様なんだっつーの。
「婚姻かぁ~。何か自分の事じゃないみたいに感じちゃうよ」
お風呂場で口から洩れた言葉。
本当に自分の事なんだろうかと本気で思ってしまう。
結婚自体まだ私の中で理解していない部分もある。
そもそも私と彼は恋人同士で同棲しているだけ。
デートを週2回彼の休みの日にする程度でその先は……何もない。
偶にハグしてくる時もあったけど、最近はそれすら無い始末。
恋人らしいことなんて殆どしていないのだ。
まぁタイミングと言うやつがあるからと私もあまり気にしていなかったけれど、結婚や婚姻が現実として突きつけられるとそれはそれで焦ってしまう。
彼はイケメンでお金持ちで私には勿体ないくらいの人物だと思うけど、性格が本当に残念と言うかへなへなしてるというか。
もうちっと男になれっ! っておもっちゃうんだよねぇ~。
お風呂から上がり彼にそのことを伝えようと部屋のドアをノックした。
中から彼の返事が聞こえたので私はゆっくりドアを開けた。
「お風呂、先に頂きました。冷めないうちに次どうぞ」
「有難う御座います」
「では……」
彼の低い声と覇気のない返事に少しイラっとしてドアを閉めた。
私は自室へ行きパソコンを立ち上げた。
なんだか落ち込んでいるようにも感じたけどあからさまだなと思うとイラっとする。
気にしないでBL本のチェックしよっと。
新刊かお宝が無いか探す方がよっぽど楽しいもん。
考えることを辞めよう。
気にしてても何も変わらない。
なるようになるし、ならないならそれはそれで仕方がない事だと思って割り切るしかない。
そう思った。
夜遅くまでネットをして眠くなった私はベッドが置いてある部屋へ移動。
真っ暗な部屋に置いてある私のベッドに寝ころんだ。
「疲れた……目が痛い」
布団に入って目を瞑る。
彼はもう寝てるのかな。
あれから全然見かけない……とういうか私も部屋に籠ってて何も把握してない。
まぁ今日は静かに寝るか。
婚姻の話やその前に色々話をしナイトとは思ったけどなんだか疲れちゃった。
「茜さん……起きてますか?」
隣から彼の声が。
私はびっくりして彼の寝てるベッドに目を向けると彼が私の顔を見つめていた。
暗さに目が慣れてよく見える。
「起きてたんですか。それとも起こしてしまいましたか。すみません」
「いえ。寝れなかったんです。色々考えてて」
「明日からお仕事なのでお休みなさった方がいいのでは」
「ええ。それはそうなんですけど……」
「なにか?」
「いや……僕はやっぱり恋愛経験が無さすぎるなと思って自己嫌悪してまして」
何が言いたいの。
自己嫌悪? んなもん最初っから知ってるしっ。
押しが足りないのよ、押しがっ。
何だかイライラしてきちゃった。
言っちゃう? もういっその事全部思ったこと言ってすっきりしちゃう!?
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