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第一章
7-5.
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7-5
―ユニファルア?
名を呼ばれ、過去の追憶から引き戻される。声のした方へと顔を向ければ、思った以上に近い位置にあるヘスタトルの顔。
「大丈夫?顔色があまり良くない」
近さに思わず身を引いたが、端正な顔が更に近づいて、心配そうに問われてしまう。
「!大丈夫です!申し訳ありまさん。少し呆けてしまいました」
「ヴィーが帰って来てショックだったかもしれないけど。あまり気にしないようにね」
そう言った後、また思い出したのか、堪えきれずに吹き出す上司。本当に何がそんなに可笑しいというのか。
何でもすぐに面白がってしまうのがこの方の性分なのだと理解し初めてはいるが。思わずあきれた顔に―目元にしっかり笑みを残したまま―困ったような顔をして見せる男は弁解の言葉を口にする。
「いや、だってさ。半年前、『ユニファルアを頼みます!』とか言って預けていったのに、結局自分も追い出されて帰って来ちゃったんだよ?笑えるでしょ?」
「ヘスタトル様!そのような言い方!」
ヴィアンカを揶揄する言葉に憤然となる。
「ユニファルア、ありがとう。だが構わない。ヘスタトル様が容赦ないのはいつものことだ。実際、叱責されて当然の結果だ」
「ヴィアンカ様…」
「そうそう。少しからかっただけ。それにヴィーを責めてる訳ではないから、安心して。実のとこ、ヴィーが帰って来たのは私には好都合だしね?」
何故かにこやかな笑顔で更に近づいてくるヘスタトル。何のてらいもなく両手をとられ、一回り以上大きな手に包み込まれる。
「あの、ヘスタトル様?」
「突然でごめん、ユニファルア。それでもどうか聞いて欲しい。私の女神」
脈絡のない行動と聞きなれない言葉。落ち着かない気持ちで、目の前の顔と、握られた手を見比べれば―
「どうか、私と結婚して欲しい」
驚きのあまり息が止まる。
ドン!と響いた鈍い音。頭がしびれたように動けずにいる視界の端。アグワナ様の巨体が、今度こそ本当に、椅子から転げ落ちていた。
「アグワナ様!?」
床に座り込んだまま放心しているアグワナ様に駆け寄りたいが、きつく握りしめた手がそれを引き留める。
「父さん。人の求婚を邪魔するのはやめてくれませんか?」
「す、すまん。いや、邪魔するつもりは。…おとなしくしておこう」
「ヘスタトル様!」
不遜な言い様を聞き咎めて思わず強く引いた手は、今度は容易く解放される。見上げた目には知らず険がこもった。だというのに、なぜ―
見つめ返す瞳に、あるはずの無い熱を見つけてしまう―
「っ!…なぜ急にこのようなお戯れを?」
「別にふざけてるわけじゃないよ。私は本気で君と結婚したいと思っている」
「っ!」
真っ直ぐな瞳、息が上手くできない。追いつめるようなその眼差しを、だけど優しいと感じてしまう。泣き出したいような、逃げ出したいような。
どうしよう。何でいきなりこんなことに。どうしたらいいんだろう。焦りと羞恥でこみ上げてくるものに視界がにじむ。
「…私が戻ってきたのが好都合とはどういう意味ですか?」
二人の間に立つように、そっと肩に置かれる手。安心できる温もりに、その手の持ち主をふり仰ぐ。
「うん。ユニファルアはね、ヴィーのことになるとねすごくいい顔をするんだ。君を好きで心から信頼してるのがわかる。だから、君のいないところで口説くのは控えてた。一番の味方がそばにいないのって、心細いでしょ?」
「なぜ求婚なのです?結婚を前提にするにしても、交際の申し込みであれば、彼女もここまで怯えることはなかったはずです」
「私も本気だからね。ユニファルアに安心して僕を好きになって欲しいんだよ。結婚さえしておけば、外野の声も先の不安もだいぶ少なくなると思わない?ユニファルアは真面目だから、そういうの気にしそうだなと思ったんだ」
彼の瞳が、フッと自信なさげにふせられる。
「それでユニファルアが傷つくのも嫌だけど、手の届かないところに逃げられでもしたら目も当てられないでしょ?」
ふせられた瞳がこちらを向くが、それが微かに揺れていて。見たことも無い彼の表情に、胸が苦しくなる。
「ですが、そんな素振り、全然…」
「我慢してたよ。私は領主の息子で、君はその領主の庇護下にある。ヴィーっていう逃げ場がない状態で口説くのはフェアじゃないし、追いつめるのもかわいそうだったから。だから本当、ヴィーが戻ってきてくれて良かったかも。そろそろ限界だった」
瞳に熱が戻り、妖しさが増す。
「本気で口説くから、嫌なら逃げてね。全力で追いつめて、逃げ道は全部ふさいでいくつもり。そういうのは得意なんだ」
「…」
言葉が出てこない。それはつまり『逃がすつもりはない』ということではないのだろうか?逃げ場を与えてくれるという話では?でも、だけど。―そもそも私は本当に逃げたいのだろうか?
