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第1章 発端
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ワイルド君が席を離れると、早々にカトラリーセットの中からお箸を手にする。
持ち手の部分に金色の細工が施された漆黒の塗り箸……ということは使い捨てではないようだ。地球に優しい店らしい。うむうむと感心しながら、説明の順にまず安納芋を口に入れた。
――ん、凄く美味しい!
ねっとりと舌に絡みつくような甘さのサツマイモに、レモンの酸味がアクセントを付けている。
デザートでも通るほどの甘味に胃袋が急激に動き出す。
勢いに乗って富有柿とカマンベールをスモークサーモンで巻いた一品に箸を進めた。
これはなんというか、材料のバランスが抜群にいい。この店のオリジナルだというさっぱりとしたフレンチドレッシングが、逸品を超逸品にまとめ上げていた。
うーん、最高!
最後はおろし和えだ。三種のきのこはえのきと舞茸となめこだった。それに、大根おろしと鰹風味の出汁醤油が絡み合い独特のハーモニーを奏でる。さらに、僅かに香る柚の香りがそれを至極の和にしていた。
ゴクリと飲み込み、ふーっと感嘆の息を吐き出した途端、どこで見ていたのかワイルド君が「ご満足頂けましたか?」と器を下げに来た。絶妙のタイミングだ。
その後、スープ、サラダと続き、メインは魚だった。
メインについては当日のお楽しみとのことだったので、かなり楽しみにしていた。
「秋刀魚のアヒージョです。圧力鍋で仕上げているので、骨まで美味しく召し上がって頂けます」
目の前に大ぶりのココット皿が置かれ、その向こうにフランスパンの入ったバスケットが置かれた。フランスパンはお代わり自由だそうだ。
とても嬉しいサービスだが、私の視線はすぐココット皿の方に移った。
グツグツと湯気を上げるオリーブオイルに、秋刀魚とマッシュルームが気持ちよさそうに浸かっている。
細かく刻まれたレッドピーマンの赤と、パセリの緑がそれに彩りを添え、目にも食欲をそそるが――それより何より、立ち上るガーリックの香りが私の鼻腔を大いにくすぐった。
持ち手の部分に金色の細工が施された漆黒の塗り箸……ということは使い捨てではないようだ。地球に優しい店らしい。うむうむと感心しながら、説明の順にまず安納芋を口に入れた。
――ん、凄く美味しい!
ねっとりと舌に絡みつくような甘さのサツマイモに、レモンの酸味がアクセントを付けている。
デザートでも通るほどの甘味に胃袋が急激に動き出す。
勢いに乗って富有柿とカマンベールをスモークサーモンで巻いた一品に箸を進めた。
これはなんというか、材料のバランスが抜群にいい。この店のオリジナルだというさっぱりとしたフレンチドレッシングが、逸品を超逸品にまとめ上げていた。
うーん、最高!
最後はおろし和えだ。三種のきのこはえのきと舞茸となめこだった。それに、大根おろしと鰹風味の出汁醤油が絡み合い独特のハーモニーを奏でる。さらに、僅かに香る柚の香りがそれを至極の和にしていた。
ゴクリと飲み込み、ふーっと感嘆の息を吐き出した途端、どこで見ていたのかワイルド君が「ご満足頂けましたか?」と器を下げに来た。絶妙のタイミングだ。
その後、スープ、サラダと続き、メインは魚だった。
メインについては当日のお楽しみとのことだったので、かなり楽しみにしていた。
「秋刀魚のアヒージョです。圧力鍋で仕上げているので、骨まで美味しく召し上がって頂けます」
目の前に大ぶりのココット皿が置かれ、その向こうにフランスパンの入ったバスケットが置かれた。フランスパンはお代わり自由だそうだ。
とても嬉しいサービスだが、私の視線はすぐココット皿の方に移った。
グツグツと湯気を上げるオリーブオイルに、秋刀魚とマッシュルームが気持ちよさそうに浸かっている。
細かく刻まれたレッドピーマンの赤と、パセリの緑がそれに彩りを添え、目にも食欲をそそるが――それより何より、立ち上るガーリックの香りが私の鼻腔を大いにくすぐった。
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