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薬師スタンビートで無双する
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注意して伸び上がるようにでも力は入れず……、と。この動作だけでも全ての重石をどけた俺なら1000Mは飛び上がる。ほんの少し身体を前に傾けて西を見る。
交戦中の冒険者達が見える。少しずつ増えていた魔物が今ではひしめき合っていた。
俺はその場で風を魔法で操る。上側と下側の空気の流れ、速度を異なった形に自分の周りに巡らす。上側の方の速度を速くしておいて速度差を作り、それによって上側の方が下側よりも圧力が低くなり、揚力が発生するように仕向ける。
要は、ホバリングと言う奴だ。
おっと、解説している暇は無さそうだ。冒険者達が圧されている、多勢に無勢だ。包囲なんて全く出来ていない。
俺は軽く魔力を練り始めた。ホバリングの風が俺を中心にして大きく広がってゆく。
地上1000メートルの空の上で、風を強めたならばどうなるのでしょ~うか。
説明を致しますとぉ、まず、地表の湿った空気を暖め、 風を操つり上昇気流を作り、上空で水滴にし、それを集め固めて雲を作る。
俺のいる上空では周囲の温度が氷点下に達し(俺は結界を張っているので何ともない)、出来た雲の中には雨粒だけでなく氷の粒ができる。
氷の粒は上昇とともに大きく成長し、ある程度大きくなって、上昇気流の力より重力が勝ると、今度は下降を始めて行く。
さて、此処までは理解出来たかなぁ~?
解れば続きを言っちゃうけど、氷の粒同士がぶつかり合って、小さな粒にはプラス電荷、大きな粒にはマイナス電荷が帯電し、また、雲の上方部にプラス電荷、下方部にマイナス電荷が帯電すると積乱雲となる訳。
同時に静電気誘導作用によって、雷雲下方のマイナス電荷に対応して、地表にプラス電荷がたまる訳。
さて、俺の真下には大きな雷雲があるよね。コレを見てなんとな~く解ったかも知れないけど、取り敢えず話、続けるよ。
雷雲の成長とともに電気の力も強くなり、プラス電荷とマイナス電荷が引き合おうとする。空気が電気の力に耐えきれなくなった時にコレが放電し、雷が発生するんだ。そうすると、プラス電荷とマイナス電荷が引き合い空気中で放電しこの雲の中、または雷雲同士で発生するものが雲放電で、雲と大地の間に発生するものがいわゆるぅ…………。
落雷。
『聴いてる?キャロライン嬢? 取り敢えず、分かり易く状況説明してみた訳だけど…… 』
『余りよく解りませんでしたけど、その通りに実際、出来上がる過程を見ておりますから、何となくのメカニズムは解りましたわ』
彼女には、師匠の世界から持ってきた『スマホ』を1台提供している。みなまで言うな。この世界では『アーティファクト』だ。
さて、俺が今の状況説明をしてるこの間、僅か1分。秒の速さで落ちた落雷。そのあと数秒、雲が広がる広大な範囲でありとあらゆる所に雷が落ちる。俺が作り出した雷だけど、一般的に魔法で作られる雷じゃあない。ほぼほぼ自然現象に近い。けれど、俺の魔法は、この世界で使用される魔法の200倍の威力を持つ。
戒めと言う枷を外せばね。
この世界は、何でもかんでも俺の世界の1/200の規模しかない。重力も、質量も、魔素も。因みに魔力の元になる魔素はこの世界の物でも取り込めることが出来るけど、俺は俺の世界と、魂で繋がっているから、あの世界の魔素を取り込む事が出来るんだ。コレは一緒に転移した奴らも使える筈だ。うん、筈だけど、多分、知らんけど。
ってな訳で、地上では雷に打たれて右往左往する魔獣や死ぬ魔獣が続出した。冒険者達は俺の付与魔法で怪我をする事も無く、さくさくと魔物を刈っている。最初は有り得ない数の雷におののいていたが、自分達には何故か当たらないと知って、彼等は、雷に撃たれ損ねた魔物や半死半生の物に止めを刺して回っていた。
