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第2章 愉快な仲間たち
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皿洗いの仕事は可もなく不可もなし、こんなものだろう。
雑用係りの方は厨房の仕事が主だが、西園寺オーナーの用事が何かと多くて面倒だった。きっと、無理難題を押し付けて早く退職に追い込みたいのだろう。
「寧々って本当、幸せそうに食べるわね」
しかし、私はめげない。思った通りだった。“美食倶楽部クーラウ”の賄いは最高に美味だった。西園寺オーナーが何を仕掛けてきてもこの賄いには絶対に勝てない。
「当然では?」
「そりゃあ、美味しいには違いないけど……」
賄いはフードスタッフが順番に作ることになっている。チーフだからといって樫野さんも例外ではなかった。
初めて樫野チーフの賄いを口にしたときは、あまりの美味しさに感涙してしまったほどだ。まだ一回しか食べていないので、次回が待ち遠しくて堪らない。
今日はサブチーフの白戸純也さんの番で、メニューは、“辛口チキンのライスサラダ”と具沢山の野菜スープだった。
チキンベースのブイヨンで炊いたライスに、フレッシュな野菜とコチジャンを絡めたチキンが載った『異文化交流最高!』みたいな絶妙な逸品で、一度食べ始めたらスプーンが止まらなかった。
「そうは言うけど、ハズレの時もあるのよ」
マミさんが苦虫を噛み潰したような顔になる。
雑用係りの方は厨房の仕事が主だが、西園寺オーナーの用事が何かと多くて面倒だった。きっと、無理難題を押し付けて早く退職に追い込みたいのだろう。
「寧々って本当、幸せそうに食べるわね」
しかし、私はめげない。思った通りだった。“美食倶楽部クーラウ”の賄いは最高に美味だった。西園寺オーナーが何を仕掛けてきてもこの賄いには絶対に勝てない。
「当然では?」
「そりゃあ、美味しいには違いないけど……」
賄いはフードスタッフが順番に作ることになっている。チーフだからといって樫野さんも例外ではなかった。
初めて樫野チーフの賄いを口にしたときは、あまりの美味しさに感涙してしまったほどだ。まだ一回しか食べていないので、次回が待ち遠しくて堪らない。
今日はサブチーフの白戸純也さんの番で、メニューは、“辛口チキンのライスサラダ”と具沢山の野菜スープだった。
チキンベースのブイヨンで炊いたライスに、フレッシュな野菜とコチジャンを絡めたチキンが載った『異文化交流最高!』みたいな絶妙な逸品で、一度食べ始めたらスプーンが止まらなかった。
「そうは言うけど、ハズレの時もあるのよ」
マミさんが苦虫を噛み潰したような顔になる。
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