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46.猫になった婚約者と伸びるライル
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魔女は見つかり依頼人のことも分かった。だが、結局もう少しはこの生活が続く。へクセが三日で解けるはずだった呪いが解けない理由を究明するまでは。
嬉しいような、残念なような。いや、私としては中身が人間とはいえ、大好きな猫と生活できるのは嬉しい限りなのだ。
なんなら、へクセが魔女だと明かした時、ライルとの同居生活も終わりか……と残念な気持ちだった。
この生活が続くことが嬉しいと思っているのは私で、ガッカリしているのはライルだろう。
「……ライル様、すごい伸びてません?」
ライルに目をやれば、いつもの倍ぐらいの長さになっていた。
ソファもハウスもあるのに、なぜか床に寝っ転がっている。
「うむ? 別に変わらないと思うが」
寝っ転がったままの状態で、自分の体を見、その後、私を見て首を傾げた。
「倍ぐらいの長さになってますよ?」
「え、そんなにか?」
「模写してみますから、動かないでくださいね」
「う、うむ……分かったぞ」
その辺にあった適当な紙とペンを取り、ライルを見ながらその姿をそっくりそのまま紙に写す。
言われた通りに動かず待っていてくれたため、描きやすかった。
描き上がった伸びているライルの模写を、本人に見せる。
「これは……誇張しすぎだろう」
「いえ、本当にこうなってます」
「本当だったら俺、大変なことになっているではないか」
「細めの丸太みたいですね」
「嫌な例えだ……」
ライルは、ため息をついて両手に顎を乗せる。猫はよくこういう動作をするが、なにか理由でもあるのだろうか。
「カレンは絵も上手いのだな」
絵を見て思い出したように、ライルが言った。
「そうですか? 普通だと思いますが」
「俺も教え込まれたが、絵は苦手だ。短時間であれだけの絵は書けるのは、素直にすごいと思うぞ」
「あら、お褒め頂き光栄ですわ」
「……人の姿に戻れたら、その時また、俺の絵を描いて欲しいくらいだ」
「えっ」
「な、なんでもない」
寝返りを打って、反対側に顔を向けてしまった。私からはライルの顔は見えない。
絵を描いて欲しいと頼まれるほどの上手さではないのに。教養として、人に見られても恥ずかしくない程度のものは描けるものの、芸術には程遠い。頼むなら画家に頼んだ方がいい。
それに、ライルは前に……人の姿だった時に、人に凝視されるのは嫌だと言っていた。だから、自分の人物画など描かせないと。
……それなのに。急に、そんなことを言うなんて一体ライルはどうしたのだろう。
嬉しいような、残念なような。いや、私としては中身が人間とはいえ、大好きな猫と生活できるのは嬉しい限りなのだ。
なんなら、へクセが魔女だと明かした時、ライルとの同居生活も終わりか……と残念な気持ちだった。
この生活が続くことが嬉しいと思っているのは私で、ガッカリしているのはライルだろう。
「……ライル様、すごい伸びてません?」
ライルに目をやれば、いつもの倍ぐらいの長さになっていた。
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「うむ? 別に変わらないと思うが」
寝っ転がったままの状態で、自分の体を見、その後、私を見て首を傾げた。
「倍ぐらいの長さになってますよ?」
「え、そんなにか?」
「模写してみますから、動かないでくださいね」
「う、うむ……分かったぞ」
その辺にあった適当な紙とペンを取り、ライルを見ながらその姿をそっくりそのまま紙に写す。
言われた通りに動かず待っていてくれたため、描きやすかった。
描き上がった伸びているライルの模写を、本人に見せる。
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「嫌な例えだ……」
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