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第三章(最終章)
3-2.
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3-2.
結局―当初の予定には無かったのだが―ヂアーチ邸での晩餐に招かれることとなった。それまではと、邸内をアンネリエに連れられてラギアスと見て回ることになったのだが―
「これが、ラギアスがまだ五歳の時の平面魔像よ。すぐに動き回ってしまうから、撮る方も苦労されていたわ」
アンネリエは、重厚な雰囲気の廊下に飾られた平面魔像の数々を見せながら、当時の思い出を語る。
「こちらは、ラギアスが十歳の時。照れてなかなか前を向いてくれないから、こんな構図なの。隣に居るのがあの子の弟たちなんだけど、こっちもなかなか大人しくしてくれなくて」
アンネリエが困ったように微笑む。
「ごめんなさいね。本当なら下の子達も紹介したかったのだけれど、今はどちらも任務で帝都を離れていて。建国祭にも戻って来れそうにないの」
「いえ、いずれお会いできれば」
「ふふ。そうね」
嬉しそうに笑ったアンネリエが、一際大きな肖像魔像の前に立ち止まる。幼いながらも、今へと通じる猛々しさを持ち合わせた少年が、真っ直ぐにこちらを見据える。
「…これは士官学校に入学する時のもの。このあと暫くは寮生活だったから、母親としては寂しい思いもしたわ」
描かれた当の本人は、照れ臭いのか面倒くさいのか、少し離れて後をついて来ている。
語られる幼い彼の姿は新鮮で、ついつい話に引き込まれていれば、アンネリエがふと話を止めてこちらをじっと見つめる。
「…ごめんなさいね。こんな話ばっかり」
「いえ、興味深いです」
「そう?ありがとう。…ヴィアンカさん、こんなこと聞くと怒られてしまいそうだけど」
アンネリエが言葉を探す。
「貴女は、何故ラギアスと結婚してくれる気になったのかしら?あの子から聞いた時は、あの子を好きなわけではないようだったし、まして恋人同士でもなかったと聞くわ」
なのに何故?と聞かれた問いに対する納得できる答えというものを、自身、未だ持ち合わせていない。ただ、
「私は強欲なのです」
「強欲?」
「はい。私には、守りたいものが沢山ある。それこそ自分では抱えきれないくらいに」
抱えきれないとわかっていても、強欲ゆえに諦めきれない。
「ラギアスは私の一番の味方になると言ってくれました。彼なら、私の守りたいものを共に守ってくれる」
「それは、味方になるならラギアスでなくとも良いということ?ラギアスに守る力が無ければダメだった?」
子を思う母親の、凪いだ瞳の奥に静かにあるもの。それを認めて、
「…そうですね。ラギアスに力が無ければ、私が彼の手を取ることは無かったでしょう。彼を守りながら他を守るだけの力が、私には無い」
悔しいことだが、それは事実。案じているのだとわかってはいても、力など無くても彼を選んだと、そう返すことが出来ない。
「…ただ、ラギアスの求婚は私に鮮明な未来を見せてくれました。彼と共に、大事な人達を、辺境を、そしてこの国を守っていく未来を」
―ラギアスとなら、進むべき道、進みたいと望む道が見えてくる
「実際に彼以外の選択肢は過去に一つだけありました。その未来も決して嫌なものではなかったのです。それでも、ラギアスが見せてくれたような鮮やかさは持ち合わせていなかった」
「その方を愛してはいなかったのね?」
「愛…。兄のように慕ってはいますが。…申し訳ありません。私には異性として愛するということがよくわからない…。ただ、」
頬が緩むのを自覚する。
「私はラギアスといるのが楽しい。彼の周りの人々、彼のつくり出す空間をとても心地好いと感じています」
こんな拙い言葉が、果たして彼を案じる母親に届いているだろうか?
「私は、貴女方と家族になれたら、いえ、家族になりたいと、そう思っています」
「まぁ」
大輪の花の綻ぶような微笑みが輝く。
「嬉しいわ。ありがとう、ヴィアンカさん。意地悪なことばかり言う私達が嫌になってるんじゃないかと思っていたの」
恥ずかしそうにアンネリエが笑う。
「私まで。ラギアスはもう子どもではないとわかっているんだけれど、ついつい貴女達のことに余計な口を挟んでしまって」
「いえ、母が子を心配するのはわかります。それに貴女とラギアスの話を出来て良かった」
「ヴィアンカさん!」
感極まったと言わんばかりの表情で抱き締めてくるアンネリエ。見下ろす位置にある身長からすると、抱きつかれているというべきか。
「何やってんだよ!」
廊下の反対側に離れていたラギアスが慌てて近寄ってくる。
「あら、いいじゃない。ヴィアンカさんはもう私の娘ですもの。母親が抱き締めるくらい構わないでしょう?」
「ヴィアはガキじゃねえんだよ!離せ!」
「本当に、なんでこんな口の悪い子になってしまったのかしら?やっぱり女の子はいいわよね。うちは男の子ばかりだったから」
ラギアスが、抱き締める腕を強引に引き剥がす。こちらを覗き込む目が心配そうに細められた。
「…何の話だった?」
「あらやだ、ラギアスったら心配しないで。ヴィアンカさんを虐めていたわけじゃないわ」
「おふくろには聞いてねえ」
ひどいと嘆く母親をよそに、じっと見つめられる。
「…士官学校に入る前のラギアスの話を聞かせてもらった」
「ああ。…それから?」
「…それから、」
―何故ラギアスと結婚してくれる気になったのかしら?
