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馬鹿な娘の末路?そんなものどうでもいい(ヒロインの6と連動)
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さて、先日のネルア嬢ですが…休みの日、といっても、10日先ですが。王太子様にルーヴェリア様を任せられる日がその日だったので。休みの日と当日は迎えに上がる事を手紙で伝え、返ってきた返事がこれまた…妹も一緒に行きたいと言っているがいいか。というものだった。
これは…収集した話の通り、ネルア嬢はあまりよくみられていないのか、それとも妹がただわがままで空気読めないのか。いや、母親の影響か。
どうやら、ネルア嬢はよくある母が死に、夫人からよく思われていない事と、夫人の子である三女がわがまま放題で、今回の話も最初は三女の私が出るといって聞かなかったそうだ。公爵が、流石にそれはと止め、紹介するからといったらしいが…断ってしまいましたしねぇ。
一応、ルーヴェリア様のパーティーにも出ていたようですが…どうも、ルーヴェリア様の察知で婚約者になれなかった、と。そして、姉に沸いた婚約申し込みに、割って入ろうとしていると。
「…消したいなぁ、それ」
「欲しそうなヤツ、何人かいますけど」
「ルーヴェリア様がそうだと判断したのなら、お人形にまで落とし込めるやつじゃないと、許可しかねますねぇ」
「……薬つかっていいなら、一人」
「そいつにも、一応それでもいいか確認してくださいねぇ」
「はい」
「ちなみに、どいつですか」
「一応、表の本家の…七男か八男か九男…?」
「お前もたいがいですね…」
「しょうがないじゃないですか。本家も子だくさんなもので、本人すらわかってませんよ」
「あらら。そんなものですかねぇ…まあ、当人がいいなら、あとは邪魔になり次第指示だします」
本家の人間も、表と裏の顔を使い分ける事がほとんどだ。後継ぎや、よそに嫁を出す者以外は、大抵そうなんですよね。人数が多いという理由もありますけれど…主を守って死ぬなんてこともある訳ですし、人が多いのならばそれだけサポートする人間も用意できますし…男なら、こうやって女がもらえますしね。
そして、ルーヴェリア様を王太子様に預けて、馬車で迎えに上がれば…門で待っていた女性二人だけれど…ネルア嬢より先に、三女が前に出て来るが…
「初めまして、ラクシュ様、私、」
「名前を呼んでいいとはいっておりませんが」
「そ、そうよ。ルーヴェリア様の…王族の騎士であられる方は、お名前をその方ににお預けしてらっしゃるの。申し訳ございません、伝えては、いたのですけれど」
そう、俺の名前は基本呼ばれない。フルネームか、騎士様、貴方様、最悪、ディベルなら家名なので可能だ。それをしょっぱなから無視してくるとはね。
「だって、フルネームだと仰々しいでしょう?」
「そういう問題では」
面倒になってきたな。もしまた名を呼ばれたら、その場で殺してしまいそうだ。それが分かっているのか、サポートのやつがちらちらとどうするのかとジェスチャーをしてくる。だから、前髪に触れる。すると、馬車がもう一台現れる。それは、用意していたものだ。
「あれ。ディベルの…ああ、お前か。こんな所でどうした?」
「これはこれは、ごぶさたしております、スウェン様」
「よせよ、今じゃお前の方が…おっと、俺がこんな口きいてたらだめだな」
「いえ。健やかそうでなによりでございます」
「ん?あれ。あー…ネルア嬢とケニア嬢じゃないか。さてはケニア嬢、またわがままいってついて行こうとしているな。じゃましたらだめだよ。ほら、俺が遊んであげるからおいで」
「え、でも…」
「どこに行く予定だったんだい?大丈夫、ちゃんとエスコートしてあげるからね。ほら、行こう」
「あ、ちょ…」
あー…強引に馬車に乗せて連れて行ったか。まあよしとしよう。
「大変、申し訳ございません。あの子に変わって謝罪を」
「いえ、貴方が悪い訳ではありませんしね…気を取り直して行きましょう」
そういって…ネルア嬢を馬車へとエスコートするが…ケニア嬢は、王都観光にエスコートしてもらえるのか、それとも…直行されるのか、どっちなんでしょうねぇ。ま、どうでもいいですけれど。
*******
「いやーそれにしても、よくもまあ早々にあいつの地雷ぶちぬくよなぁ」
「え…」
「俺たちの当主は、それはそれはルーヴェリア様に傾倒しててな…ルーヴェリア様にお名前を呼ばれるだけで、満足とかいう酔狂なヤツなんだぜ?知らなかっただろ」
「え?」
「その大切な大切な名前を呼んで、お前よくあの場で殺されなかったよなぁ。自制が利いてたようで、命拾いしたなぁお前」
