66 / 73
66 姫騎士スキルがメルヘンチックなのは技名だけ
しおりを挟む
『勇者5』の勇者候補7番目、フランソワが勇者アリアのパーティーに加わった。
メンバーは勇者アリア、姫騎士フランソワ、そして聖女の私。
フランソワのアオモリ領はヒト族至上主義だけど、フランソワ自身は戦闘における実力主義者。
少しエルフに対して見方が変わったそうだ。
アストリア視聴者が、いきなり沸いている。
『フランソワとアリアちゃんって似てて、どっちも可愛い』
『イメージ通り』
『初の特級ダンジョン配信。この先も期待大だな』
男子の勇者5ファンから支持されている美女フランソワ。
フランソワとアリアにキスさせてくれなんて、不埒な意見もあった。
そして配信の主役アリアが絡むから、ダンジョンに入る前の作戦会議シーンから大注目だ。
◆◆
早くもユザワ特級ダンジョンの10階に到達した。ダンジョンは全80階。魔物は牛鬼、馬鬼の混合。
ダンジョン攻略が進んでいないヤマト世界では、現地の情報が少ない。
アリアに神器スマホで調べさせた。アリアが大興奮だ。ただしフランソワには聞こえないようにしてる。
「サラ、すごいよ神器スマホ。ユザワ特級ダンジョンの誰も知らないデータが浮かんできた」
アストリア世界と同じく特級ダンジョンは全80階。ここのランクは1~3とある中の1。
それでも魔物のレベル帯は45~135。
ダンジョンボスはヘル牛鬼レベル135。HP2439で攻撃力は2620。
特級ダンジョンの中では一番下だけど、上級ダンジョンとは一線を画す。
上級最高峰クラスのウスイダンジョンでボスのコカトリスがレベル80、HPが1300くらいだった。
魔物にスキル持ちも多く、難度が今までとは全然違う。
現在は私がレベル72。アリアも72。
レベル43のフランソワは10階まで降りて、フロアボスのレベル55にトドメを刺させて48まで上がった。
私とアリアは28階までレベルアップができない。
12日ほどフランソワのレベリング中心に降りた。
12階以降の地図はギルドに売ってなかったけど、ここはフィールド型ダンジョン。
神器ドロンの高度を目いっぱい上げれば、地形や下層への階段は一目瞭然。
トントン拍子に攻略は進んだ。
一番レベルが低いフランソワが68まで上がった。現在はダンジョン28階。
「おふたりのお陰で夢のレベル50どころか、70目前となりました」
「まあ、いいってことよ」
ところで、フランソワの剣技に少し引いてるファンもいる。今、レベル69オロンバスを倒した。
「くらいなさい、ピンクキャンディー」
フランソワは姫騎士スキル持ち。ファンシーな名前の技ばかりだ。
「ピンクキャンディー」はジャンプして、敵の上からレイピアで突き刺す技。
ゲーム内ではピンクの玉が舞うエフェクト付きだったが・・
「やああ」どすどすどす!