「…なるほど。わかりました」
守るように置かれていた肩の温もりが離れていく。
「それは私の望む状況でもありますね。協力しましょう。存分に口説いてください」
味方のはずの貴女まで、一体何を言い出すのかと愕然とする。ヘスタトルにとっても意外な言葉だったのだろう、顔にまたおもしろがる表情が浮かぶ。
「なに?望んでくれるの?」
「はい。私にとって大切な二人ですから。どちらにも幸せになって欲しい。ユニファルアが嫌がるなら逃げ場にもなりますが―」
フワリ、浮かんだ―どこまでも穏やかな―笑みに見惚れる。
「二人が結ばれるなら、私は嬉しい」
「…」
思いがけない素直な祝福に、ヘスタトルも口をつぐむ。
―そう、祝福。この人は私の幸せを望んでくれている。私をこんなに大切に思ってくれる人がいる。
そしてそれは、自惚れでなければ、ヘスタトル様もそうなのだ。私の立場を、心を思いやってくださっている。今までの態度が、今もらった言葉が、それを告げている。
「…なに?」
じっと見つめれば、返ってくる優しい問いかけ。揺れ続ける心に、少しだけ落ち着きが戻ってくる。
「…ヘスタトル様。申し訳ありません。まだ戸惑いが多く、お返事をすぐに差し上げることができません。私に、少しだけ考える時間をくださいませんか?」
「うーん。やっぱり考えちゃうのか。何にも考えずに流されてしまえばいいのにね?だけどユニファルアのそういうところが可愛いと思うし、好きなんだよねぇ」
仕方ないとばかりに肩を竦めるヘスタトル。こちらは言われ慣れない「可愛い」という言葉にまた落ち着かなくなる。
「それじゃあ、是非前向きに検討してね。改めて、これからよろしく」
「はい」
頭を下げたところで、宣言通りに成り行きを見舞っていた老伯のつぶやきがもれた。
「そうか…わしにも、とうとう孫が…」
「!?」
拾った言葉の意味を理解したとたん、顔が火を噴いた。ヘスタトルと目を合わせていられずに、勢い良く下を向く。
「父さん、さすがにそれは気が早いでしょう」
伏せたままの顔。頭の上で、苦笑まじりの声がした。
―ユニファルア?
名を呼ばれ、過去の追憶から引き戻される。声のした方へと顔を向ければ、思った以上に近い位置にあるヘスタトルの顔。
「大丈夫?顔色があまり良くない」
近さに思わず身を引いたが、端正な顔が更に近づいて、心配そうに問われてしまう。
「!大丈夫です!申し訳ありまさん。少し呆けてしまいました」
「ヴィーが帰って来てショックだったかもしれないけど。あまり気にしないようにね」
そう言った後、また思い出したのか、堪えきれずに吹き出す上司。本当に何がそんなに可笑しいというのか。
何でもすぐに面白がってしまうのがこの方の性分なのだと理解し初めてはいるが。思わずあきれた顔に―目元にしっかり笑みを残したまま―困ったような顔をして見せる男は弁解の言葉を口にする。
「いや、だってさ。半年前、『ユニファルアを頼みます!』とか言って預けていったのに、結局自分も追い出されて帰って来ちゃったんだよ?笑えるでしょ?」
「ヘスタトル様!そのような言い方!」
ヴィアンカを揶揄する言葉に憤然となる。
「ユニファルア、ありがとう。だが構わない。ヘスタトル様が容赦ないのはいつものことだ。実際、叱責されて当然の結果だ」
「ヴィアンカ様…」
「そうそう。少しからかっただけ。それにヴィーを責めてる訳ではないから、安心して。実のとこ、ヴィーが帰って来たのは私には好都合だしね?」
何故かにこやかな笑顔で更に近づいてくるヘスタトル。何のてらいもなく両手をとられ、一回り以上大きな手に包み込まれる。
「あの、ヘスタトル様?」
「突然でごめん、ユニファルア。それでもどうか聞いて欲しい。私の女神」
脈絡のない行動と聞きなれない言葉。落ち着かない気持ちで、目の前の顔と、握られた手を見比べれば―
「どうか、私と結婚して欲しい」
驚きのあまり息が止まる。
ドン!と響いた鈍い音。頭がしびれたように動けずにいる視界の端。アグワナ様の巨体が、今度こそ本当に、椅子から転げ落ちていた。
「アグワナ様!?」
床に座り込んだまま放心しているアグワナ様に駆け寄りたいが、きつく握りしめた手がそれを引き留める。
「父さん。人の求婚を邪魔するのはやめてくれませんか?」
「す、すまん。いや、邪魔するつもりは。…おとなしくしておこう」
「ヘスタトル様!」
不遜な言い様を聞き咎めて思わず強く引いた手は、今度は容易く解放される。見上げた目には知らず険がこもった。だというのに、なぜ―
