19 / 28
夜はまだ長い
しおりを挟む
「魅了の魔眼……か」
温泉から部屋に戻り、用意されていた料理を食べながら俺はリーシャの話を聞いていた。稀に人に宿るとされる魔眼だが、俺はそういった魔眼所持者は今のところ会ったことはない。もしかしたらすれ違ったりしているのかもしれないけれど、外見だけじゃ判断できないからな流石に。
「それでその彼は王都に向かうって?」
「はい。あの様子だと間違いなく剣聖を始末するつもりでしょうね」
なるほど、王都の守りの要たる剣聖が居なくなりもすれば混乱は避けられないだろう。それこそ隣国に付け込まれる隙を与えかねないが、別に俺としては特に何も思うことはない。剣聖の自業自得でもあるし、何よりそんな奴を重宝している王族の問題でもあるからだ。
しかし……魅了の魔眼か。女好きの男からしたら喉から手が出るほど欲しい能力だろうけれど、奪われる側からすればたまったものではない。俺としても、もし目の前に居るこの子たちが奪われたらと思うと心が張り裂けそうだ。
「大丈夫ですよマスター」
「え?」
料理を口に運びながら、そんな不安を抱いていた俺に向かって優しい声が投げかけられた。その声は俺の正面に座るリーシャからで、彼女は俺を安心させるように笑顔で言葉を続けた。
「私は……私たちはマスターと繋がっています。その繋がりは決して何があっても途切れることなどありません。どんな脅威が目の前に現れたとしても、その悉くを滅してみせましょう」
「……はは、そうか」
滅する、少し物騒な言葉ではあるけれどリーシャは……いや、他の子たちもそうだけど本当にそう出来るんだろうなっていう安心感があるんだ。彼女たちがそう思ってくれるのに、俺が勝手にありもしないことを怖がってメソメソするのはダメだな。
「……よし!」
パンと、少しだけ強く俺は両の頬を叩いた。彼女たちの主として気を強く、そして堂々としていよう。
「ふふ、それでこそですマスター。それに、そんなもの恐れるに足らずですよ。何故なら私たちとマスターは不変の愛で結ばれているのです! マスターを愛する気持ちに敵う存在なんて居ないんですよ!!」
「お、おう……」
テーブルの上から身を乗り出し、俺の手を握って鼻息荒くそういうリーシャに少し身を引いてしまいそうになった。
「ま、私たちは人ではないのでそもそも効かないんですけどね」
「うんうん」
ボソッとミネットが呟き、シアがお魚を美味しそうに食べながら頷く。身も蓋もないことを言われリーシャはガクッと肩を落とすものの、それもそうですけどと苦笑して元の位置に戻った。
それから談笑をしながら料理を食べるのだが、それにしても美味しい。郷土料理というものなんだろうけど、普段食べる物とはまた違った美味しさがある。特にこの魚の切り身が非常に好みだ。
「マスター、これも美味しいわよ?」
「お、鶏肉か」
「えぇ、ほら。あーん」
「あーん」
隣に座るサリアから鶏肉を差し出され、少し行儀が悪いと思ったが頂いた。焼き加減もそうだし柔らかさもちょうど良い、是非ともまた食べたいと思わせる代物だ。サリアが満足そうに微笑み、リーシャがちょっと面白くなさそうに唇を尖らせる様子に苦笑していると、ふとサリアがこんなことを呟いた。
「ねえマスター、初めてこの浴衣? というものを着てみたけれど生地も柔らかくて着心地がいいわね。それに、中々見栄えも良いと思わない?」
「……そうだね」
「ふふ♪」
サリアに言われて改めて意識してしまったが、俺は出来るだけ意識しないように振る舞っているつもりだった。風呂から上がる際に用意されていたこの浴衣という服装なんだが、男はまあ別に特筆することは何もない。ただ、女性の場合はちょっと妙に色気を感じるのは何故だろうか。
隣に居るサリアもそうだが、正面に居るリーシャもそうだけど結構胸元が見えてしまっている。おそらく緩めているんだろうとは思うけれど、その豊満な谷間が見えてしまいちょっとだけ困る。ちゃんときっちり着ているシアを見習いなさい君たちは。
「っと、マスターを揶揄うのはこの辺にしておきましょうか。ねえリーシャ、魔力の流れを感じたけれどスキルを使ったのよね?」
「えぇ、軽くですが使いましたよ」
話が変わってくれて助かったよ……。