勿論、生き残った無傷の魔物には、その場その場の強者が討伐に当たっている。
交戦中の冒険者達が見える。少しずつ増えていた魔物が今ではひしめき合っていた。
俺はその場で風を魔法で操る。上側と下側の空気の流れ、速度を異なった形に自分の周りに巡らす。上側の方の速度を速くしておいて速度差を作り、それによって上側の方が下側よりも圧力が低くなり、揚力が発生するように仕向ける。
要は、ホバリングと言う奴だ。
おっと、解説している暇は無さそうだ。冒険者達が圧されている、多勢に無勢だ。包囲なんて全く出来ていない。
俺は軽く魔力を練り始めた。ホバリングの風が俺を中心にして大きく広がってゆく。
地上1000メートルの空の上で、風を強めたならばどうなるのでしょ~うか。
説明を致しますとぉ、まず、地表の湿った空気を暖め、 風を操つり上昇気流を作り、上空で水滴にし、それを集め固めて雲を作る。
俺のいる上空では周囲の温度が氷点下に達し(俺は結界を張っているので何ともない)、出来た雲の中には雨粒だけでなく氷の粒ができる。
氷の粒は上昇とともに大きく成長し、ある程度大きくなって、上昇気流の力より重力が勝ると、今度は下降を始めて行く。
さて、此処までは理解出来たかなぁ~?
解れば続きを言っちゃうけど、氷の粒同士がぶつかり合って、小さな粒にはプラス電荷、大きな粒にはマイナス電荷が帯電し、また、雲の上方部にプラス電荷、下方部にマイナス電荷が帯電すると積乱雲となる訳。
同時に静電気誘導作用によって、雷雲下方のマイナス電荷に対応して、地表にプラス電荷がたまる訳。
さて、俺の真下には大きな雷雲があるよね。コレを見てなんとな~く解ったかも知れないけど、取り敢えず話、続けるよ。
雷雲の成長とともに電気の力も強くなり、プラス電荷とマイナス電荷が引き合おうとする。空気が電気の力に耐えきれなくなった時にコレが放電し、雷が発生するんだ。そうすると、プラス電荷とマイナス電荷が引き合い空気中で放電しこの雲の中、または雷雲同士で発生するものが雲放電で、雲と大地の間に発生するものがいわゆるぅ…………。
落雷。
『聴いてる?キャロライン嬢? 取り敢えず、分かり易く状況説明してみた訳だけど…… 』
『余りよく解りませんでしたけど、その通りに実際、出来上がる過程を見ておりますから、何となくのメカニズムは解りましたわ』
彼女には、師匠の世界から持ってきた『スマホ』を1台提供している。みなまで言うな。この世界では『アーティファクト』だ。
さて、俺が今の状況説明をしてるこの間、僅か1分。秒の速さで落ちた落雷。そのあと数秒、雲が広がる広大な範囲でありとあらゆる所に雷が落ちる。俺が作り出した雷だけど、一般的に魔法で作られる雷じゃあない。ほぼほぼ自然現象に近い。けれど、俺の魔法は、この世界で使用される魔法の200倍の威力を持つ。
戒めと言う枷を外せばね。
この世界は、何でもかんでも俺の世界の1/200の規模しかない。重力も、質量も、魔素も。因みに魔力の元になる魔素はこの世界の物でも取り込めることが出来るけど、俺は俺の世界と、魂で繋がっているから、あの世界の魔素を取り込む事が出来るんだ。コレは一緒に転移した奴らも使える筈だ。うん、筈だけど、多分、知らんけど。
ってな訳で、地上では雷に打たれて右往左往する魔獣や死ぬ魔獣が続出した。冒険者達は俺の付与魔法で怪我をする事も無く、さくさくと魔物を刈っている。最初は有り得ない数の雷におののいていたが、自分達には何故か当たらないと知って、彼等は、雷に撃たれ損ねた魔物や半死半生の物に止めを刺して回っていた。
勿論、生き残った無傷の魔物には、その場その場の強者が討伐に当たっている。
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