お飾り婚約者は青春を望まない
叶井 雪翔(かない ゆきと) はオメガ、そして政略結婚をしようとしていた。
神からの贈り物ともいえる容姿と高い能力を持つとされるのはオメガもアルファも同じである。
そしてオメガはアルファと、アルファはオメガとでなければ子は成せない。
さらにオメガは希少性が高い。故にオメガには縁談が恐ろしいほど舞い込むのだ。
しかし雪翔は不完全なオメガであった。
発情期がなく、不妊体質であろうと医者には診断された。
おまけに優れた容姿以外には特に優れた能力はなし、むしろ運動神経も悪く不器用で学校の成績も優秀とは程遠い状態。
さらには身体にある大きな火傷の痕。
なのでオメガであることは幼なじみ以外には隠し、家族にも冷遇されていた。
そんな彼に舞い込んだ縁談は、成金家庭であった叶井家には分不相応な旧家で大富豪の長男、両宮 遼太郎 (もろみや りょうたろう)とのもの。
不思議に思うものの選ぶ権利などないと運命を受け入れていた彼の前に現れたのはなんと自分より五つも歳下の中学生である婚約者で――。
オメガバース×年下攻め×婚約者という性癖のごった煮
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