サリアが口にしたのはリーシャのスキルに関してだけど、俺もその発動は微弱ながら感じることが出来た。相手にとっては不運だろうけど、ミネットみたいに頭の中を作り変えられたりするよりは遥かにマシだろう。まあ碌な目に遭ってないっていうのは想像出来るのだが。
リーシャのスキルに関して考えていると、俺はリーシャを生み出して少しした頃のことを思い出してしまう。
「……リーシャのスキルなぁ。一度だけ体験したことあるけど天国と地獄だったよ本当に」
「……え? そうなの?」
リーシャのスキルを身を持って体験した、どうやらサリアにとっては寝耳に水らしく驚かれた。あぁでもそうか、そういえば誰にも話したことはなかったな。ミネットとシアも興味深そうに見つめる中、懐かしいですねとリーシャが笑う。
「でも、マスターも喜んでいたではないですか。いくら12歳の幼い時とはいえ、私には手に取るように分かっていましたよ?」
「……………」
だから天国と地獄って言ったんだ。まあ何がされたかというと、リーシャのスキルは主に感覚を対象に発動するスキルだ。もちろん応用を利かせる使い方もあるけれど簡単に言えばそんなもので、ミネットほどではないが遥かに強力なスキルと言えるだろう。まあ、実を言えばリーシャに関してだけはデュアルスキル、つまりスキルを二つ所持しているというのも頼りになる部分だ。
「まあなんつうか、こう頭の中がグシャグシャになる感じは怖くてな。でもどこに動いても、何をしようとしてもリーシャの胸に行き着くのは天国だったというか」
「??」
頭を傾げるサリアに俺は事細かに説明した。
要するに、だ。感覚を狂わされることで得体の知れない恐怖は感じるんだけど、何をしようとしてもまだ小さかった俺はリーシャの胸に導かれたんだ。腕を伸ばしてもそうだし、体を動かしてもそう、とにかく何をしても俺はリーシャの胸から逃げられなかった。
当時12歳の子供だった俺としてもそれはそれは恥ずかしかったものだが、これ幸いにと笑顔で突っ込んでいったような気がする……間違いないと断言できる辺り今思い出しても恥ずかしいなこれは。
「流石に凄い量の鼻血を出して気絶しそうになった時は焦りましたけど」
「殺人事件みたいな感じだったな」
俺は鼻から血を出して、リーシャは胸元を俺の鼻血で真っ赤に染めてたし……一体何をやってたんだ俺たちは。
「何をやってたのよあなたたちは……」
まあそんな反応になるよな。でも俺も若かったんだ……だから仕方がな――
「ちなみにリーシャ、それと同じことは私たちでも出来るの?」
「出来ますよ? ……あ、うふふ♪ 悪い人ですねサリアさんは」
「話は聞かせてもらいました。私も参加よろしいですか?」
「……偶には積極的になるのも致し方なし、だね」
一体何をする気なのか怖くて聞けなかったけど、一つ言えることは明日の目覚めがかなり遅くなるということは確かだった。相変わらずの狂わされる感覚は怖さを感じたが……うん、やはり天国のようだった。
温泉から部屋に戻り、用意されていた料理を食べながら俺はリーシャの話を聞いていた。稀に人に宿るとされる魔眼だが、俺はそういった魔眼所持者は今のところ会ったことはない。もしかしたらすれ違ったりしているのかもしれないけれど、外見だけじゃ判断できないからな流石に。
「それでその彼は王都に向かうって?」
「はい。あの様子だと間違いなく剣聖を始末するつもりでしょうね」
なるほど、王都の守りの要たる剣聖が居なくなりもすれば混乱は避けられないだろう。それこそ隣国に付け込まれる隙を与えかねないが、別に俺としては特に何も思うことはない。剣聖の自業自得でもあるし、何よりそんな奴を重宝している王族の問題でもあるからだ。
しかし……魅了の魔眼か。女好きの男からしたら喉から手が出るほど欲しい能力だろうけれど、奪われる側からすればたまったものではない。俺としても、もし目の前に居るこの子たちが奪われたらと思うと心が張り裂けそうだ。
「大丈夫ですよマスター」
「え?」
料理を口に運びながら、そんな不安を抱いていた俺に向かって優しい声が投げかけられた。その声は俺の正面に座るリーシャからで、彼女は俺を安心させるように笑顔で言葉を続けた。
「私は……私たちはマスターと繋がっています。その繋がりは決して何があっても途切れることなどありません。どんな脅威が目の前に現れたとしても、その悉くを滅してみせましょう」
