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真正面から勝つ
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「……あれは」
「マスター、こちらに」
影の間へ向かう途中、ホーロー館で見た男女二人とすれ違った。女の方はそうでもないが、男の方は服に汚れがあるのでどうやら影の間に行っていたらしい。
「……くそっ、まさかあそこまで苦戦するなんて」
「あはは、まあでもそれだけあなたが強いってことよ。大丈夫、きっと目的は達成できるわ」
すれ違う瞬間、リーシャに腕を引かれて庇うように距離を離された。特に何もされることはなかったが、やはり何かしら思う部分はあるらしい。館でチラッとこっちを見ていたが、今は気にも留めてないのか俺たちを視界に入れることはなく行ってしまった。
「マスター、必要ならば調べますが」
「……いや、いいだろう。特別こちらに敵対心を抱いているわけでもないからな」
「ふふ、畏まりました」
相手の機微に敏感なミネットだからな。彼女も俺と同じで、別に読み取る重要性を感じなかったのだろう。それから五人で足を進めていると、一際開いた場所に辿り着いた。
「あれが……」
中央に設置されている真っ赤な鉱石、あれがそうらしい。触れるだけでその人物の身体データをトレースし、触れることの出来る実態として再現する遺物。どういう原理なのかは分からないが、俺はふとこんなこと呟いた。
「俺が二人居ると色々と疲れを半分に出来るのか」
なんてことを言ってみた。何の疲れかは察してもらえると思う。しかし、そんな俺の呟きを四人は真っ向から否定した。
「マスターの偽物なんて興味ありません」
「そうよ。偽物でなんて満たされないわ」
「そうですよ。マスターだからこそ私たちはいいんです」
「私が好きになったマスターは目の前に居る。だから必要ないよ」
絶対に嫌だと、そんな意思を感じさせる四人に俺は苦笑した。ここまで想われることを嬉しいと思うのか、それとも少し重たいなと感じるのか……まあ圧倒的に前者だけどね。
さて、もう一度言うけどここに来た目的はシアだ。彼女は一歩を踏み出そうとして、そして俺の前に歩いて来た。
「マスター、これから戦うのは私自身。勝てるか分からないけど応援してくれる?」
「そんなの当り前だろ。というか、俺はシアが負けるとは思ってないさ。必ず勝つって思ってるよ」
「……そっか。ありがとう。分かった」
どこまで再現できるのかは分からないが、シアと同等の力を持つ存在が生まれるのだとしたら勝つのは難しいかもしれない。勝てもしないが負けもしない、そんな所かなとは思う。けど、俺はこの子を信じている。どんな相手だろうと必ず勝つ、それがシアという女の子だ。
「頑張れ、シア」
「うん。任せて」
シアは中央に歩いていき、真っ赤な鉱石に手を触れた。すると眩いほどの光が放たれた。あまりの眩しさに目を閉じてしまったが、すぐに変化は訪れた。
「……あれが」
シアの影が伸びるように動き、形を持つように具現化した。真っ黒だったシルエットに色が付き、そのシアによく似た影は人の姿を現した。
「シアさんにそっくりですね。髪の色や目は違いますけど」
リーシャの呟きに俺は頷いた。
黒い髪とは正反対の白、光のない目は感情の伴っていないシアを思わせる。体は確かに人のそれだが、纏う雰囲気はまるで死体のそれで生きているとは思えなかった。
「面白いわね。あれ色々と解析してみたいわ」
「程々にしてくださいよサリアさん。一度興味を持つと長いんですから」
確かにああいった不可思議なものを好きなサリアからすれば興味の対象だろうな。研究に関しては俺でも止められないので、その時はリーシャやミネットに止めてもらうことにしよう。
目を輝かせるサリアに苦笑していると、二人が刀を抜いた。シアと影、果たしてどちらが勝つのか……ま、何度も言うけど俺はシアが勝つと思っている。
「頑張れ、シア」
もう一度そう呟き、俺は目の前で繰り広げられる戦いを見守ることにするのだった。
「……不思議な感覚だね」
目の前に立つ影を見てシアはそう呟いた。
これまで色んな魔物や人間を相手にすることはあったものの、自分自身を相手にすることはなかった。髪の色などが違うといっても、その見た目も感じる力も全て自分と同じ、それは妙な感覚であると同時に新鮮なものでもあった。
「……………」
刀に手を触れると、影もまた同じ動作で刀に触れる。一挙手一投足に至るまで、全てが生き写しだというのは本当らしい。
自分と同じ姿は戦いづらいかと言われればそんなことはない。シロトに褒めてもらいたいというのもあるが一番は、たとえ自分であっても絶対に負けたくないという負けず嫌いな性格がシアを突き動かした。
