274 / 352
274 冬の選手権1回戦
早くも高校柔道・冬の選手権県予選が始まった。
パラ高は第一シードの茶薔薇学園と同じブロック。茶薔薇が最初に選んだ位置の初戦。
なので4つある試合場の第一エリアの初戦である。
勝ち上がってもパラ高は3回戦で茶薔薇と当たる。
その前に行われた開会式では、純子&風花に助っ人ギタリストの中戸明日香で、2曲ほど歌った。
なぜか第一試合会場の初戦、先鋒で試合を控えている勇太も押し出されて歌った。
「俺って選手でエントリーしてるのに・・」
ここまでくるとルナも笑ってしまった。今日も勇太の背中をたたいて『ドンマイ』とステージに押し出した。
ギャラリー女子は『ルナちゃんグッジョブ』と親指を立てた。
柔道の県予選とは思えないほど、人、人、人。
ちなみに今回は不知火マイコは来ていない。パラ体大で来月の世界柔道に向けて猛特訓中だ。
今週も1度だけ、勇太不在のときにリーフカフェに来ただけ。
宣言通り、真剣モードのようだ。
◆
大注目の1回戦。
なんだかんだと勇太とルナは歌の助っ人なんかで人前に出ることに慣れている。
最近は勇太がカスタネット、ルナがキーボードを持ってジオンモールで純子&風花の手伝いをした。
そのときも同じくらい人がいた。
「うわっ、すごいっす。緊張感がヤバい」
次鋒のマルミがつぶやいている。
勇太がマルミ、タマミ、キヨミの三つ子を見ると、キヨミがヤバい。他のふたりは、まだ余裕がある。
キヨミの顔が青い。
勇太へのアプローチは姉妹の中でも一番だが、人前で緊張しやすいのは彼女だそうだ。
「ほらキヨミ、手を出してみな」
「?」
勇太がキヨミの両手をつかむと、にぎにぎした。
「冷たくなってるぞ」
「・・怖い」
涙目の美少女は、かなり可愛い。
「大丈夫、大丈夫。ほら、指先が暖まってきた」
「・・・」
はわあ~~と歓声が上がった。
ルナ部長も笑っている。
ネットでは意外とヘイトはなく、ほっこり勇太の優しさ溢れるシーンだ。
マルミ、タマミ、他の部員も同じことをしてほしかったが、自分達が便乗するとヘイトの量が読めない。
本能で踏みとどまった。
1回戦の相手は県の東にある湖東工業。下馬評ではパラ高校の方が上だ。
そして相手校の先鋒が呼ばれた瞬間、「うしゃあああ!」と両手を上げている。
彼女は先鋒を選ぶくじで勝ったようだ。
「よろしくユータ君!!」
「こちらこそ、よろしくお願いします!」
「は?・・あうんっ」
勇太は真剣モードに突入。
しかし、困った現象が起きた。
▽敵せんぽうは、ゆうたの響く声を浴びた。HPに50のダメージと、軽い魅了。
「うりゃああ」勇太が相手の襟をつかんだ。
▽敵せんぽうは、ゆうたのゾーンに取り込まれた。HPに80の追加ダメージ。
「あ、あえ、あう、あぐ」
「待て!」。審判が止めると、相手は腰砕けだ。
「警告!」
▽敵せんぽうは、股間が濡れて腰が落ちた。濡れた不快感でHPに80ポイントのダメージと警告1回。
「おらあ!なんのために先鋒を勝ち取ったんだ、てめえ」
「・・はっ」
敵先鋒は、仲間にゲキを飛ばされてやっと我に帰った。
それにしても・・勇太はフェロモンに加えて、響く声までパワーアップしている。
数日前に原隣商業に行ったときより、上がってしまった。
今回、冬の選手権全国大会、世界柔道のために歌の練習量を増やした。
その上に、嫁ズのペア曲をプレゼントするために、楽譜を作れる風花と何度も歌った。
世話になったお礼に助っ人ギタリスト中戸明日香にあげるパクり曲も、彼女が空けられる午前1時から内容を詰めている。
完全な勇太初見の敵先鋒は、実物のエロフェロモンに耐えきれなかった。
それでも真剣な勇太に失礼にならないよう、必死で戦った。
開始2分半。
敵先鋒は、勇太にイチかバチかでともえ投げをかけた。しかし勇太は素早く察知して、技を潰した。
そのまんま、上に乗って押さえ込みに入った。
「ふぎゅるるる」
首元を左手でつかまれた瞬間、最後の力が抜けてしまった。
勇太、初戦勝利。
敵先鋒、悔いなし。
パラ高は5試合全勝で勝った。
パラ高は第一シードの茶薔薇学園と同じブロック。茶薔薇が最初に選んだ位置の初戦。
なので4つある試合場の第一エリアの初戦である。
勝ち上がってもパラ高は3回戦で茶薔薇と当たる。
その前に行われた開会式では、純子&風花に助っ人ギタリストの中戸明日香で、2曲ほど歌った。
なぜか第一試合会場の初戦、先鋒で試合を控えている勇太も押し出されて歌った。
「俺って選手でエントリーしてるのに・・」
ここまでくるとルナも笑ってしまった。今日も勇太の背中をたたいて『ドンマイ』とステージに押し出した。
ギャラリー女子は『ルナちゃんグッジョブ』と親指を立てた。
