上 下
62 / 151
第八章 デートした

2.

しおりを挟む
2.

「アッシュ様!私、人族領に戻りたいです!」

「!?」

ザワッてなった。オレアのことをからかおうと思って、ふざけた言い方したら、オスマン様がピキッてなって、アッシュ様が一瞬ピシッてなって、オレアが安定の青筋をたててる。

「貴様!やはり!」

オレアの反応に安心感を覚える日が来るなんて。アッシュ様とか、今度は何?って笑ってくれると思ってたのに。完全な読み間違い。

「ご免なさい、アッシュ様!王都の国立図書館に、不老不死になる方法を調べに行きたいだけなんです。チャッと調べて、サッと帰ってきます!」

「…不老不死になるの?」

「そしたら、アッシュ様の側にずっと居られるし、万が一の場合は、アッシュ様の盾になれると思うんですよね」

って言ったら、良かった、アッシュ様がいつもの顔になってる。しょうがないなぁみたいな。良かった。

「…ローザ様、人族においても、不老不死の魔術が完成したという話は聞いたことがありません」

「私も無いです!でも、人の欲望って際限ないって言うし、誰か研究くらいしてると思うんですよ。ちょっとの可能性でも。他に思いつかないし…」

お願いしますって、オスマン様に頭下げたら、ため息つかれて、

「なりません」

って却下された!なぜ!?今までの経験から、いけるとふんでたのに!




しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

なんで浮気しているのが自分だけだと思ったんですか?

恋愛 / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:514

腹黒上司が実は激甘だった件について。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:505pt お気に入り:139

片思いの相手に偽装彼女を頼まれまして

恋愛 / 完結 24h.ポイント:305pt お気に入り:13

婚約者の恋人

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:213pt お気に入り:6,097

処理中です...