【悲報】ダンジョン攻略JK配信者、配信を切り忘れて無双しすぎてしまいアホほどバズって伝説になる
主人公の雷電美琴は、数十年前に突如現れたダンジョンにて、その攻略風景を配信する配信者として活動している。
「はあ……。私って、こういうのに才能ないのかなあ……」
着物姿と薙刀一つでダンジョンを攻略する配信者はいないだろうと踏んでこのスタイルで始めたが、武器と服装が他よりやや奇抜なだけでやっていることはその他大勢と大差なく。どれだけSNSで配信の告知をしても、サムネイルを凝っても観にきてくれる視聴者の数は常に一桁にとどまっていた。
そんなある日、いつも通りダンジョンに潜ってモンスターを薙刀一つでバッサバッサ薙ぎ倒していく配信をして、いつも通り同時接続者は一人からゼロのまま過ごし、心が折れかけたので早めに切り上げて家に戻ろうと配信を終わらせる準備をした。
その時、ダンジョンに潜って探索する探索者の三人組パーティが、大型モンスターの軍勢に襲われているのを目撃した。
「逃げろ! スタンピードだ!」
「どいて。今、私、とってもむしゃくしゃしているの」
どれだけ頑張っても増えない同時接続者数にチャンネル登録。ネットで徹底的に調べて人目を引くようなサムネイルにしても効果はなかった。
必死に頑張っても伸びず、一ヶ月ぶりに送られたコメントに批判されて、ストレスはマッハで溜まっていた。
ゆえに、美琴はモンスターに八つ当たりしてしまう。それはもう一方的に、蹂躙という言葉がぴったりなほど徹底的に薙ぎ倒していった。
「はあ、こんな八つ当たりしたって、再生数も登録者も伸びやしないのに。何やってんだか……」
モンスターだったもの達の残骸のそばでため息を吐き、黙って立ち去る美琴。
「大型モンスターのスタンピードを、たった一人で全部倒した!?」
「なんだよあの雷撃!? 消し炭どころか消滅しちゃってんじゃん!?」
「あの女の子、一体何者!?」
一方で、助けられた三人組は登録者数が70万人いる大人気チャンネルを運営する攻略系配信者であり、安定して強いモンスターを相手に戦える実力者達だった。
そんな三人組でも逃げるしかできなかったモンスターの軍勢、スタンピードを蹂躙という表現以外つけられないほど一方的に倒した美琴の姿は、ばっちりとその配信と、美琴が切り忘れた自分の配信に映っていた。
「消えたと思ったらモンスターが細切れに!?」
「なんだ今の動き!? というかこの雷は何!?」
「この子は一体なんなんだ! 特定班はまだか!」
モンスターの軍勢を一方的に蹂躙するその配信の切り抜きは瞬く間に拡散されていき、美琴がぐっすりとベッドの上で眠っている間にバズりにバズりまくっていき、朝起きたら『雷神少女』という名前と共に伝説となっていたのだった。
※小説家になろうとカクヨムにも掲載しています
「はあ……。私って、こういうのに才能ないのかなあ……」
着物姿と薙刀一つでダンジョンを攻略する配信者はいないだろうと踏んでこのスタイルで始めたが、武器と服装が他よりやや奇抜なだけでやっていることはその他大勢と大差なく。どれだけSNSで配信の告知をしても、サムネイルを凝っても観にきてくれる視聴者の数は常に一桁にとどまっていた。
そんなある日、いつも通りダンジョンに潜ってモンスターを薙刀一つでバッサバッサ薙ぎ倒していく配信をして、いつも通り同時接続者は一人からゼロのまま過ごし、心が折れかけたので早めに切り上げて家に戻ろうと配信を終わらせる準備をした。
その時、ダンジョンに潜って探索する探索者の三人組パーティが、大型モンスターの軍勢に襲われているのを目撃した。
「逃げろ! スタンピードだ!」
「どいて。今、私、とってもむしゃくしゃしているの」
どれだけ頑張っても増えない同時接続者数にチャンネル登録。ネットで徹底的に調べて人目を引くようなサムネイルにしても効果はなかった。
必死に頑張っても伸びず、一ヶ月ぶりに送られたコメントに批判されて、ストレスはマッハで溜まっていた。
ゆえに、美琴はモンスターに八つ当たりしてしまう。それはもう一方的に、蹂躙という言葉がぴったりなほど徹底的に薙ぎ倒していった。