見つめ返す瞳に、あるはずの無い熱を見つけてしまう―
「っ!…なぜ急にこのようなお戯れを?」
「別にふざけてるわけじゃないよ。私は本気で君と結婚したいと思っている」
「っ!」
真っ直ぐな瞳、息が上手くできない。追いつめるようなその眼差しを、だけど優しいと感じてしまう。泣き出したいような、逃げ出したいような。
どうしよう。何でいきなりこんなことに。どうしたらいいんだろう。焦りと羞恥でこみ上げてくるものに視界がにじむ。
「…私が戻ってきたのが好都合とはどういう意味ですか?」
二人の間に立つように、そっと肩に置かれる手。安心できる温もりに、その手の持ち主をふり仰ぐ。
「うん。ユニファルアはね、ヴィーのことになるとねすごくいい顔をするんだ。君を好きで心から信頼してるのがわかる。だから、君のいないところで口説くのは控えてた。一番の味方がそばにいないのって、心細いでしょ?」
「なぜ求婚なのです?結婚を前提にするにしても、交際の申し込みであれば、彼女もここまで怯えることはなかったはずです」
「私も本気だからね。ユニファルアに安心して僕を好きになって欲しいんだよ。結婚さえしておけば、外野の声も先の不安もだいぶ少なくなると思わない?ユニファルアは真面目だから、そういうの気にしそうだなと思ったんだ」
彼の瞳が、フッと自信なさげにふせられる。
「それでユニファルアが傷つくのも嫌だけど、手の届かないところに逃げられでもしたら目も当てられないでしょ?」
ふせられた瞳がこちらを向くが、それが微かに揺れていて。見たことも無い彼の表情に、胸が苦しくなる。
「ですが、そんな素振り、全然…」
「我慢してたよ。私は領主の息子で、君はその領主の庇護下にある。ヴィーっていう逃げ場がない状態で口説くのはフェアじゃないし、追いつめるのもかわいそうだったから。だから本当、ヴィーが戻ってきてくれて良かったかも。そろそろ限界だった」
瞳に熱が戻り、妖しさが増す。
「本気で口説くから、嫌なら逃げてね。全力で追いつめて、逃げ道は全部ふさいでいくつもり。そういうのは得意なんだ」
「…」
言葉が出てこない。それはつまり『逃がすつもりはない』ということではないのだろうか?逃げ場を与えてくれるという話では?でも、だけど。―そもそも私は本当に逃げたいのだろうか?
「…なるほど。わかりました」
守るように置かれていた肩の温もりが離れていく。
「それは私の望む状況でもありますね。協力しましょう。存分に口説いてください」
味方のはずの貴女まで、一体何を言い出すのかと愕然とする。ヘスタトルにとっても意外な言葉だったのだろう、顔にまたおもしろがる表情が浮かぶ。
「なに?望んでくれるの?」
「はい。私にとって大切な二人ですから。どちらにも幸せになって欲しい。ユニファルアが嫌がるなら逃げ場にもなりますが―」
フワリ、浮かんだ―どこまでも穏やかな―笑みに見惚れる。
「二人が結ばれるなら、私は嬉しい」
「…」
思いがけない素直な祝福に、ヘスタトルも口をつぐむ。
―そう、祝福。この人は私の幸せを望んでくれている。私をこんなに大切に思ってくれる人がいる。
そしてそれは、自惚れでなければ、ヘスタトル様もそうなのだ。私の立場を、心を思いやってくださっている。今までの態度が、今もらった言葉が、それを告げている。
「…なに?」
じっと見つめれば、返ってくる優しい問いかけ。揺れ続ける心に、少しだけ落ち着きが戻ってくる。
「…ヘスタトル様。申し訳ありません。まだ戸惑いが多く、お返事をすぐに差し上げることができません。私に、少しだけ考える時間をくださいませんか?」
「うーん。やっぱり考えちゃうのか。何にも考えずに流されてしまえばいいのにね?だけどユニファルアのそういうところが可愛いと思うし、好きなんだよねぇ」
仕方ないとばかりに肩を竦めるヘスタトル。こちらは言われ慣れない「可愛い」という言葉にまた落ち着かなくなる。
「それじゃあ、是非前向きに検討してね。改めて、これからよろしく」
「はい」
頭を下げたところで、宣言通りに成り行きを見舞っていた老伯のつぶやきがもれた。
「そうか…わしにも、とうとう孫が…」
「!?」
拾った言葉の意味を理解したとたん、顔が火を噴いた。ヘスタトルと目を合わせていられずに、勢い良く下を向く。
「父さん、さすがにそれは気が早いでしょう」
伏せたままの顔。頭の上で、苦笑まじりの声がした。
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