目の前の赤眼を見つめる。たった今―本当の意味では―答えられなかった問いに対する答えを探して。
「ラギアスを、愛しているのかと聞かれた」
「!?は!!」
「正確には、何故ラギアスと結婚したのかと聞かれたのだが、」
「!待て!答えんなよ!言うな!っ!おふくろ!何でんなこと聞いてんだよ!」
言葉の先を必死に止めようとするラギアスが、アンネリエを責める。
「あら、だって気になるでしょう?」
「っ!」
ラギアスが言葉に詰まった。逡巡を見せるが―
「っダメだ!心の準備が!ってか、こんなとこで聞けるわけねえだろ!」
「まあ、意気地の無い」
おっとりと微笑むアンネリエの言葉に、怯んだラギアスが、気まずげに目をそらす。
―彼への答え、か。
「そうだな。私もまだうまく伝えられる自信がない。準備ができるまで、ラギアス、待っていてくれるか?」
「…おう」
目元を赤らめたラギアスが眩しそうにこちらを見つめる。
「ふふ。素敵ね」
アンネリエが楽しそうに笑う。その顔が何かを思い付いたのか、ぱっと輝く。
「そうだわ。今度は二人の話を聞かせて。二人がどんな風に出会ったのか、ぜひ知りたいわ」
「!?」
ラギアスの顔がサッと青ざめる。
「?ラギアスとの出会い、ですか?」
「ま、待て!」
途端に慌て出すラギアスだが、彼との出会い、何か彼を困らせるようなことがあっただろうか?
「?士官学校の学舎内で声をかけられたのではなかったか?」
「っ!」
再びラギアスの言葉が途切れる。他に何かがあっただろうか?記憶を探るが特に何かが引っ掛かることもない。
「ラギアス?」
「…俺も、いつかお前に話したいことがある」
切ない顔が、一瞬のぞいて消えた。
「…まあ、今じゃねえよ」
言って、隣で目を輝かせて聞いていた自分の母を睨む。
「あら、残念」
少しも残念そうでは無い声が、笑った。
結局―当初の予定には無かったのだが―ヂアーチ邸での晩餐に招かれることとなった。それまではと、邸内をアンネリエに連れられてラギアスと見て回ることになったのだが―
「これが、ラギアスがまだ五歳の時の平面魔像よ。すぐに動き回ってしまうから、撮る方も苦労されていたわ」
アンネリエは、重厚な雰囲気の廊下に飾られた平面魔像の数々を見せながら、当時の思い出を語る。
「こちらは、ラギアスが十歳の時。照れてなかなか前を向いてくれないから、こんな構図なの。隣に居るのがあの子の弟たちなんだけど、こっちもなかなか大人しくしてくれなくて」
アンネリエが困ったように微笑む。
「ごめんなさいね。本当なら下の子達も紹介したかったのだけれど、今はどちらも任務で帝都を離れていて。建国祭にも戻って来れそうにないの」
「いえ、いずれお会いできれば」
「ふふ。そうね」
嬉しそうに笑ったアンネリエが、一際大きな肖像魔像の前に立ち止まる。幼いながらも、今へと通じる猛々しさを持ち合わせた少年が、真っ直ぐにこちらを見据える。
「…これは士官学校に入学する時のもの。このあと暫くは寮生活だったから、母親としては寂しい思いもしたわ」
描かれた当の本人は、照れ臭いのか面倒くさいのか、少し離れて後をついて来ている。
語られる幼い彼の姿は新鮮で、ついつい話に引き込まれていれば、アンネリエがふと話を止めてこちらをじっと見つめる。
「…ごめんなさいね。こんな話ばっかり」
「いえ、興味深いです」
「そう?ありがとう。…ヴィアンカさん、こんなこと聞くと怒られてしまいそうだけど」
アンネリエが言葉を探す。
「貴女は、何故ラギアスと結婚してくれる気になったのかしら?あの子から聞いた時は、あの子を好きなわけではないようだったし、まして恋人同士でもなかったと聞くわ」
なのに何故?と聞かれた問いに対する納得できる答えというものを、自身、未だ持ち合わせていない。ただ、
「私は強欲なのです」
「強欲?」
「はい。私には、守りたいものが沢山ある。それこそ自分では抱えきれないくらいに」
抱えきれないとわかっていても、強欲ゆえに諦めきれない。
「ラギアスは私の一番の味方になると言ってくれました。彼なら、私の守りたいものを共に守ってくれる」
「それは、味方になるならラギアスでなくとも良いということ?ラギアスに守る力が無ければダメだった?」
子を思う母親の、凪いだ瞳の奥に静かにあるもの。それを認めて、
「…そうですね。ラギアスに力が無ければ、私が彼の手を取ることは無かったでしょう。彼を守りながら他を守るだけの力が、私には無い」
悔しいことだが、それは事実。案じているのだとわかってはいても、力など無くても彼を選んだと、そう返すことが出来ない。
「…ただ、ラギアスの求婚は私に鮮明な未来を見せてくれました。彼と共に、大事な人達を、辺境を、そしてこの国を守っていく未来を」
―ラギアスとなら、進むべき道、進みたいと望む道が見えてくる
「実際に彼以外の選択肢は過去に一つだけありました。その未来も決して嫌なものではなかったのです。それでも、ラギアスが見せてくれたような鮮やかさは持ち合わせていなかった」
「その方を愛してはいなかったのね?」
「愛…。兄のように慕ってはいますが。…申し訳ありません。私には異性として愛するということがよくわからない…。ただ、」
頬が緩むのを自覚する。
「私はラギアスといるのが楽しい。彼の周りの人々、彼のつくり出す空間をとても心地好いと感じています」
こんな拙い言葉が、果たして彼を案じる母親に届いているだろうか?
