転生先が異世界の若女将で、ガミガミ領主にこき使われるけど、毎日が充実していて結果的に嬉しいのですが……。怒鳴り癖が激しくて困ってます

 それは突然だった。赤子の目の前を染めるのは、燃え盛る炎。たった1週間の命だった……。はずなんだけど……。

「あれ? 私生きてる!!」

 知識ゼロのまま、私が目を覚ましたのは、異世界の旅館。

「お前名前は?」
「みみ、御守里子!!」
「フーン、みもりか……。聞かねぇ名前だな。愛嬌込めて、今日からみもりんだ!!」
「みもりん!?」

 言葉が強烈な領主のエレス。歩き方も何もわからない私は、旅館の若女将になって……。

「みもりん違う!! この危なっかしい馬鹿娘!! ここはこうするんだよ!!」
「ありがとうございます!!」
「笑顔はすげぇんだけどな〜。っておい!! 人の話聞いてんのかぁ?」

 ものすごく勉強になって嬉しいけど、誰よりもうるさいガミガミ領主だったとは……。
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