名前の読み方が同じだから聖女として間違い召喚されました。勇者活動より弟妹の食費稼ぎを優先します

とみっしぇる

文字の大きさ
10 / 73

10 アリアはまだ冒険してないぞ

しおりを挟む
アストリアに残してきた血の繋がりがない弟妹のため、黒髪美女のアリアにアストリア世界に向けた配信を手伝って貰うことにした。

ここまでの映像を見直した。美女だらけの世界だが、アリアほどの逸材はいない。

それにアリアに嫌な目を向ける奴が、やけに多い。ヤマト世界の人間から嫌な空気が出ている。

何人かの冒険者に声をかけられたけどシカト。

アリアとふたりで、大雑把なスケジュールを決めた。

当面の活動は2週間で撮影して、そのあと休みにしようかと。

アリアは、世話になった孤児院があって、そこの子供の世話もしている。

私は休みのとき、アストリアへの帰還方法探し、金を稼ぐ。

アストリアのギルドカードに入ってくる配信収益の金は、私に動かせない。

だから、討伐で金稼いで、アリアに配信収益と同じ金やらんといかん。

アストリアのギルドカードの金は、貯金と思っとく。


帰還方法探しに、色んな場所に出かける。

ただ、ヤマト世界の一部であるジペングの国だけでも縦長に南北1万キロもある。エクストラスキル結界魔装を使って走りまくるにも、広すぎるんよ。

長距離移動は、馬車で1ヶ月単位で考えるそうだ。転移魔法陣もあるけど、貴族なんかの緊急離脱用で距離も短い。高価で転移魔法使いのサポートありき。

いずれ、本格的な旅に出る必要がありそう。

ヤマト世界は技術力が低いよな。

アストリア世界では、誰でも使える機械技術が発展。収納指輪も機械と魔力回路を組み合わせて人造品あり。

乗り物も開発中。すでに、レールの上を走る魔道快速列車がある。2人乗りの魔道カーもある。なんと、どちらも時速60キロで移動できる。

魔石、個人の魔力チャージで誰でも扱える。

ヤマト世界では、機械技術ダメ。魔道具も数少ない。

映像技術、乗り物の技術はないに等しい。
空間魔法を持ってるやつは、ごく少数。収納指輪もみんなダンジョン産。取得条件も厳しい。

私の無限収納スキルなんて、国が動くレベルだと。

あたた、もう見せちまってるよ。これで一か所に定住できないの確定。

高そうな指輪をして、収納指輪とごまかすしかない。

本格的な活動、明日からだ。

◆◆◆
次の日。

アリアをボロボロ衣装に戻して着せた。

ナイフだけは、私が魔鉄製のやつ買って2本持たせた。

ミスリルナイフを渡せばいいが、アストリア世界と違い一般には出回っていない。

なので魔鉄にした。そんでも1本33万ゴールドした。アストリアなら5万ゴールドで買える。

「こんな貴重品、貰うのはダメです。必ずお金は払います」

かたくなに断る。ホントは、無限収納持ってる私には必要ないし、10メートル収納指輪も渡すつもりだった。

配信の収益に関してはアリアは分からないけど、きっちり計算して渡す。その前に契約金代わりに色々と渡す。

ま、こんな感じの子だから初対面で配信の主役にしようと思ったんだよな。容姿だけじゃねえよ。

服がボロいのは嫌がらせじゃない。

冒険者アリアの成長記録をテーマに考えてんだ。

ヒントはRPG発信の、アストリア人気ストーリーだ。

女神が好きだって言ってた『勇者と5つのオーブ』。

弱い冒険者が成長して邪龍に立ち向かい、最後は英雄になる話だ。

通称は『勇者5』

偶然にも、今いるのはチバ。ゲーム内でもスタート地点の地名が、始まりの街・チバだった。

周辺には初級の中でもランクは最低の1であるボーソーダンジョンから存在し、初心者、底辺の冒険者が多いそうだ。

だから、アリアには近隣では2番目にレベルが高いといわれる初級ダンジョンから攻略してもらう。

全20階で、スライム、ゴブリン、コボルドが出る。ダンジョンボスはホフゴブリン。私はサポートのみ。

アリアだけでボスを倒せたら、次は北のマクハリの街に行く。

私が初戦でコカトリスと戦った上級ダンジョンは、未発見なのでギルド情報にはなかった。

面倒だから発見申告はしない。



再びギルド。パーティー申請した。

私は登録と同時に、この世界では貴重なコカトリスを出した。冒険者ランクをGからBまで上げられると言われたけど、アリアと同じEで止めた。

ヤマト世界では名誉もなんもいらん。だから目立つ必要ない。

朝の混んでる時間帯。装備がきれいで、黒目黒髪の美男美女ばかり。

けどよ、アストリア人には、アリアがひときわ輝いて見える。


街を出て、イナケ初級ダンジョンの前。

早速配信だ。「アクション」

すると、いきなり『聖女サラチャンネル』に同接が3桁。

配信コメント欄。
『アリアちゃんおはよ~』
『朝ごはん食べた?』

「はい。みなさんのお陰で美味しいパンが食べられました」

『笑顔が眩しい!』
『周りが美女ばかりだけど、アリアちゃん桁違い』
『聖女、よくぞアリアちゃんを真っ先に連れてきた』

『聖女、グッジョブ』

初めて私が褒められた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる

街風
ファンタジー
「お前を追放する!」 ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。 しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました

かにくくり
ファンタジー
 魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。  しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。  しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。  勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。  そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。  相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。 ※小説家になろうにも掲載しています。

追放された荷物持ち、【分解】と【再構築】で万物創造師になる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~

黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティーから「足手まとい」と捨てられた荷物持ちのベルク。しかし、彼が持つ外れスキル【分解】と【再構築】は、万物を意のままに創り変える「神の御業」だった! 覚醒した彼は、虐げられていた聖女ルナを救い、辺境で悠々自適なスローライフを開始する。壊れた伝説の剣を直し、ゴミから最強装備を量産し、やがて彼は世界を救う英雄へ。 一方、彼を捨てた勇者たちは没落の一途を辿り……。 最強の職人が送る、痛快な大逆転&ざまぁファンタジー!

勇者の隣に住んでいただけの村人の話。

カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。 だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。 その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。 だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…? 才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。

勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~

名無し
ファンタジー
 突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。  自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。  もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。  だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。  グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。  人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

処理中です...