「はあ、こんな八つ当たりしたって、再生数も登録者も伸びやしないのに。何やってんだか……」
モンスターだったもの達の残骸のそばでため息を吐き、黙って立ち去る美琴。
「大型モンスターのスタンピードを、たった一人で全部倒した!?」
「なんだよあの雷撃!? 消し炭どころか消滅しちゃってんじゃん!?」
「あの女の子、一体何者!?」
一方で、助けられた三人組は登録者数が70万人いる大人気チャンネルを運営する攻略系配信者であり、安定して強いモンスターを相手に戦える実力者達だった。
そんな三人組でも逃げるしかできなかったモンスターの軍勢、スタンピードを蹂躙という表現以外つけられないほど一方的に倒した美琴の姿は、ばっちりとその配信と、美琴が切り忘れた自分の配信に映っていた。
「消えたと思ったらモンスターが細切れに!?」
「なんだ今の動き!? というかこの雷は何!?」
「この子は一体なんなんだ! 特定班はまだか!」
モンスターの軍勢を一方的に蹂躙するその配信の切り抜きは瞬く間に拡散されていき、美琴がぐっすりとベッドの上で眠っている間にバズりにバズりまくっていき、朝起きたら『雷神少女』という名前と共に伝説となっていたのだった。
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これまた濃いキャラが出てきましたね。
新規の美琴のクランに入るのもほぼ決まりみたいだな。
昌ちゃんとリタの2人がまさかの魔神…ベリアルって確かアモンが宜しく伝えてって言ってたけど、すぐそばにいたのか…けど美琴には知られたくないのはあくまでも仲間や友人のままでいたいからか。正体がバレたら今までと同じにはいられないだろうし。
マラブちゃん可哀想に、、、ご愁傷様
仁一は本当におつむが弱いことで。思い込みが激しい馬鹿というか何というか、、、
正統派吸血鬼だー
何となく昌ちゃんも人外な気が。
最初こそ黒幕ポジかと思いきや、すっかり不憫ポジとわかって同情せざるを得ない可哀想な子に…
人が殺し合うのを見るのが好きだってことは、昔は某這い寄る混沌みたいなトリックスター的な立ち回りでそうなるように仕向けて笑ってたのかね。
もうマラブは苦労人ポジションが板についてるな。
魔神の類だろうけど、手を貸した人間があそこまでクズでは救いようもないし、そいつの関係者が美琴たちにちょっかいかけたせいで観察してた他の魔神から尋問されるしで。未来視ができてそうなことを考えると戦闘力をそっちに割り振ってるラプラスの悪魔に近い存在なのかな。
魔術の精度が魔法使いのお姉さんに憧れて努力したのと本人の才能も相まって人外クラス…
今後彼女のことは美琴のもとで保護したほうがよさそう。お姉さんが仕事でイギリスに戻ったあとに配信してないところでヤケになったりして誘拐を企てる馬鹿が出かねない。美琴のとこで保護したなら護衛もつくだろうし、少し窮屈かもしれないけどクランができるまでの間の我慢なら受け入れてくれそう。
マラブは…過去、現在、未来を見通すってことはラプラスの悪魔?けど現状は不憫なとばっちり受けそうね。
マラブさんなんか不憫だなあ、、、ドンマイ。
親バカな国際規模の権威のあるパッパによる制裁とかもはやアホどもへある意味で同情がありそう。社会的にも終わったなぁ、ご愁傷さまwという感じだろうな。
更新頻度早くてめっちゃ助かります
おっと、これは恐らくアレだな。ファンタジーざまあモノで良くある「自分の実力を見誤っているパーティーが装備だけご立派に整えて身の丈に余るダンジョンに挑んだ結果強敵と出会ってしょうがないと”足手まとい”を囮に逃げ出す」系だな。
なるほどなるほど()
これはアレだ。あの牛乳団子が好きな雷神様だわ。
超面白いです更新楽しみにしてます
おもしろい👍
これは美琴も神宿しってことになるのかな?
バアル・ゼブルというとウガリット神話の至高なるバアルか。
館の王でしたか
なんか気色悪い敵キャラ出て来たな…
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