268 / 352
268 隙があれば、いちゃいちゃしてしまうふたり
原隣商業高校の柔道部、空手部で色々と学んだ勇太。
ただ、空手の大山マスコにヘイトが集まってしまった。
フェイスガード越しとはいえ、勇太が頼んだとはいえ、希少な男子の顔面にパンチを浴びせまくったマスコ。
早くもネットで炎上した。マスコのスマホを使って動画を撮り、勇太が望んだことだと発信したが、ここまで面倒だと思わなかった。
『マスコさんに責任はないですよ~』とアピールした。
その後はなごやか。
「また来て下さい、勇太君」
「今日は色々とありがとうございました」
「お土産までありがとうございます」
手作りゴブリンクッキーを渡して、大いに喜ばれた。
お互いにお礼を行って原隣駅に向かった。
勇太の異母妹・メイちゃんとの待ち合わせ場所に来た。駅から100メートル離れた軽食も出すコーヒーショップ。
もう7時。メイちゃんはゲンジと一緒に、受験に向けた塾の講座を受けている。その終わりが7時。
塾からお店まで歩いて5分。帰り支度する時間を入れても10ー15分程度か。
外は真っ暗。一気に冷えてきた。気温は4度となっている。
ガラス張りの店内は外から見える。中から店に向かう人もよく見える。そういう光加減だ。
勇太は、外でメイちゃんを待とうかと思った。
勇太は寒さを感じないし、みんなに先に店に入ってもらった。
ルナは勇太の横にいる。
何となく、ふたりの空気が出来上がるタイミングがある。こういうことがたまにあり、そのときばかりは部員達は遠慮する。
部員は店内からふたりを見ている。女同士としてルナを尊敬する無敵時間だ。
部員らはルナは、モテ男にこだわっていないところがすごいと思っている。
『勇太』が好きで、その勇太がたまたまモテているというスタンスだ。
5月10日にふたりは転機を迎えた。きっと、勇太が春先までと同じで太ったままでもルナは勇太を好きになっていた。それを感じる。
自分も、こういう相手を見つけたいと最近は思っている。
暗闇の中の勇太とルナ。
「ルナ、寒くない?」
「さむーい勇太」
上目遣いのルナの肩を抱いた。ここは駅前ではないから、ざわっとすることはない。
「勇太、メイちゃんとゲンジ君は、うまくいくのかな」
「そうだね。メイちゃんの高校受験が終わるまでは、ゲンジも自重って言ってたから・・」
「期間を置きすぎて、こじれなきゃいいけどね」
「俺とルナは、ルナに階段から落ちそうなとこ助けてもらってから、進展が早かったもんね」
「だね・・」
ルナは思い出すたびに赤面してしまう。
5月10日に冤罪を晴らしてもらい、11日にはリーフカフェの前で会話して抱き締められた。
16日はプロポーズされて、27日の自分の誕生日に保健室で初エッチをした。
それがみんな、ネットで晒されている。
考えてみれば、未だにじれじれのメイ&ゲンジとは真逆。それどころか、あまり例がないほどオープンだ。
思い出して頬が火照っていると、勇太が気付いた。
「ルナ、なににやけてんだよ」
「私達って、メイちゃん達と違って、とんとん拍子にここまで来たなって思ってね」
「そうだね。俺らとは違うね。年明けに会ったときも、まだ手を繋ぐので精いっぱいって感じだったもんね、あのふたり」
「うん・・・ん」
勇太がルナにちゅっとした。ルナは目を閉じて受け入れた。
勇太はルナの冷たくなっていた唇が暖まるまで、唇を重ねていた。
ほんのり熱を感じてから、ゆっくりと唇を離した。
「まだ、こんなことも、してないんじゃないの?」
「・・どうだろ・・へへへ」
見つめ合ってしまったふたり。なぜ、ここに立っているのか忘れている。
そのとき。
ごくっ、と喉を鳴らす音が聞こえた。勇太もルナも。
そして、勇太とルナは、はっとして、暗がりの方を見た。
待ち人が、すでに至近距離に立っていた。
メイちゃんとゲンジが手を繋いで、ふたりの前に立っている。
「うひゃああ!」。さすがのルナも声が出た。
「はははははは」。勇太は乾いた笑い。血が繋がった異母妹メイちゃんに濃厚キスを見られてしまった。
「あ、あの、こ、こんにちは。勇太お兄さん、ルナさん。お盛んなことで、何よりです」
「勇太さん、ルナさん、こんばんは。な、何も見てません」
勇太とルナは、受験生でデリケートな関係のメイちゃんとゲンジを刺激しないよう、気を使おうと話していた。
なのに、いきなり刺激物になってしまった。
また、コーヒーショップの店内から、部員もばっちり見ていた。
ただ、空手の大山マスコにヘイトが集まってしまった。
フェイスガード越しとはいえ、勇太が頼んだとはいえ、希少な男子の顔面にパンチを浴びせまくったマスコ。
早くもネットで炎上した。マスコのスマホを使って動画を撮り、勇太が望んだことだと発信したが、ここまで面倒だと思わなかった。
『マスコさんに責任はないですよ~』とアピールした。
その後はなごやか。
「また来て下さい、勇太君」
「今日は色々とありがとうございました」
「お土産までありがとうございます」
手作りゴブリンクッキーを渡して、大いに喜ばれた。
お互いにお礼を行って原隣駅に向かった。
勇太の異母妹・メイちゃんとの待ち合わせ場所に来た。駅から100メートル離れた軽食も出すコーヒーショップ。
もう7時。メイちゃんはゲンジと一緒に、受験に向けた塾の講座を受けている。その終わりが7時。
塾からお店まで歩いて5分。帰り支度する時間を入れても10ー15分程度か。
外は真っ暗。一気に冷えてきた。気温は4度となっている。