「……はは、そうか」
滅する、少し物騒な言葉ではあるけれどリーシャは……いや、他の子たちもそうだけど本当にそう出来るんだろうなっていう安心感があるんだ。彼女たちがそう思ってくれるのに、俺が勝手にありもしないことを怖がってメソメソするのはダメだな。
「……よし!」
パンと、少しだけ強く俺は両の頬を叩いた。彼女たちの主として気を強く、そして堂々としていよう。
「ふふ、それでこそですマスター。それに、そんなもの恐れるに足らずですよ。何故なら私たちとマスターは不変の愛で結ばれているのです! マスターを愛する気持ちに敵う存在なんて居ないんですよ!!」
「お、おう……」
テーブルの上から身を乗り出し、俺の手を握って鼻息荒くそういうリーシャに少し身を引いてしまいそうになった。
「ま、私たちは人ではないのでそもそも効かないんですけどね」
「うんうん」
ボソッとミネットが呟き、シアがお魚を美味しそうに食べながら頷く。身も蓋もないことを言われリーシャはガクッと肩を落とすものの、それもそうですけどと苦笑して元の位置に戻った。
それから談笑をしながら料理を食べるのだが、それにしても美味しい。郷土料理というものなんだろうけど、普段食べる物とはまた違った美味しさがある。特にこの魚の切り身が非常に好みだ。
「マスター、これも美味しいわよ?」
「お、鶏肉か」
「えぇ、ほら。あーん」
「あーん」
隣に座るサリアから鶏肉を差し出され、少し行儀が悪いと思ったが頂いた。焼き加減もそうだし柔らかさもちょうど良い、是非ともまた食べたいと思わせる代物だ。サリアが満足そうに微笑み、リーシャがちょっと面白くなさそうに唇を尖らせる様子に苦笑していると、ふとサリアがこんなことを呟いた。
「ねえマスター、初めてこの浴衣? というものを着てみたけれど生地も柔らかくて着心地がいいわね。それに、中々見栄えも良いと思わない?」
「……そうだね」
「ふふ♪」
サリアに言われて改めて意識してしまったが、俺は出来るだけ意識しないように振る舞っているつもりだった。風呂から上がる際に用意されていたこの浴衣という服装なんだが、男はまあ別に特筆することは何もない。ただ、女性の場合はちょっと妙に色気を感じるのは何故だろうか。
隣に居るサリアもそうだが、正面に居るリーシャもそうだけど結構胸元が見えてしまっている。おそらく緩めているんだろうとは思うけれど、その豊満な谷間が見えてしまいちょっとだけ困る。ちゃんときっちり着ているシアを見習いなさい君たちは。
「っと、マスターを揶揄うのはこの辺にしておきましょうか。ねえリーシャ、魔力の流れを感じたけれどスキルを使ったのよね?」
「えぇ、軽くですが使いましたよ」
話が変わってくれて助かったよ……。
サリアが口にしたのはリーシャのスキルに関してだけど、俺もその発動は微弱ながら感じることが出来た。相手にとっては不運だろうけど、ミネットみたいに頭の中を作り変えられたりするよりは遥かにマシだろう。まあ碌な目に遭ってないっていうのは想像出来るのだが。
リーシャのスキルに関して考えていると、俺はリーシャを生み出して少しした頃のことを思い出してしまう。
「……リーシャのスキルなぁ。一度だけ体験したことあるけど天国と地獄だったよ本当に」
「……え? そうなの?」
リーシャのスキルを身を持って体験した、どうやらサリアにとっては寝耳に水らしく驚かれた。あぁでもそうか、そういえば誰にも話したことはなかったな。ミネットとシアも興味深そうに見つめる中、懐かしいですねとリーシャが笑う。
「でも、マスターも喜んでいたではないですか。いくら12歳の幼い時とはいえ、私には手に取るように分かっていましたよ?」
「……………」
だから天国と地獄って言ったんだ。まあ何がされたかというと、リーシャのスキルは主に感覚を対象に発動するスキルだ。もちろん応用を利かせる使い方もあるけれど簡単に言えばそんなもので、ミネットほどではないが遥かに強力なスキルと言えるだろう。まあ、実を言えばリーシャに関してだけはデュアルスキル、つまりスキルを二つ所持しているというのも頼りになる部分だ。
「まあなんつうか、こう頭の中がグシャグシャになる感じは怖くてな。でもどこに動いても、何をしようとしてもリーシャの胸に行き着くのは天国だったというか」
「??」
