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第3章 事件、事件、事件
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「私は吹き出しが視えるんです!」
スタッフルームがシーンと静まり返った。だが、次の瞬間、爆笑が起こった。
「ふっ吹き出しって……漫画か!」
お腹を抱え、目に涙まで浮かべ西園寺オーナーが笑っている。その横で樫野チーフも肩を震わせ口元を押さえている。
しかし、佐藤君だけは笑っていなかった……というより、目を見開き唖然としていた。そして、ようやく口を開いたと思ったら――。
「おっ、お前、宇宙人だったのか!」
キラキラと瞳を輝かせてそう言ったのだ。
「そう言えば、君ってオタクだって言ってたね?」
樫野チーフが思い出したように言う。
「オタクで悪いか!」
「いや、別に悪いとは言っていないけど……宇宙人が好きなの?」
「SFオタクなだけだ」
ゲテモノ好きで探偵で……SFオタク。
「たくさん肩書きを持っているんですね」
「聖天、何を呑気なことを言っているんだ!」
西園寺オーナーは目尻に残った涙を拭くと私を睨んだ。
「佐藤だったな。こいつが宇宙人に見えるか? いや……見えなくもないか」
「私はれっきとした人間です!」
自分で言って自分で突っ込む西園寺オーナーに間髪入れず言い返すと、氷点下の眼がまた私を睨む。
「そんな口を利いてもいいのか? 辞めさせるぞ」
子どもか! 西園寺オーナーの横暴な態度に舌打ちしそうになったが、私は大人だ。だから我慢した。
「で、本当のところどうなんだ? お前って宇宙人なのか?」
「佐藤君……貴方ねぇ、常識で考えても有り得ないでしょう?」
「なら、吹き出しって何だ?」
スタッフルームがシーンと静まり返った。だが、次の瞬間、爆笑が起こった。
「ふっ吹き出しって……漫画か!」
お腹を抱え、目に涙まで浮かべ西園寺オーナーが笑っている。その横で樫野チーフも肩を震わせ口元を押さえている。
しかし、佐藤君だけは笑っていなかった……というより、目を見開き唖然としていた。そして、ようやく口を開いたと思ったら――。
「おっ、お前、宇宙人だったのか!」
キラキラと瞳を輝かせてそう言ったのだ。
「そう言えば、君ってオタクだって言ってたね?」
樫野チーフが思い出したように言う。
「オタクで悪いか!」
「いや、別に悪いとは言っていないけど……宇宙人が好きなの?」
「SFオタクなだけだ」
ゲテモノ好きで探偵で……SFオタク。
「たくさん肩書きを持っているんですね」
「聖天、何を呑気なことを言っているんだ!」
西園寺オーナーは目尻に残った涙を拭くと私を睨んだ。
「佐藤だったな。こいつが宇宙人に見えるか? いや……見えなくもないか」
「私はれっきとした人間です!」
自分で言って自分で突っ込む西園寺オーナーに間髪入れず言い返すと、氷点下の眼がまた私を睨む。
「そんな口を利いてもいいのか? 辞めさせるぞ」
子どもか! 西園寺オーナーの横暴な態度に舌打ちしそうになったが、私は大人だ。だから我慢した。
「で、本当のところどうなんだ? お前って宇宙人なのか?」
「佐藤君……貴方ねぇ、常識で考えても有り得ないでしょう?」
「なら、吹き出しって何だ?」
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