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14 突然ですが女神の神託です
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アリアとダンジョンから出た。彼女が懇意にしてるマクハリの孤児院に行く。
ところが、私がダンジョンから出てくるのを待ってる存在がいた。
周りにはダンジョンから出てきた冒険者やなんかで、たくさん人がいる。
夕方なのに、雲の間から白い光が射した。そして色白の女の顔が浮かんだ。
『ヤマトの住人よ』
「あ、女神ステアだ。今日は薄いブルーの衣装かよ」
「え、サラは本当に女神様と会ったことがあるの?」
『私は女神ステアである』
ほとんどの人が上を見ているけど、アリアは私をガン見している。
『魔国に邪神の力を借り、強大な力を持った魔王が誕生しました。魔王は他種族を魔族の奴隷にしようと目論んでいます』
えええ、そんなぁ、口々に人々が騒いでいる。
『私は直接関与できませんが、銀色の髪を持つ使徒を遣わしました』
アリアが口を開いて私を見ている。
ちなみに、現在は配信中だ。
『ジペングの広大な土地に5つのオーブが散らばっています。使徒がオーブを手にしたとき、勇者たる者が現れ、使徒からオーブの力を授けられます』
どこかで聞いたことがあるストーリーだ。
『さあ、今は力なき勇者よ、使徒と共に厄災を退けるのです』
やりきった顔をした女神がす~っと消えた。
配信中だ。そしてアストリア人のコメント欄だ。
『あのさ、あれって・・』
『女神様、パクってるよね』
『アストリア世界の人気RPG「勇者と5つオーブ」のオープニングだよな!』
『だよね、そうだろ!』
『「邪龍」を「魔王」に置き換えただけwww』
『女神ってばノリノリだったなwww』
『異世界のヤマトだからバレないと思って、堂々と言っちゃったよwww』
『アストリア人が見てるぞ~www』
『生配信中だぞ~www』
私も唖然だ。
「だから、聞いた覚えがあったのか・・」
偶然にも、私がアリア育成のヒントにしようと思ったのが『勇者と5つのオーブ』だ。
この光景を配信で見たネット民は、勝手に結論付けた。
『聖女がヤマト世界に送られたのは、そういう理由か』
いや、恐らく女神は私を間違った世界に送ったことで全能のゼウス様に怒られようとした。
だから、辻褄を合わせるために『勇者と5つのオーブ』のストーリーをヒントに、強引に私を使徒に仕立て上げようとしてる。
この推測は、大きく外れてないはず。
「あ、あの、サラ・・」
「どうしたアリア」
アリアが悲しそうな顔だ。
「あの女神様が言ってた使徒って、サラのことだよね」
「指名されてねえけど、可能性はあるな」
「や、やっぱり・・。だったら、サラは勇者を探しに旅立つんだよね」
そういうことか。けど問題ない。
ヤマト世界のことに首を突っ込む気はない。
「アリア、私は世界の平和より、異世界に残してきた血の繋がりがない弟妹の方が大事だ。そんで、その手助けをしてくれるアリアも大事だ」
「私、嫌われ者の種族だよ。勇者にいやがられたら、サラに迷惑が…」
「女神は言ってなかったが、勇者候補は複数いる。出会えば分かるみたいだ。その中から私が指名する。アリアを嫌うやつなんて選ばねえよ」
「本当に、それでいいの?」
「おう。もちろんだ。もしかしたら、アリアも私と出会ったから勇者候補かもしれねえぞ」
「い、いいえ、それはないと思う。けど、ありがとう」
アリアの顔が明るくなった。
「アリア、私はおめえとコンビを組んで配信を続けたい。魔王軍と戦いたい勇敢な勇者候補に、そういうことは任せようや」
私は恐らく使徒だ。アストリアでハルナから聞いてたストーリーでは、使徒しかオーブを割って勇者に力を与えられない。
柔軟に考えよう。
使徒は銀髪って特徴を女神に暴露された。そのうち有力者にもバレる。
だったら、5つのオーブを持った勇者候補を私のとこに現れるかも。
『勇者と5つのオーブ』には設定上、10人の勇者候補がいるらしい。
ストーリーの中では、候補10人の誰かしか、使徒からオーブの力をもらえないそうだ。
残念ながら、視聴者によるとアリアは『勇者5』の勇者候補ではないらしい。
そのうち出会うであろう候補の中で、適任者と思ったやつにオーブの力を授けよう。
基準はアリアに偏見を持たないこと。任命した勇者とは関わっていくだろうから、アリアに嫌な目を向けるやつなんて勘弁だ。
アリアと配信の旅が、何より大切だしな。
◆◆
マクハリ冒険者ギルド出張所に行くと、受付嬢、他の冒険者からガン見された。
まあ、女神の神託があった直後に、使徒っぽいやつが来たんだもんな。
「あ、あの・・」
「スモールボア1匹と、ミドルボア6匹を売りたい。ミドルボア6匹は解体を頼む」
女神の神託より、これからは行く孤児院へのお土産、アリアと分配するお金のことが大切だ。
ミドルボアは合計38万ゴールドで売れた。アリアと折半。
アリアには、売却収益だけで十分すぎ。配信収益はいらないと言われた。
