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第6章 再就職
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「やっぱりコレしかないかぁ。でも……」
テーブルの上のスマートフォンに手を伸ばしたり引っ込めたりしながら、きっかり十分後、これ以上躊躇していても埒が開かないと思い、「えい!」とそれを手に取った。
『私のラッキーナンバーはセブンなの。だから07マミ様で登録しておいて』
クーラウに勤めた初日、マミさんにそう言われて登録したその短縮番号に電話をかける。
呼び出し音が三回鳴った後、『はーい、マミです。今、真面目に仕事中です。ご用の方はメッセージをどうぞ。イタズラの方は地獄に落ちろ!』といつものアナウンスが聞こえた。
――良かった仕事だった。
ホッとしながら要件を留守番電話に残すと、その日の夜、早々にマミさんから折り返しの電話が入った。
『寧々、ごめんなさいもしないで卵のありかを言えとは、いい根性してるわね! 絶対に教えてあげない』
だが、あいにく入浴中だったため、こちらもまた留守番電話にだった。
「えっ、そんな言い方はしていない。ただ、『クーラウで使っている卵はどこの牧場のなの? それはどこにあるの?』と聞いただけなのに……」
聞き終わって即抗議の言葉を呟いたが、本人にではない。繰り返されるメッセージに向かってだ。
しかし、そうは言うものの――マミさんは怒ると厄介だ。神野マネージャーの時だって、かなりとっ散らかっていたし……どうしたものかと考えるが、結局、謝罪の言葉を述べるしかないと思い至る。
でも、きっとそれだけでは済まないのがマミさんだ。
樫野チーフたちみたいに、理由も聞かず素直に引き下がってくれるとは思えない。
テーブルの上のスマートフォンに手を伸ばしたり引っ込めたりしながら、きっかり十分後、これ以上躊躇していても埒が開かないと思い、「えい!」とそれを手に取った。
『私のラッキーナンバーはセブンなの。だから07マミ様で登録しておいて』
クーラウに勤めた初日、マミさんにそう言われて登録したその短縮番号に電話をかける。
呼び出し音が三回鳴った後、『はーい、マミです。今、真面目に仕事中です。ご用の方はメッセージをどうぞ。イタズラの方は地獄に落ちろ!』といつものアナウンスが聞こえた。
――良かった仕事だった。
ホッとしながら要件を留守番電話に残すと、その日の夜、早々にマミさんから折り返しの電話が入った。
『寧々、ごめんなさいもしないで卵のありかを言えとは、いい根性してるわね! 絶対に教えてあげない』
だが、あいにく入浴中だったため、こちらもまた留守番電話にだった。
「えっ、そんな言い方はしていない。ただ、『クーラウで使っている卵はどこの牧場のなの? それはどこにあるの?』と聞いただけなのに……」
聞き終わって即抗議の言葉を呟いたが、本人にではない。繰り返されるメッセージに向かってだ。
しかし、そうは言うものの――マミさんは怒ると厄介だ。神野マネージャーの時だって、かなりとっ散らかっていたし……どうしたものかと考えるが、結局、謝罪の言葉を述べるしかないと思い至る。
でも、きっとそれだけでは済まないのがマミさんだ。
樫野チーフたちみたいに、理由も聞かず素直に引き下がってくれるとは思えない。
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