レイピアがピンクに光るまではいい。ただ繰り出す技は凶暴そのもの。
だってリアルだもの。
「ぶひゃれらっ、ひひいぃぃんっ!」
オロンバスの頭に突っ込まれたレイピアが高速で引き抜かれ、また刺さる。
舞う血しぶき、泣き叫ぶオロンバス。
無血編集された録画を視聴すべきだよな。
今までの勇者候補とアリアのコラボでは、群を抜いてスプラッタな仕上がりだ。
例外なくグロい。
30階、フロアボス部屋。黒目黒髪の美少女が、レッドユニコーンの返り血を頬に付けてにやりと笑う。
『フランソワの笑みが黒いけど、美人が引き立つ』
『すげえ、アリアちゃんとは違って妖艶』
『だな。顔は似ててもアリアちゃんと真逆のムード』
『戦闘直後に女子ふたりで並ぶと、めっちゃドキドキする』
イメージが違う黒髪美女ふたりの笑顔に絶賛の嵐。
そして女子は3人いるぞ、視聴者よ。
ふたりが倒した素材を無限収納に回収する、守銭奴聖女な私。見切れながらも、腹黒そうな笑みが画面に映っている。
それからわずか1週間で40階まで到達した。フロアボスはレベル85のアイアンホーンバッファローだったけど、アリアとフランソワで連携して討伐。
アリアは神衣を披露。
私は結界魔装で、ボスの手下ヨネザワカウ、レベル82を2匹締めた。
超高級食材だっていうから、首をぽっきりして肉確保。ついでにレベルアップ。
レベルは私が80、アリアは82、フランソワは77まで上がった。
HPは私が1850、アリアは656。そんでフランソワが1070。やっぱ勇者候補の伸びしろは大きいけど、アリアの方がフランソワより実戦は強そう。
フィールド型ダンジョンだから、アリアが1発だけ覚え立ての『イカヅチ嵐』を披露した。
フランソワは、アリアの強さを見て薄々、普通のエルフとも違う存在だと感じてる。
ホースソルジャーのレベル78、4体に向けて10発の雷が飛び交った。
ドン、ドン、ドン、って破裂音しかしねえ。視界は真っ白。
電気が漏れてきて、少しビリビリする。
「ア、アリア、これやべえ」
「エルフ族、いやアリア殿が特別製なのか…。素晴らしい」
フランソワが呟いた。
視聴者は、画面越しだから大喜び。
◇聖女サラチャンネル◇
登録者数860万人
スパチャ合計9880万ゴールド
もちろん『イカヅチ嵐』を食らったオーク素材はゴミになった。
メンバーは勇者アリア、姫騎士フランソワ、そして聖女の私。
フランソワのアオモリ領はヒト族至上主義だけど、フランソワ自身は戦闘における実力主義者。
少しエルフに対して見方が変わったそうだ。
アストリア視聴者が、いきなり沸いている。
『フランソワとアリアちゃんって似てて、どっちも可愛い』
『イメージ通り』
『初の特級ダンジョン配信。この先も期待大だな』
男子の勇者5ファンから支持されている美女フランソワ。
フランソワとアリアにキスさせてくれなんて、不埒な意見もあった。
そして配信の主役アリアが絡むから、ダンジョンに入る前の作戦会議シーンから大注目だ。
◆◆
早くもユザワ特級ダンジョンの10階に到達した。ダンジョンは全80階。魔物は牛鬼、馬鬼の混合。
ダンジョン攻略が進んでいないヤマト世界では、現地の情報が少ない。
アリアに神器スマホで調べさせた。アリアが大興奮だ。ただしフランソワには聞こえないようにしてる。
「サラ、すごいよ神器スマホ。ユザワ特級ダンジョンの誰も知らないデータが浮かんできた」
アストリア世界と同じく特級ダンジョンは全80階。ここのランクは1~3とある中の1。
それでも魔物のレベル帯は45~135。
ダンジョンボスはヘル牛鬼レベル135。HP2439で攻撃力は2620。
特級ダンジョンの中では一番下だけど、上級ダンジョンとは一線を画す。
上級最高峰クラスのウスイダンジョンでボスのコカトリスがレベル80、HPが1300くらいだった。
魔物にスキル持ちも多く、難度が今までとは全然違う。
現在は私がレベル72。アリアも72。
レベル43のフランソワは10階まで降りて、フロアボスのレベル55にトドメを刺させて48まで上がった。
私とアリアは28階までレベルアップができない。
12日ほどフランソワのレベリング中心に降りた。
12階以降の地図はギルドに売ってなかったけど、ここはフィールド型ダンジョン。
神器ドロンの高度を目いっぱい上げれば、地形や下層への階段は一目瞭然。
トントン拍子に攻略は進んだ。
一番レベルが低いフランソワが68まで上がった。現在はダンジョン28階。
「おふたりのお陰で夢のレベル50どころか、70目前となりました」
「まあ、いいってことよ」
ところで、フランソワの剣技に少し引いてるファンもいる。今、レベル69オロンバスを倒した。
「くらいなさい、ピンクキャンディー」
フランソワは姫騎士スキル持ち。ファンシーな名前の技ばかりだ。
「ピンクキャンディー」はジャンプして、敵の上からレイピアで突き刺す技。
ゲーム内ではピンクの玉が舞うエフェクト付きだったが・・
「やああ」どすどすどす!