私はアリアのおでこを軽くつついた。欲がなさすぎ。
そしてふたりで、孤児院に向かった。
今度こそ、平和な時間が訪れますように。
ところが、私がダンジョンから出てくるのを待ってる存在がいた。
周りにはダンジョンから出てきた冒険者やなんかで、たくさん人がいる。
夕方なのに、雲の間から白い光が射した。そして色白の女の顔が浮かんだ。
『ヤマトの住人よ』
「あ、女神ステアだ。今日は薄いブルーの衣装かよ」
「え、サラは本当に女神様と会ったことがあるの?」
『私は女神ステアである』
ほとんどの人が上を見ているけど、アリアは私をガン見している。
『魔国に邪神の力を借り、強大な力を持った魔王が誕生しました。魔王は他種族を魔族の奴隷にしようと目論んでいます』
えええ、そんなぁ、口々に人々が騒いでいる。
『私は直接関与できませんが、銀色の髪を持つ使徒を遣わしました』
アリアが口を開いて私を見ている。
ちなみに、現在は配信中だ。
『ジペングの広大な土地に5つのオーブが散らばっています。使徒がオーブを手にしたとき、勇者たる者が現れ、使徒からオーブの力を授けられます』
どこかで聞いたことがあるストーリーだ。
『さあ、今は力なき勇者よ、使徒と共に厄災を退けるのです』
やりきった顔をした女神がす~っと消えた。
配信中だ。そしてアストリア人のコメント欄だ。
『あのさ、あれって・・』
『女神様、パクってるよね』
『アストリア世界の人気RPG「勇者と5つオーブ」のオープニングだよな!』
『だよね、そうだろ!』
『「邪龍」を「魔王」に置き換えただけwww』
『女神ってばノリノリだったなwww』
『異世界のヤマトだからバレないと思って、堂々と言っちゃったよwww』
『アストリア人が見てるぞ~www』
『生配信中だぞ~www』
私も唖然だ。
「だから、聞いた覚えがあったのか・・」
偶然にも、私がアリア育成のヒントにしようと思ったのが『勇者と5つのオーブ』だ。
この光景を配信で見たネット民は、勝手に結論付けた。
『聖女がヤマト世界に送られたのは、そういう理由か』
いや、恐らく女神は私を間違った世界に送ったことで全能のゼウス様に怒られようとした。
だから、辻褄を合わせるために『勇者と5つのオーブ』のストーリーをヒントに、強引に私を使徒に仕立て上げようとしてる。
この推測は、大きく外れてないはず。
「あ、あの、サラ・・」
「どうしたアリア」
アリアが悲しそうな顔だ。
「あの女神様が言ってた使徒って、サラのことだよね」
「指名されてねえけど、可能性はあるな」
「や、やっぱり・・。だったら、サラは勇者を探しに旅立つんだよね」
そういうことか。けど問題ない。
ヤマト世界のことに首を突っ込む気はない。
「アリア、私は世界の平和より、異世界に残してきた血の繋がりがない弟妹の方が大事だ。そんで、その手助けをしてくれるアリアも大事だ」
「私、嫌われ者の種族だよ。勇者にいやがられたら、サラに迷惑が…」
「女神は言ってなかったが、勇者候補は複数いる。出会えば分かるみたいだ。その中から私が指名する。アリアを嫌うやつなんて選ばねえよ」
「本当に、それでいいの?」
「おう。もちろんだ。もしかしたら、アリアも私と出会ったから勇者候補かもしれねえぞ」
「い、いいえ、それはないと思う。けど、ありがとう」
アリアの顔が明るくなった。
「アリア、私はおめえとコンビを組んで配信を続けたい。魔王軍と戦いたい勇敢な勇者候補に、そういうことは任せようや」
私は恐らく使徒だ。アストリアでハルナから聞いてたストーリーでは、使徒しかオーブを割って勇者に力を与えられない。
柔軟に考えよう。
使徒は銀髪って特徴を女神に暴露された。そのうち有力者にもバレる。
だったら、5つのオーブを持った勇者候補を私のとこに現れるかも。
『勇者と5つのオーブ』には設定上、10人の勇者候補がいるらしい。
ストーリーの中では、候補10人の誰かしか、使徒からオーブの力をもらえないそうだ。
残念ながら、視聴者によるとアリアは『勇者5』の勇者候補ではないらしい。
そのうち出会うであろう候補の中で、適任者と思ったやつにオーブの力を授けよう。
基準はアリアに偏見を持たないこと。任命した勇者とは関わっていくだろうから、アリアに嫌な目を向けるやつなんて勘弁だ。
アリアと配信の旅が、何より大切だしな。
◆◆
マクハリ冒険者ギルド出張所に行くと、受付嬢、他の冒険者からガン見された。
まあ、女神の神託があった直後に、使徒っぽいやつが来たんだもんな。
「あ、あの・・」
「スモールボア1匹と、ミドルボア6匹を売りたい。ミドルボア6匹は解体を頼む」
女神の神託より、これからは行く孤児院へのお土産、アリアと分配するお金のことが大切だ。
ミドルボアは合計38万ゴールドで売れた。アリアと折半。
アリアには、売却収益だけで十分すぎ。配信収益はいらないと言われた。
私はアリアのおでこを軽くつついた。欲がなさすぎ。
そしてふたりで、孤児院に向かった。
今度こそ、平和な時間が訪れますように。
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