ガラス張りの店内は外から見える。中から店に向かう人もよく見える。そういう光加減だ。
勇太は、外でメイちゃんを待とうかと思った。
勇太は寒さを感じないし、みんなに先に店に入ってもらった。
ルナは勇太の横にいる。
何となく、ふたりの空気が出来上がるタイミングがある。こういうことがたまにあり、そのときばかりは部員達は遠慮する。
部員は店内からふたりを見ている。女同士としてルナを尊敬する無敵時間だ。
部員らはルナは、モテ男にこだわっていないところがすごいと思っている。
『勇太』が好きで、その勇太がたまたまモテているというスタンスだ。
5月10日にふたりは転機を迎えた。きっと、勇太が春先までと同じで太ったままでもルナは勇太を好きになっていた。それを感じる。
自分も、こういう相手を見つけたいと最近は思っている。
暗闇の中の勇太とルナ。
「ルナ、寒くない?」
「さむーい勇太」
上目遣いのルナの肩を抱いた。ここは駅前ではないから、ざわっとすることはない。
「勇太、メイちゃんとゲンジ君は、うまくいくのかな」
「そうだね。メイちゃんの高校受験が終わるまでは、ゲンジも自重って言ってたから・・」
「期間を置きすぎて、こじれなきゃいいけどね」
「俺とルナは、ルナに階段から落ちそうなとこ助けてもらってから、進展が早かったもんね」
「だね・・」
ルナは思い出すたびに赤面してしまう。
5月10日に冤罪を晴らしてもらい、11日にはリーフカフェの前で会話して抱き締められた。
16日はプロポーズされて、27日の自分の誕生日に保健室で初エッチをした。
それがみんな、ネットで晒されている。
考えてみれば、未だにじれじれのメイ&ゲンジとは真逆。それどころか、あまり例がないほどオープンだ。
思い出して頬が火照っていると、勇太が気付いた。
「ルナ、なににやけてんだよ」
「私達って、メイちゃん達と違って、とんとん拍子にここまで来たなって思ってね」
「そうだね。俺らとは違うね。年明けに会ったときも、まだ手を繋ぐので精いっぱいって感じだったもんね、あのふたり」
「うん・・・ん」
勇太がルナにちゅっとした。ルナは目を閉じて受け入れた。
勇太はルナの冷たくなっていた唇が暖まるまで、唇を重ねていた。
ほんのり熱を感じてから、ゆっくりと唇を離した。
「まだ、こんなことも、してないんじゃないの?」
「・・どうだろ・・へへへ」
見つめ合ってしまったふたり。なぜ、ここに立っているのか忘れている。
そのとき。
ごくっ、と喉を鳴らす音が聞こえた。勇太もルナも。
そして、勇太とルナは、はっとして、暗がりの方を見た。
待ち人が、すでに至近距離に立っていた。
メイちゃんとゲンジが手を繋いで、ふたりの前に立っている。
「うひゃああ!」。さすがのルナも声が出た。
「はははははは」。勇太は乾いた笑い。血が繋がった異母妹メイちゃんに濃厚キスを見られてしまった。
「あ、あの、こ、こんにちは。勇太お兄さん、ルナさん。お盛んなことで、何よりです」
「勇太さん、ルナさん、こんばんは。な、何も見てません」
勇太とルナは、受験生でデリケートな関係のメイちゃんとゲンジを刺激しないよう、気を使おうと話していた。
なのに、いきなり刺激物になってしまった。
また、コーヒーショップの店内から、部員もばっちり見ていた。
あなたにおすすめの小説
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
WIN5で六億円馬券当てちゃった俺がいろいろ巻き込まれた結果現代社会で無双する!
TB
ファンタジー
小栗東〈おぐりあずま〉 二十九歳 趣味競馬 派遣社員。
その日、負け組な感じの人生を歩んできた俺に神が舞い降りた。
競馬のWIN5を的中させその配当は的中者一名だけの六億円だったのだ。
俺は仕事を辞め、豪華客船での世界一周旅行に旅立った。
その航海中に太平洋上で嵐に巻き込まれ豪華客船は沈没してしまう。
意識を失った俺がつぎに気付いたのは穏やかな海上。
相変わらずの豪華客船の中だった。
しかし、そこは地球では無かった。
魔法の存在する世界、そしてギャンブルが支配をする世界だった。
船の乗客二千名、クルー二百名とともにこの異世界の大陸国家カージノで様々な出来事はあったが、無事に地球に戻る事が出来た。
ただし……人口一億人を超えるカージノ大陸と地球には生存しない魔獣たちも一緒に太平洋のど真ん中へ……
果たして、地球と東の運命はどうなるの?
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界帰りのハーレム王
ぬんまる兄貴
ファンタジー
俺、飯田雷丸。どこにでもいる普通の高校生……だったはずが、気づいたら異世界に召喚されて魔王を倒してた。すごいだろ?いや、自分でもびっくりしてる。異世界で魔王討伐なんて人生のピークじゃねぇか?でも、そのピークのまま現実世界に帰ってきたわけだ。
で、戻ってきたら、日常生活が平和に戻ると思うだろ?甘かったねぇ。何か知らんけど、妖怪とか悪魔とか幽霊とか、そんなのが普通に見えるようになっちまったんだよ!なんだこれ、チート能力の延長線上か?それとも人生ハードモードのお知らせか?
異世界で魔王を倒した俺が、今度は地球で恋と戦いとボールを転がす!最高にアツいハーレムバトル、開幕!
異世界帰りのハーレム王
朝7:00/夜21:00に各サイトで毎日更新中!
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。