レイピアがピンクに光るまではいい。ただ繰り出す技は凶暴そのもの。
だってリアルだもの。
「ぶひゃれらっ、ひひいぃぃんっ!」
オロンバスの頭に突っ込まれたレイピアが高速で引き抜かれ、また刺さる。
舞う血しぶき、泣き叫ぶオロンバス。
無血編集された録画を視聴すべきだよな。
今までの勇者候補とアリアのコラボでは、群を抜いてスプラッタな仕上がりだ。
例外なくグロい。
30階、フロアボス部屋。黒目黒髪の美少女が、レッドユニコーンの返り血を頬に付けてにやりと笑う。
『フランソワの笑みが黒いけど、美人が引き立つ』
『すげえ、アリアちゃんとは違って妖艶』
『だな。顔は似ててもアリアちゃんと真逆のムード』
『戦闘直後に女子ふたりで並ぶと、めっちゃドキドキする』
イメージが違う黒髪美女ふたりの笑顔に絶賛の嵐。
そして女子は3人いるぞ、視聴者よ。
ふたりが倒した素材を無限収納に回収する、守銭奴聖女な私。見切れながらも、腹黒そうな笑みが画面に映っている。
それからわずか1週間で40階まで到達した。フロアボスはレベル85のアイアンホーンバッファローだったけど、アリアとフランソワで連携して討伐。
アリアは神衣を披露。
私は結界魔装で、ボスの手下ヨネザワカウ、レベル82を2匹締めた。
超高級食材だっていうから、首をぽっきりして肉確保。ついでにレベルアップ。
レベルは私が80、アリアは82、フランソワは77まで上がった。
HPは私が1850、アリアは656。そんでフランソワが1070。やっぱ勇者候補の伸びしろは大きいけど、アリアの方がフランソワより実戦は強そう。
フィールド型ダンジョンだから、アリアが1発だけ覚え立ての『イカヅチ嵐』を披露した。
フランソワは、アリアの強さを見て薄々、普通のエルフとも違う存在だと感じてる。
ホースソルジャーのレベル78、4体に向けて10発の雷が飛び交った。
ドン、ドン、ドン、って破裂音しかしねえ。視界は真っ白。
電気が漏れてきて、少しビリビリする。
「ア、アリア、これやべえ」
「エルフ族、いやアリア殿が特別製なのか…。素晴らしい」
フランソワが呟いた。
視聴者は、画面越しだから大喜び。
◇聖女サラチャンネル◇
登録者数860万人
スパチャ合計9880万ゴールド
もちろん『イカヅチ嵐』を食らったオーク素材はゴミになった。
0
あなたにおすすめの小説
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
追放された荷物持ち、【分解】と【再構築】で万物創造師になる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティーから「足手まとい」と捨てられた荷物持ちのベルク。しかし、彼が持つ外れスキル【分解】と【再構築】は、万物を意のままに創り変える「神の御業」だった!
覚醒した彼は、虐げられていた聖女ルナを救い、辺境で悠々自適なスローライフを開始する。壊れた伝説の剣を直し、ゴミから最強装備を量産し、やがて彼は世界を救う英雄へ。
一方、彼を捨てた勇者たちは没落の一途を辿り……。
最強の職人が送る、痛快な大逆転&ざまぁファンタジー!
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる