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300 ルナと屋上で
1月21日月曜日の昼休み。
勇太はご飯を食べて、なんとなく屋上に向かった。
ルナとふたりだ。
転生後の1ヶ月は何度もこうして外の空気を吸ったけど、なにせ女子からしたら男子との交流が貴重な世界。
ルナのクラスメイト、梓、伊集院君、純子、麗子、自分のクラスメイトと約束が増えていって、昼休みだけは自由時間でもなくなった。
そして冬になり、なおさら屋上に上がることは減った。
今日は本当に久しぶりのルナとふたりの昼休み。だったら、あとで屋上に上がりたいと誘われた。
新生勇太とルナが出会って、最初に一緒にお弁当を食べたのはこの場所。
ふたりの大切な場所のひとつだ。
元旦の公園ほどではないけど、やはり寒い。
勇太はルナの肩を抱いて話しかけた。
「うん、やっぱ冬の方が遠くまで見えるな、ルナ」
「だね、隣の県の海も少しだけ見えるね」
「そっか、パラ高の位置って、少しだけ高いとこにあるもんな」
そしてふたりで指差したのは、勇太が生まれ育った街の方。今日は辛うじて見える。
梓がカオルのインターハイのとき3月3日の勇太、ルナ、カオル、梓の4人婚を宣言した。
そして海辺の教会をルナが押さえた。
この世界、あまり結婚式とに決まった型がない。今回のように同時結婚ならいいが、時間差で結婚するケースだと、大変なことになる。
例えば女性10人のハーレムで次々と結婚式なんてやると、取りまとめ役の最初の妻など結婚プランナーよりも多忙になる。
だから、親くらい呼んでの食事会くらいだ。
ルナもたちまち勇太の嫁ズ3人になったとき、結婚式など頭から消えていたが、梓が迅速に動いてくれた。
「勇太・・」
「ん?」
「あと2ヶ月もしないうちに、私達ってあの海のあたりで結婚式するんだね」
「だね。月曜日だから学校サボりかと思ったら、結婚休暇みたいのを1週間ももらえるんだね」
「知らなかったの?」
「え、え~と、忘れてた。前の俺って校則とか把握してなかったし」
「ふ~ん、そうなんだ。休暇は、籍を入れたあとは、しっかりセック●して人口維持に努めよってことらしいよ」
またもルナの口からセ●クスの単語。まだドキッとするが、前のように飲み物を吹き出さない程度の耐性はできた。
これだけ寒いと、誰も屋上に上がってこない。
勇太はルナの唇に、自分の唇を重ねた。
すごく冷たい。
「勇太・・。まだ口の周りも、みんな冷たい」
「ルナもだよ」
「どうしようか」
「・・ん」
ちゅっ、ちゅっと校内なのを忘れてしまったふたり。
これを教師に見られたら『保健室奥の特別室で続きをしなさい』と言われる世界だけど、今日は誰もいない。
いや、ギャラリー未満はかなりの数がいる。
勇太とルナを見かけた好奇心旺盛な1年生が数人、屋上のドアを少しだけ空けて見ている。
ぼそっ『いいな~。ルナさんって自然にキス求めるんだよね』
ぼそっ『ここで卵焼きと唐揚げを勇太さんに食べさせて、自分の誕生日には勇太さんを食べたんだよね』
ぼそっ『あっ、またキスした』
ぼそっ『抱き締められた!』
さすがに録画はされなかった。この防犯目的の名目が成り立たない状況でスマホを回すと、さすがに盗撮だから。
ただ、『ここだけの話』が次の日までに巡って、水曜日の部活のときには1年生の柔道部員から、この屋上のキスのことがルナの耳に入ることになる。
ルナは思う。
「私って、勇太と何かすると、相変わらず人に知られることになるよね」と。
それを勇太に言うと、笑う。
「俺達、世界一目立つ、モブ顔カップルかもね」
勇太はご飯を食べて、なんとなく屋上に向かった。
ルナとふたりだ。
転生後の1ヶ月は何度もこうして外の空気を吸ったけど、なにせ女子からしたら男子との交流が貴重な世界。
ルナのクラスメイト、梓、伊集院君、純子、麗子、自分のクラスメイトと約束が増えていって、昼休みだけは自由時間でもなくなった。
そして冬になり、なおさら屋上に上がることは減った。
今日は本当に久しぶりのルナとふたりの昼休み。だったら、あとで屋上に上がりたいと誘われた。
新生勇太とルナが出会って、最初に一緒にお弁当を食べたのはこの場所。
ふたりの大切な場所のひとつだ。
元旦の公園ほどではないけど、やはり寒い。
勇太はルナの肩を抱いて話しかけた。
「うん、やっぱ冬の方が遠くまで見えるな、ルナ」
「だね、隣の県の海も少しだけ見えるね」
「そっか、パラ高の位置って、少しだけ高いとこにあるもんな」
そしてふたりで指差したのは、勇太が生まれ育った街の方。今日は辛うじて見える。
梓がカオルのインターハイのとき3月3日の勇太、ルナ、カオル、梓の4人婚を宣言した。
そして海辺の教会をルナが押さえた。
この世界、あまり結婚式とに決まった型がない。今回のように同時結婚ならいいが、時間差で結婚するケースだと、大変なことになる。
例えば女性10人のハーレムで次々と結婚式なんてやると、取りまとめ役の最初の妻など結婚プランナーよりも多忙になる。
だから、親くらい呼んでの食事会くらいだ。
ルナもたちまち勇太の嫁ズ3人になったとき、結婚式など頭から消えていたが、梓が迅速に動いてくれた。
「勇太・・」
「ん?」
「あと2ヶ月もしないうちに、私達ってあの海のあたりで結婚式するんだね」
「だね。月曜日だから学校サボりかと思ったら、結婚休暇みたいのを1週間ももらえるんだね」
「知らなかったの?」
「え、え~と、忘れてた。前の俺って校則とか把握してなかったし」
「ふ~ん、そうなんだ。休暇は、籍を入れたあとは、しっかりセック●して人口維持に努めよってことらしいよ」
またもルナの口からセ●クスの単語。まだドキッとするが、前のように飲み物を吹き出さない程度の耐性はできた。
これだけ寒いと、誰も屋上に上がってこない。
勇太はルナの唇に、自分の唇を重ねた。
すごく冷たい。
「勇太・・。まだ口の周りも、みんな冷たい」
「ルナもだよ」
「どうしようか」
「・・ん」
ちゅっ、ちゅっと校内なのを忘れてしまったふたり。
これを教師に見られたら『保健室奥の特別室で続きをしなさい』と言われる世界だけど、今日は誰もいない。
いや、ギャラリー未満はかなりの数がいる。
勇太とルナを見かけた好奇心旺盛な1年生が数人、屋上のドアを少しだけ空けて見ている。
ぼそっ『いいな~。ルナさんって自然にキス求めるんだよね』
ぼそっ『ここで卵焼きと唐揚げを勇太さんに食べさせて、自分の誕生日には勇太さんを食べたんだよね』
ぼそっ『あっ、またキスした』
ぼそっ『抱き締められた!』
さすがに録画はされなかった。この防犯目的の名目が成り立たない状況でスマホを回すと、さすがに盗撮だから。
ただ、『ここだけの話』が次の日までに巡って、水曜日の部活のときには1年生の柔道部員から、この屋上のキスのことがルナの耳に入ることになる。
ルナは思う。
「私って、勇太と何かすると、相変わらず人に知られることになるよね」と。
それを勇太に言うと、笑う。
「俺達、世界一目立つ、モブ顔カップルかもね」
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