頭を傾げるサリアに俺は事細かに説明した。
要するに、だ。感覚を狂わされることで得体の知れない恐怖は感じるんだけど、何をしようとしてもまだ小さかった俺はリーシャの胸に導かれたんだ。腕を伸ばしてもそうだし、体を動かしてもそう、とにかく何をしても俺はリーシャの胸から逃げられなかった。
当時12歳の子供だった俺としてもそれはそれは恥ずかしかったものだが、これ幸いにと笑顔で突っ込んでいったような気がする……間違いないと断言できる辺り今思い出しても恥ずかしいなこれは。
「流石に凄い量の鼻血を出して気絶しそうになった時は焦りましたけど」
「殺人事件みたいな感じだったな」
俺は鼻から血を出して、リーシャは胸元を俺の鼻血で真っ赤に染めてたし……一体何をやってたんだ俺たちは。
「何をやってたのよあなたたちは……」
まあそんな反応になるよな。でも俺も若かったんだ……だから仕方がな――
「ちなみにリーシャ、それと同じことは私たちでも出来るの?」
「出来ますよ? ……あ、うふふ♪ 悪い人ですねサリアさんは」
「話は聞かせてもらいました。私も参加よろしいですか?」
「……偶には積極的になるのも致し方なし、だね」
一体何をする気なのか怖くて聞けなかったけど、一つ言えることは明日の目覚めがかなり遅くなるということは確かだった。相変わらずの狂わされる感覚は怖さを感じたが……うん、やはり天国のようだった。
0
あなたにおすすめの小説
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
異世界ラグナロク 〜妹を探したいだけの神災級の俺、上位スキル使用禁止でも気づいたら世界を蹂躙してたっぽい〜
Tri-TON
ファンタジー
核戦争で死んだ俺は、神災級と呼ばれるチートな力を持ったまま異世界へ転生した。
目的はひとつ――行方不明になった“妹”を探すことだ。
だがそこは、大量の転生者が前世の知識と魔素を融合させた“魔素学”によって、
神・魔物・人間の均衡が崩れた危うい世界だった。
そんな中で、魔王と女神が勝手に俺の精神世界で居候し、
挙句の果てに俺は魔物たちに崇拝されるという意味不明な状況に巻き込まれていく。
そして、謎の魔獣の襲来、七つの大罪を名乗る異世界人勇者たちとの因縁、
さらには俺の前世すら巻き込む神々の陰謀まで飛び出して――。
妹を探すだけのはずが、どうやら“世界の命運”まで背負わされるらしい。
笑い、シリアス、涙、そして家族愛。
騒がしくも温かい仲間たちと紡ぐ新たな伝説が、今始まる――。
※小説家になろう様でも掲載しております。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
付きまとう聖女様は、貧乏貴族の僕にだけ甘すぎる〜人生相談がきっかけで日常がカオスに。でも、モテたい願望が強すぎて、つい……〜
咲月ねむと
ファンタジー
この乙女ゲーの世界に転生してからというもの毎日教会に通い詰めている。アランという貧乏貴族の三男に生まれた俺は、何を目指し、何を糧にして生きていけばいいのか分からない。
そんな人生のアドバイスをもらうため教会に通っているのだが……。
「アランくん。今日も来てくれたのね」
そう優しく語り掛けてくれるのは、頼れる聖女リリシア様だ。人々の悩みを静かに聞き入れ、的確なアドバイスをくれる美人聖女様だと人気だ。
そんな彼女だが、なぜか俺が相談するといつも様子が変になる。アドバイスはくれるのだがそのアドバイス自体が問題でどうも自己主張が強すぎるのだ。
「お母様のプレゼントは何を買えばいい?」
と相談すれば、
「ネックレスをプレゼントするのはどう? でもね私は結婚指輪が欲しいの」などという発言が飛び出すのだ。意味が分からない。
そして俺もようやく一人暮らしを始める歳になった。王都にある学園に通い始めたのだが、教会本部にそれはもう美人な聖女が赴任してきたとか。
興味本位で俺は教会本部に人生相談をお願いした。担当になった人物というのが、またもやリリシアさんで…………。
ようやく俺は気づいたんだ。
リリシアさんに付きまとわれていること、この頻繁に相談する関係が実は異常だったということに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる