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本編
41.皇女と王太子の攻防(3)※
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久しぶりの中を広げられる感覚に、おかしくなりそうだ。
指が抜き差しされると、もっと大きなものを受け入れていた時の記憶が蘇ってむずむずして、物足りなく思ってしまう。
あの時は、もっと圧倒的な質量で、身体の内の全てを擦られるようで……。
エステファニアの瞳が、熱く蕩けていく。
そんな中、もう片方の繋いでいた手が離れた。
それは割れ目を開いて、立ち上がった秘核をむき出しにする。
蜜壺の上でどくどくと脈打つそれを、舌で押し潰すようにずりずりと擦られた。
「あんっ……! はあ、あああっ……!」
小さな神経の塊を嬲られて、身体の中を甘く鋭い電流が駆け巡る。
ぎゅうううっと締まった膣内を指が動いて、膣壁全体を刺激されているようだった。
そうして快楽を上乗せされたところで中に入っていた指の先が秘核の裏を擦り上げ、更に大きな衝撃が走る。
「ああああっ! あ、あああっ、だめ、だめ、ああっ、あ、あああっ!」
迫りくる絶頂の気配に、エステファニアはベッドを叩き、シーツを引っ張った。
両手が空いているのに、シモンを引き剥がそうとか、そういう発想には至らない。
そのまま絶頂へと追い立てられ、エステファニアは再び達してしまった。
「あああああ~~~っ!」
身体が強張り、がくがくと痙攣する。
外からと中からと、女性器を愛撫されつくして達した絶頂は、先ほどよりも深く、長かった。
視界が真っ白になって、脳裏でばちばちと火花が弾ける音がする。
絶頂を抜けて、脱力した身体がベッドに受け止められた。
はあはあと呼吸を繰り返すエステファニアは、一種の達成感に包まれていた。
気持ち良かった。夢よりも、ずっと。
そしてこのあとは、更に……。
シモンが寝衣を脱ぎ始めて、案外筋肉の凹凸がしっかりとある身体が目に入った。
心臓がとくとくと高鳴る。
自分は初めて、意識のある状態で、男を受け入れるのだ。
シモンの勃起した男根も晒されて、エステファニアの目は釘付けになった。
はち切れそうに大きく膨張したそれは、他の男性のそこを見たことのないエステファニアにも、立派であることが分かる。
一見優男のように見えるシモンだが、そこは確かな雄の凶暴性を表していた。
亀頭の下のエラは大きく張り、さらに下の竿には血管が浮き出ている。
あんなものが、エステファニアの中に入っていたのだ。
今までの愛撫も、夢として認識していたときよりも、すごかった。
一体、中にあれを入れられたら、どうなってしまうのだろう。
シモンがエステファニアの脚を広げ、その間に入った。
エステファニアの息が荒くなり、心臓はずっと暴れていた。
怖い。怖いけれど、自分は、もうシモンに逆らえないのだから、逃げられない。
これから、あれに、犯されてしまう……。
「どうしましょうか?」
「は……?」
シモンは、いつもの貼り付けたような笑みでエステファニアを見下ろした。
「もう半年とはいえ、あまり無理をさせるのも悪いでしょうし……このあたりでやめても、いいですよ」
「え……は……?」
「あなたを傷つけるのは、わたくしの本意ではありませんので」
ここまで来て?
そんな、すぐ挿入するような体勢で?
エステファニアが唖然とシモンを見上げると、彼は首を傾げて見つめ返してきた。
「断っても、どうもしませんよ。わたくしは、どちらでも良いですから」
――こ、この男……!
怒りでかっと頭が熱くなる。
この男は、ここまできて、エステファニア自身から強請らせようとしているのだ。
どこまで馬鹿にしているのだろう。
いくら身体を高められていようと、自分は、性欲に流されて嫌いな男に抱かれることを望むような、そんな女ではない。
「では……ここまでにしましょう。わたくしは、好いてもいない男に抱かれることを望むような女では、ありませんの」
疼く胎に気付かないふりをして、エステファニアはシモンを睨み付けた。
シモンは笑みを深くして頷く。
「分かりました。ですが……わたくしもこのままでは辛いので、少し、お体を借りさせていただきますね」
「えっ……」
シモンはそう言うと、エステファニアの頬にキスをした。
くちくちと、シモンが自身の性器を扱く音が聞こえる。
「あ、やっ……」
「すみませんが、これに関しては、あなたに拒む権利はありませんよ」
その言葉に拳を握った。
どうせエステファニアのことを尊重しないのならば、さっきだって、選ばせなければ――。
シモンが瞼を舐めてきて、エステファニアは身を固くした。
眼球に、はあ、とシモンの息がかかって気持ち悪い。
舌先がれろりと目の周りを滑っていく。
そのうち瞼だけではなく、その中まで舐められそうな恐怖に震えた。
「んっ……」
暫く耐えていると、シモンが甘く呻いた。
腿にぼたぼたと粘液が落ちてきて、射精したことに気付く。
――この男……わたくしの目を舐めながら、射精を……?
幸い眼球自体は舐められなかったが……シモンの狂気の一端にまた触れたような気がして、エステファニアはぞっとした。
「ふふ、ありがとうございました。……片付けましょうか」
そのあとはシモンが濡らしたタオルを持ってきて各自で身を清め、その夜は終わった。
エステファニアの身体は満足してくれず、じわじわと身を焦がすような疼きが治らなくて、なかなか眠れなかった。
指が抜き差しされると、もっと大きなものを受け入れていた時の記憶が蘇ってむずむずして、物足りなく思ってしまう。
あの時は、もっと圧倒的な質量で、身体の内の全てを擦られるようで……。
エステファニアの瞳が、熱く蕩けていく。
そんな中、もう片方の繋いでいた手が離れた。
それは割れ目を開いて、立ち上がった秘核をむき出しにする。
蜜壺の上でどくどくと脈打つそれを、舌で押し潰すようにずりずりと擦られた。
「あんっ……! はあ、あああっ……!」
小さな神経の塊を嬲られて、身体の中を甘く鋭い電流が駆け巡る。
ぎゅうううっと締まった膣内を指が動いて、膣壁全体を刺激されているようだった。
そうして快楽を上乗せされたところで中に入っていた指の先が秘核の裏を擦り上げ、更に大きな衝撃が走る。
「ああああっ! あ、あああっ、だめ、だめ、ああっ、あ、あああっ!」
迫りくる絶頂の気配に、エステファニアはベッドを叩き、シーツを引っ張った。
両手が空いているのに、シモンを引き剥がそうとか、そういう発想には至らない。
そのまま絶頂へと追い立てられ、エステファニアは再び達してしまった。
「あああああ~~~っ!」
身体が強張り、がくがくと痙攣する。
外からと中からと、女性器を愛撫されつくして達した絶頂は、先ほどよりも深く、長かった。
視界が真っ白になって、脳裏でばちばちと火花が弾ける音がする。
絶頂を抜けて、脱力した身体がベッドに受け止められた。
はあはあと呼吸を繰り返すエステファニアは、一種の達成感に包まれていた。
気持ち良かった。夢よりも、ずっと。
そしてこのあとは、更に……。
シモンが寝衣を脱ぎ始めて、案外筋肉の凹凸がしっかりとある身体が目に入った。
心臓がとくとくと高鳴る。
自分は初めて、意識のある状態で、男を受け入れるのだ。
シモンの勃起した男根も晒されて、エステファニアの目は釘付けになった。
はち切れそうに大きく膨張したそれは、他の男性のそこを見たことのないエステファニアにも、立派であることが分かる。
一見優男のように見えるシモンだが、そこは確かな雄の凶暴性を表していた。
亀頭の下のエラは大きく張り、さらに下の竿には血管が浮き出ている。
あんなものが、エステファニアの中に入っていたのだ。
今までの愛撫も、夢として認識していたときよりも、すごかった。
一体、中にあれを入れられたら、どうなってしまうのだろう。
シモンがエステファニアの脚を広げ、その間に入った。
エステファニアの息が荒くなり、心臓はずっと暴れていた。
怖い。怖いけれど、自分は、もうシモンに逆らえないのだから、逃げられない。
これから、あれに、犯されてしまう……。
「どうしましょうか?」
「は……?」
シモンは、いつもの貼り付けたような笑みでエステファニアを見下ろした。
「もう半年とはいえ、あまり無理をさせるのも悪いでしょうし……このあたりでやめても、いいですよ」
「え……は……?」
「あなたを傷つけるのは、わたくしの本意ではありませんので」
ここまで来て?
そんな、すぐ挿入するような体勢で?
エステファニアが唖然とシモンを見上げると、彼は首を傾げて見つめ返してきた。
「断っても、どうもしませんよ。わたくしは、どちらでも良いですから」
――こ、この男……!
怒りでかっと頭が熱くなる。
この男は、ここまできて、エステファニア自身から強請らせようとしているのだ。
どこまで馬鹿にしているのだろう。
いくら身体を高められていようと、自分は、性欲に流されて嫌いな男に抱かれることを望むような、そんな女ではない。
「では……ここまでにしましょう。わたくしは、好いてもいない男に抱かれることを望むような女では、ありませんの」
疼く胎に気付かないふりをして、エステファニアはシモンを睨み付けた。
シモンは笑みを深くして頷く。
「分かりました。ですが……わたくしもこのままでは辛いので、少し、お体を借りさせていただきますね」
「えっ……」
シモンはそう言うと、エステファニアの頬にキスをした。
くちくちと、シモンが自身の性器を扱く音が聞こえる。
「あ、やっ……」
「すみませんが、これに関しては、あなたに拒む権利はありませんよ」
その言葉に拳を握った。
どうせエステファニアのことを尊重しないのならば、さっきだって、選ばせなければ――。
シモンが瞼を舐めてきて、エステファニアは身を固くした。
眼球に、はあ、とシモンの息がかかって気持ち悪い。
舌先がれろりと目の周りを滑っていく。
そのうち瞼だけではなく、その中まで舐められそうな恐怖に震えた。
「んっ……」
暫く耐えていると、シモンが甘く呻いた。
腿にぼたぼたと粘液が落ちてきて、射精したことに気付く。
――この男……わたくしの目を舐めながら、射精を……?
幸い眼球自体は舐められなかったが……シモンの狂気の一端にまた触れたような気がして、エステファニアはぞっとした。
「ふふ、ありがとうございました。……片付けましょうか」
そのあとはシモンが濡らしたタオルを持ってきて各自で身を清め、その夜は終わった。
エステファニアの身体は満足してくれず、じわじわと身を焦がすような疼きが治らなくて、なかなか眠れなかった。
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