「自分で言うのも何だけど、流石はマスターが創造した体……うん、美少女だ」
あまりにも自意識過剰な言葉だが、シアを美少女かと問われて首を横に振る人間は居ないだろう。居たとすれば相当な変わり者か好みの問題だ。
「でも今の君は私の敵だ。その体が私と同じだとしても……斬る!」
刀を抜き、一気にシアは踏み込んだ。全く勢いを殺すことなく居合をするかの速度で刀を振り抜いたが、やはり影も同じ動作で迎え撃つ。同じ速度、同じ力、同じ動きだからこそお互いに一撃を与えることは出来なかった。
「……っ!」
「……………」
並大抵の存在なら今の一撃で分断されているはず、けれど目の前の存在はピンピンとしている。それがシアの中にある闘争心を燃え上がらせた。長らく使ってなかった己のスキル、それを使うに値するとシアは結論を出した。
シロトに視線を向けると、シアの考えていることが分かっているのか彼は頷いた。単純なことだけど、こうやって言葉を交わさずとも考えていることを察してくれることがシアは嬉しかった。
「……それじゃあ行こうか」
やはりどこまでもシロトと繋がっている、その嬉しさを力に変えるようにシアの体から紅蓮の魔力が噴き出す。一旦距離を取るように離れた影はシアが何をするのかを見定めるようだ。
シアは溢れ出す魔力を自身に纏わせるように、そして解放の言葉を口にし……
「焔よ……?」
紅蓮の魔力は形を成し、灼熱の業火となろうとしたその時……シアはおかしいと首を傾げた。それは影がシアと同じようにスキルを使おうとしなかったからだ。シアのように紅蓮の魔力の片鱗すら見せることなく、何なら影は全くシアに反応さえしようとしない。
「……もしかして、スキルが使えない?」
どうやらその認識で間違ってはいないらしい。
身体能力もそうだが、スキルに関しても完全に再現すると聞いていた。ただそれはあくまで普通の人間にのみ作用するのではないか、シロトのスキルによって生み出された固有能力までは再現できないのでは……そうシアは結論を出した。
そう答えが出たのなら、シアは苦笑しながらスキルの解放を取り止める。
「ごめんね、もしそうならフェアじゃないよね。なら、変わらずこれでやろうか」
刀の切っ先を向ければ、影も応じるように構えを取る。
せっかく自分と同じなのに、スキルで一方的に優位に立っても面白くない。だからこそ拮抗する力、純粋な剣術で勝利してみせる。
「あぁ本当に、面白いなぁ!!」
いつ以来だったか、ワクワクするような感覚にシアは笑うのだった。
「マスター、こちらに」
影の間へ向かう途中、ホーロー館で見た男女二人とすれ違った。女の方はそうでもないが、男の方は服に汚れがあるのでどうやら影の間に行っていたらしい。
「……くそっ、まさかあそこまで苦戦するなんて」
「あはは、まあでもそれだけあなたが強いってことよ。大丈夫、きっと目的は達成できるわ」
すれ違う瞬間、リーシャに腕を引かれて庇うように距離を離された。特に何もされることはなかったが、やはり何かしら思う部分はあるらしい。館でチラッとこっちを見ていたが、今は気にも留めてないのか俺たちを視界に入れることはなく行ってしまった。
「マスター、必要ならば調べますが」
「……いや、いいだろう。特別こちらに敵対心を抱いているわけでもないからな」
「ふふ、畏まりました」
相手の機微に敏感なミネットだからな。彼女も俺と同じで、別に読み取る重要性を感じなかったのだろう。それから五人で足を進めていると、一際開いた場所に辿り着いた。
「あれが……」
中央に設置されている真っ赤な鉱石、あれがそうらしい。触れるだけでその人物の身体データをトレースし、触れることの出来る実態として再現する遺物。どういう原理なのかは分からないが、俺はふとこんなこと呟いた。
「俺が二人居ると色々と疲れを半分に出来るのか」
なんてことを言ってみた。何の疲れかは察してもらえると思う。しかし、そんな俺の呟きを四人は真っ向から否定した。
「マスターの偽物なんて興味ありません」
「そうよ。偽物でなんて満たされないわ」
「そうですよ。マスターだからこそ私たちはいいんです」
「私が好きになったマスターは目の前に居る。だから必要ないよ」
絶対に嫌だと、そんな意思を感じさせる四人に俺は苦笑した。ここまで想われることを嬉しいと思うのか、それとも少し重たいなと感じるのか……まあ圧倒的に前者だけどね。
さて、もう一度言うけどここに来た目的はシアだ。彼女は一歩を踏み出そうとして、そして俺の前に歩いて来た。
「マスター、これから戦うのは私自身。勝てるか分からないけど応援してくれる?」
「そんなの当り前だろ。というか、俺はシアが負けるとは思ってないさ。必ず勝つって思ってるよ」
「……そっか。ありがとう。分かった」
