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ミリアーナside
処女の葛藤
しおりを挟むいやいや冗談でしょー!!
そんな私の心の叫びは、彼に伝わる事もなく、手早くジャケットを脱がされて、シャツのボタンも外されて、脇腹から彼のザラリとした温かい大きな手が入ってくる。
手慣れすぎ!なんでそんなに脱がせるの早いのよぉ!
ていうか、ちょっと待って!本気なの!?
私そんな経験ないわよ!!
男の身体なんで知らないんだから!!
全部言いたいことは、何故か口から出ては来なくて、パクパクと酸欠の魚のように口を開いては閉じて、彼が私から服を剥いでいくのを眺めた。
怒っているくせに手つきはとても丁寧なんだなぁ、、、じゃなーい!!噂は噂で、本当は男性経験皆無です!処女です!って言わなきゃダメなのに、、、
衣服を脱がせながら、時折噛みつくように首筋や肩口に彼が落とす口付けに、腰が砕けそうになる。
気持ちいい、というか、もっとしてほしい。
私の心はグラグラ揺れた?
極め付けに
「奴らとはできて俺とはいや、、、か?」
懇願するように苦しそうな声で耳元で囁かれて。
反射的にふるふる首を振ってしまった。
好きな人と、あんなわけのわからん酔っ払いとは雲泥の差だ。
そんな事を咄嗟に考えてしまったからいけない。
あ、最後のチャンス逃したかも。
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