目が覚めたらハーフエルフの美少年になっていた私の気持ちを５文字で伝えたい

第一部

４

ちなみにこの世界の平均寿命は、

エルフが、1000歳くらい。
ドワーフが、300歳くらい。
人間が、60歳くらい。


人間は寿命が短いので、13歳が成人として扱われるので
10歳までには結婚相手を決めるのだとか。


エルフとドワーフ、こちらの２種族は、寿命が長いので50歳で成人となり
50歳になってからが、結婚相手を探し始める時期になる。



ハーフのものは、親の長い方の寿命を引き継ぐので
私も今日から数えて、５日目には、50歳になる。


結婚…
腐っても王族なのだし、どこか地位のある家に降嫁するのかと思うけど
もしかしたら、何かの交渉材料として使われる気がしてならない。


例えば、
いまだに奴隷売買が盛んな人間国のどこかに
大々的に、エルフ奴隷の解放と引き換えに、とか発表して私が断れない様にして
人間国に叩き売りよろしくポイッと投げ渡すとか。


うーん。考えてもどうしようもないと分かりつつも、なんだかなあ…。


普通の王女であれば、ここでシクシク泣き続けるのかもしれないけど
思考がサバサバしているというか、アッサリしているというか


まあ、その時にならないと何とも出来ないな。なんて考えながらベンチを立ち上がる。


私は手元に置いていた読みかけの魔術書を収納魔術で亜空間に仕舞うと
部屋に戻って魔術鍛錬でもしようと思い、その場を後にした。