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第2章 愉快な仲間たち
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「柚木君の料理に“愛”はあります」
私が感じる“愛”は気持ちだ。樫野チーフの料理に比べるとかなり未熟だが、確かに柚木君の料理にもお客様に対する“愛”はある。それは本物だ。
「寧々ッチ……ありがとう!」
「うわっ!」
柚木君にいきなり抱き付かれて仰け反ると、樫野チーフが柔らかな視線を向けながら、「――寧々ちゃんって本当に不思議な子ね」と耳元で囁いた。
『それはどういう意味でしょう?』と問い返そうとしたが、「とにかく」と言いながら樫野チーフの視線が柚木君に移ってしまった。
「もっと愛を感じてもらえるように。次回に期待ね」
「了解っす! 寧々ッチのためにも頑張ります!」
柚木君の返事に、「そこはお客様のために頑張るでは?」と意見を述べるとその場が笑いに包まれた。
***
それから数日後。
「このところ悪評が多いのよねぇ」
「ブログ? またぁ」
何のこと? マミさんと神乃マネージャーの間にいる私は首を傾げた。
二人の間に座らされているのは、周りに対するカモフラージュだそうだ。でも、私を飛び越えていつも仲良く話しているのは二人なので、見る人が見たらバレバレではないだろうかと思う今日この頃だ。
「今回は今まで以上に悪質。炎上しかねないかも」
フロアーマネージャーである神乃さんは、お店の評判を物凄く気にしている。
毎日、クーラウに関する記事をネットでチェックしているのはそれでだ。
「まさかその酷評って『ゲテモノ好き』っていう奴?」
「そう! 知ってるの?」
「知ってるも何も、何年か前に、同級生の店もそいつにケチョンケチョンに書かれて倒産寸前だったのよ」
その同級生の店とは、“アクア&マリン”という私も一度食べに行ったことのある老舗のフレンチレストランだった。
「そこって、持ち直して海外にも進出している店じゃない。今度一緒に行きましょう」
神乃マネージャーは嬉々とするが、マミさんは話の先が気になるようだ。
「分かった。分かったから話を戻して」
「あっ、そうだったわね」
私が感じる“愛”は気持ちだ。樫野チーフの料理に比べるとかなり未熟だが、確かに柚木君の料理にもお客様に対する“愛”はある。それは本物だ。
「寧々ッチ……ありがとう!」
「うわっ!」
柚木君にいきなり抱き付かれて仰け反ると、樫野チーフが柔らかな視線を向けながら、「――寧々ちゃんって本当に不思議な子ね」と耳元で囁いた。
『それはどういう意味でしょう?』と問い返そうとしたが、「とにかく」と言いながら樫野チーフの視線が柚木君に移ってしまった。
「もっと愛を感じてもらえるように。次回に期待ね」
「了解っす! 寧々ッチのためにも頑張ります!」
柚木君の返事に、「そこはお客様のために頑張るでは?」と意見を述べるとその場が笑いに包まれた。
***
それから数日後。
「このところ悪評が多いのよねぇ」
「ブログ? またぁ」
何のこと? マミさんと神乃マネージャーの間にいる私は首を傾げた。
二人の間に座らされているのは、周りに対するカモフラージュだそうだ。でも、私を飛び越えていつも仲良く話しているのは二人なので、見る人が見たらバレバレではないだろうかと思う今日この頃だ。
「今回は今まで以上に悪質。炎上しかねないかも」
フロアーマネージャーである神乃さんは、お店の評判を物凄く気にしている。
毎日、クーラウに関する記事をネットでチェックしているのはそれでだ。
「まさかその酷評って『ゲテモノ好き』っていう奴?」
「そう! 知ってるの?」
「知ってるも何も、何年か前に、同級生の店もそいつにケチョンケチョンに書かれて倒産寸前だったのよ」
その同級生の店とは、“アクア&マリン”という私も一度食べに行ったことのある老舗のフレンチレストランだった。
「そこって、持ち直して海外にも進出している店じゃない。今度一緒に行きましょう」
神乃マネージャーは嬉々とするが、マミさんは話の先が気になるようだ。
「分かった。分かったから話を戻して」
「あっ、そうだったわね」
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