「私は、貴女方と家族になれたら、いえ、家族になりたいと、そう思っています」
「まぁ」
大輪の花の綻ぶような微笑みが輝く。
「嬉しいわ。ありがとう、ヴィアンカさん。意地悪なことばかり言う私達が嫌になってるんじゃないかと思っていたの」
恥ずかしそうにアンネリエが笑う。
「私まで。ラギアスはもう子どもではないとわかっているんだけれど、ついつい貴女達のことに余計な口を挟んでしまって」
「いえ、母が子を心配するのはわかります。それに貴女とラギアスの話を出来て良かった」
「ヴィアンカさん!」
感極まったと言わんばかりの表情で抱き締めてくるアンネリエ。見下ろす位置にある身長からすると、抱きつかれているというべきか。
「何やってんだよ!」
廊下の反対側に離れていたラギアスが慌てて近寄ってくる。
「あら、いいじゃない。ヴィアンカさんはもう私の娘ですもの。母親が抱き締めるくらい構わないでしょう?」
「ヴィアはガキじゃねえんだよ!離せ!」
「本当に、なんでこんな口の悪い子になってしまったのかしら?やっぱり女の子はいいわよね。うちは男の子ばかりだったから」
ラギアスが、抱き締める腕を強引に引き剥がす。こちらを覗き込む目が心配そうに細められた。
「…何の話だった?」
「あらやだ、ラギアスったら心配しないで。ヴィアンカさんを虐めていたわけじゃないわ」
「おふくろには聞いてねえ」
ひどいと嘆く母親をよそに、じっと見つめられる。
「…士官学校に入る前のラギアスの話を聞かせてもらった」
「ああ。…それから?」
「…それから、」
―何故ラギアスと結婚してくれる気になったのかしら?
目の前の赤眼を見つめる。たった今―本当の意味では―答えられなかった問いに対する答えを探して。
「ラギアスを、愛しているのかと聞かれた」
「!?は!!」
「正確には、何故ラギアスと結婚したのかと聞かれたのだが、」
「!待て!答えんなよ!言うな!っ!おふくろ!何でんなこと聞いてんだよ!」
言葉の先を必死に止めようとするラギアスが、アンネリエを責める。
「あら、だって気になるでしょう?」
「っ!」
ラギアスが言葉に詰まった。逡巡を見せるが―
「っダメだ!心の準備が!ってか、こんなとこで聞けるわけねえだろ!」
「まあ、意気地の無い」
おっとりと微笑むアンネリエの言葉に、怯んだラギアスが、気まずげに目をそらす。
―彼への答え、か。
「そうだな。私もまだうまく伝えられる自信がない。準備ができるまで、ラギアス、待っていてくれるか?」
「…おう」
目元を赤らめたラギアスが眩しそうにこちらを見つめる。
「ふふ。素敵ね」
アンネリエが楽しそうに笑う。その顔が何かを思い付いたのか、ぱっと輝く。
「そうだわ。今度は二人の話を聞かせて。二人がどんな風に出会ったのか、ぜひ知りたいわ」
「!?」
ラギアスの顔がサッと青ざめる。
「?ラギアスとの出会い、ですか?」
「ま、待て!」
途端に慌て出すラギアスだが、彼との出会い、何か彼を困らせるようなことがあっただろうか?
「?士官学校の学舎内で声をかけられたのではなかったか?」
「っ!」
再びラギアスの言葉が途切れる。他に何かがあっただろうか?記憶を探るが特に何かが引っ掛かることもない。
「ラギアス?」
「…俺も、いつかお前に話したいことがある」
切ない顔が、一瞬のぞいて消えた。
「…まあ、今じゃねえよ」
言って、隣で目を輝かせて聞いていた自分の母を睨む。
「あら、残念」
少しも残念そうでは無い声が、笑った。
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