どこまで再現できるのかは分からないが、シアと同等の力を持つ存在が生まれるのだとしたら勝つのは難しいかもしれない。勝てもしないが負けもしない、そんな所かなとは思う。けど、俺はこの子を信じている。どんな相手だろうと必ず勝つ、それがシアという女の子だ。
「頑張れ、シア」
「うん。任せて」
シアは中央に歩いていき、真っ赤な鉱石に手を触れた。すると眩いほどの光が放たれた。あまりの眩しさに目を閉じてしまったが、すぐに変化は訪れた。
「……あれが」
シアの影が伸びるように動き、形を持つように具現化した。真っ黒だったシルエットに色が付き、そのシアによく似た影は人の姿を現した。
「シアさんにそっくりですね。髪の色や目は違いますけど」
リーシャの呟きに俺は頷いた。
黒い髪とは正反対の白、光のない目は感情の伴っていないシアを思わせる。体は確かに人のそれだが、纏う雰囲気はまるで死体のそれで生きているとは思えなかった。
「面白いわね。あれ色々と解析してみたいわ」
「程々にしてくださいよサリアさん。一度興味を持つと長いんですから」
確かにああいった不可思議なものを好きなサリアからすれば興味の対象だろうな。研究に関しては俺でも止められないので、その時はリーシャやミネットに止めてもらうことにしよう。
目を輝かせるサリアに苦笑していると、二人が刀を抜いた。シアと影、果たしてどちらが勝つのか……ま、何度も言うけど俺はシアが勝つと思っている。
「頑張れ、シア」
もう一度そう呟き、俺は目の前で繰り広げられる戦いを見守ることにするのだった。
「……不思議な感覚だね」
目の前に立つ影を見てシアはそう呟いた。
これまで色んな魔物や人間を相手にすることはあったものの、自分自身を相手にすることはなかった。髪の色などが違うといっても、その見た目も感じる力も全て自分と同じ、それは妙な感覚であると同時に新鮮なものでもあった。
「……………」
刀に手を触れると、影もまた同じ動作で刀に触れる。一挙手一投足に至るまで、全てが生き写しだというのは本当らしい。
自分と同じ姿は戦いづらいかと言われればそんなことはない。シロトに褒めてもらいたいというのもあるが一番は、たとえ自分であっても絶対に負けたくないという負けず嫌いな性格がシアを突き動かした。
「自分で言うのも何だけど、流石はマスターが創造した体……うん、美少女だ」
あまりにも自意識過剰な言葉だが、シアを美少女かと問われて首を横に振る人間は居ないだろう。居たとすれば相当な変わり者か好みの問題だ。
「でも今の君は私の敵だ。その体が私と同じだとしても……斬る!」
刀を抜き、一気にシアは踏み込んだ。全く勢いを殺すことなく居合をするかの速度で刀を振り抜いたが、やはり影も同じ動作で迎え撃つ。同じ速度、同じ力、同じ動きだからこそお互いに一撃を与えることは出来なかった。
「……っ!」
「……………」
並大抵の存在なら今の一撃で分断されているはず、けれど目の前の存在はピンピンとしている。それがシアの中にある闘争心を燃え上がらせた。長らく使ってなかった己のスキル、それを使うに値するとシアは結論を出した。
シロトに視線を向けると、シアの考えていることが分かっているのか彼は頷いた。単純なことだけど、こうやって言葉を交わさずとも考えていることを察してくれることがシアは嬉しかった。
「……それじゃあ行こうか」
やはりどこまでもシロトと繋がっている、その嬉しさを力に変えるようにシアの体から紅蓮の魔力が噴き出す。一旦距離を取るように離れた影はシアが何をするのかを見定めるようだ。
シアは溢れ出す魔力を自身に纏わせるように、そして解放の言葉を口にし……
「焔よ……?」
紅蓮の魔力は形を成し、灼熱の業火となろうとしたその時……シアはおかしいと首を傾げた。それは影がシアと同じようにスキルを使おうとしなかったからだ。シアのように紅蓮の魔力の片鱗すら見せることなく、何なら影は全くシアに反応さえしようとしない。
「……もしかして、スキルが使えない?」
どうやらその認識で間違ってはいないらしい。
身体能力もそうだが、スキルに関しても完全に再現すると聞いていた。ただそれはあくまで普通の人間にのみ作用するのではないか、シロトのスキルによって生み出された固有能力までは再現できないのでは……そうシアは結論を出した。
そう答えが出たのなら、シアは苦笑しながらスキルの解放を取り止める。
「ごめんね、もしそうならフェアじゃないよね。なら、変わらずこれでやろうか」
刀の切っ先を向ければ、影も応じるように構えを取る。
せっかく自分と同じなのに、スキルで一方的に優位に立っても面白くない。だからこそ拮抗する力、純粋な剣術で勝利してみせる。
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