柔道の県予選とは思えないほど、人、人、人。
ちなみに今回は不知火マイコは来ていない。パラ体大で来月の世界柔道に向けて猛特訓中だ。
今週も1度だけ、勇太不在のときにリーフカフェに来ただけ。
宣言通り、真剣モードのようだ。
◆
大注目の1回戦。
なんだかんだと勇太とルナは歌の助っ人なんかで人前に出ることに慣れている。
最近は勇太がカスタネット、ルナがキーボードを持ってジオンモールで純子&風花の手伝いをした。
そのときも同じくらい人がいた。
「うわっ、すごいっす。緊張感がヤバい」
次鋒のマルミがつぶやいている。
勇太がマルミ、タマミ、キヨミの三つ子を見ると、キヨミがヤバい。他のふたりは、まだ余裕がある。
キヨミの顔が青い。
勇太へのアプローチは姉妹の中でも一番だが、人前で緊張しやすいのは彼女だそうだ。
「ほらキヨミ、手を出してみな」
「?」
勇太がキヨミの両手をつかむと、にぎにぎした。
「冷たくなってるぞ」
「・・怖い」
涙目の美少女は、かなり可愛い。
「大丈夫、大丈夫。ほら、指先が暖まってきた」
「・・・」
はわあ~~と歓声が上がった。
ルナ部長も笑っている。
ネットでは意外とヘイトはなく、ほっこり勇太の優しさ溢れるシーンだ。
マルミ、タマミ、他の部員も同じことをしてほしかったが、自分達が便乗するとヘイトの量が読めない。
本能で踏みとどまった。
1回戦の相手は県の東にある湖東工業。下馬評ではパラ高校の方が上だ。
そして相手校の先鋒が呼ばれた瞬間、「うしゃあああ!」と両手を上げている。
彼女は先鋒を選ぶくじで勝ったようだ。
「よろしくユータ君!!」
「こちらこそ、よろしくお願いします!」
「は?・・あうんっ」
勇太は真剣モードに突入。
しかし、困った現象が起きた。
▽敵せんぽうは、ゆうたの響く声を浴びた。HPに50のダメージと、軽い魅了。
「うりゃああ」勇太が相手の襟をつかんだ。
▽敵せんぽうは、ゆうたのゾーンに取り込まれた。HPに80の追加ダメージ。
「あ、あえ、あう、あぐ」
「待て!」。審判が止めると、相手は腰砕けだ。
「警告!」
▽敵せんぽうは、股間が濡れて腰が落ちた。濡れた不快感でHPに80ポイントのダメージと警告1回。
「おらあ!なんのために先鋒を勝ち取ったんだ、てめえ」
「・・はっ」
敵先鋒は、仲間にゲキを飛ばされてやっと我に帰った。
それにしても・・勇太はフェロモンに加えて、響く声までパワーアップしている。
数日前に原隣商業に行ったときより、上がってしまった。
今回、冬の選手権全国大会、世界柔道のために歌の練習量を増やした。
その上に、嫁ズのペア曲をプレゼントするために、楽譜を作れる風花と何度も歌った。
世話になったお礼に助っ人ギタリスト中戸明日香にあげるパクり曲も、彼女が空けられる午前1時から内容を詰めている。
完全な勇太初見の敵先鋒は、実物のエロフェロモンに耐えきれなかった。
それでも真剣な勇太に失礼にならないよう、必死で戦った。
開始2分半。
敵先鋒は、勇太にイチかバチかでともえ投げをかけた。しかし勇太は素早く察知して、技を潰した。
そのまんま、上に乗って押さえ込みに入った。
「ふぎゅるるる」
首元を左手でつかまれた瞬間、最後の力が抜けてしまった。
勇太、初戦勝利。
敵先鋒、悔いなし。
パラ高は5試合全勝で勝った。
あなたにおすすめの小説
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
ある日、僕は全知全能になった。
暁月ライト
ファンタジー
ある日、平凡な男子高校生である宇尾根 治は全知全能になった。 何の前触れもなく突然にその力を手に入れた主人公が、表向きには平凡な高校生として過ごしつつ、裏では色んな世界を自由気ままに旅したりして遊ぶ話。
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界帰りのハーレム王
ぬんまる兄貴
ファンタジー
俺、飯田雷丸。どこにでもいる普通の高校生……だったはずが、気づいたら異世界に召喚されて魔王を倒してた。すごいだろ?いや、自分でもびっくりしてる。異世界で魔王討伐なんて人生のピークじゃねぇか?でも、そのピークのまま現実世界に帰ってきたわけだ。
で、戻ってきたら、日常生活が平和に戻ると思うだろ?甘かったねぇ。何か知らんけど、妖怪とか悪魔とか幽霊とか、そんなのが普通に見えるようになっちまったんだよ!なんだこれ、チート能力の延長線上か?それとも人生ハードモードのお知らせか?
異世界で魔王を倒した俺が、今度は地球で恋と戦いとボールを転がす!最高にアツいハーレムバトル、開幕!
異世界帰りのハーレム王
朝7:00/夜21:00に各サイトで毎日更新中!