「な、なにをいっているの…」
「そうやって、馬鹿なのも可愛いっちゃ可愛いけどなぁ…ま、ヨくはしてやるから、眠ってろ」
*******
これは…収集した話の通り、ネルア嬢はあまりよくみられていないのか、それとも妹がただわがままで空気読めないのか。いや、母親の影響か。
どうやら、ネルア嬢はよくある母が死に、夫人からよく思われていない事と、夫人の子である三女がわがまま放題で、今回の話も最初は三女の私が出るといって聞かなかったそうだ。公爵が、流石にそれはと止め、紹介するからといったらしいが…断ってしまいましたしねぇ。
一応、ルーヴェリア様のパーティーにも出ていたようですが…どうも、ルーヴェリア様の察知で婚約者になれなかった、と。そして、姉に沸いた婚約申し込みに、割って入ろうとしていると。
「…消したいなぁ、それ」
「欲しそうなヤツ、何人かいますけど」
「ルーヴェリア様がそうだと判断したのなら、お人形にまで落とし込めるやつじゃないと、許可しかねますねぇ」
「……薬つかっていいなら、一人」
「そいつにも、一応それでもいいか確認してくださいねぇ」
「はい」
「ちなみに、どいつですか」
「一応、表の本家の…七男か八男か九男…?」
「お前もたいがいですね…」
「しょうがないじゃないですか。本家も子だくさんなもので、本人すらわかってませんよ」
「あらら。そんなものですかねぇ…まあ、当人がいいなら、あとは邪魔になり次第指示だします」
本家の人間も、表と裏の顔を使い分ける事がほとんどだ。後継ぎや、よそに嫁を出す者以外は、大抵そうなんですよね。人数が多いという理由もありますけれど…主を守って死ぬなんてこともある訳ですし、人が多いのならばそれだけサポートする人間も用意できますし…男なら、こうやって女がもらえますしね。
そして、ルーヴェリア様を王太子様に預けて、馬車で迎えに上がれば…門で待っていた女性二人だけれど…ネルア嬢より先に、三女が前に出て来るが…
「初めまして、ラクシュ様、私、」
「名前を呼んでいいとはいっておりませんが」
「そ、そうよ。ルーヴェリア様の…王族の騎士であられる方は、お名前をその方ににお預けしてらっしゃるの。申し訳ございません、伝えては、いたのですけれど」
そう、俺の名前は基本呼ばれない。フルネームか、騎士様、貴方様、最悪、ディベルなら家名なので可能だ。それをしょっぱなから無視してくるとはね。
「だって、フルネームだと仰々しいでしょう?」
「そういう問題では」
面倒になってきたな。もしまた名を呼ばれたら、その場で殺してしまいそうだ。それが分かっているのか、サポートのやつがちらちらとどうするのかとジェスチャーをしてくる。だから、前髪に触れる。すると、馬車がもう一台現れる。それは、用意していたものだ。
「あれ。ディベルの…ああ、お前か。こんな所でどうした?」
「これはこれは、ごぶさたしております、スウェン様」
「よせよ、今じゃお前の方が…おっと、俺がこんな口きいてたらだめだな」
「いえ。健やかそうでなによりでございます」
「ん?あれ。あー…ネルア嬢とケニア嬢じゃないか。さてはケニア嬢、またわがままいってついて行こうとしているな。じゃましたらだめだよ。ほら、俺が遊んであげるからおいで」
「え、でも…」
「どこに行く予定だったんだい?大丈夫、ちゃんとエスコートしてあげるからね。ほら、行こう」
「あ、ちょ…」
あー…強引に馬車に乗せて連れて行ったか。まあよしとしよう。
「大変、申し訳ございません。あの子に変わって謝罪を」
「いえ、貴方が悪い訳ではありませんしね…気を取り直して行きましょう」
そういって…ネルア嬢を馬車へとエスコートするが…ケニア嬢は、王都観光にエスコートしてもらえるのか、それとも…直行されるのか、どっちなんでしょうねぇ。ま、どうでもいいですけれど。
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「いやーそれにしても、よくもまあ早々にあいつの地雷ぶちぬくよなぁ」
「え…」
「俺たちの当主は、それはそれはルーヴェリア様に傾倒しててな…ルーヴェリア様にお名前を呼ばれるだけで、満足とかいう酔狂なヤツなんだぜ?知らなかっただろ」
「え?」
「その大切な大切な名前を呼んで、お前よくあの場で殺されなかったよなぁ。自制が利いてたようで、命拾いしたなぁお前」
「な、なにをいっているの…」
「そうやって、馬鹿なのも可愛いっちゃ可愛いけどなぁ…ま、ヨくはしてやるから、眠ってろ」
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