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第18話:断熱の不在
(※王都・レイモンド視点)
「さ、寒いですぅ……! レイモンド様、もっと薪をくべてください!」
王都に本格的な冬が到来した夜。
私たちが愛を育むために建てた新居のリビングで、シルヴィアが毛布にくるまりながらガタガタと震えていた。
「入れているさ! 見てくれ、暖炉の火はこんなに燃え盛っているじゃないか」
私は暖炉の前に立ち、火かき棒で薪を突いた。
確かに炎は轟音を立てて燃えている。
パチパチと爆ぜる音は、本来なら安らぎを与えるはずだ。
しかし、どういうわけか、この部屋の空気は一向に温まらない。
それどころか、背後から冷たい氷のような何かが這い寄ってくる感覚がある。
「で、でも寒いんです! 息が白いじゃないですかぁ!」
シルヴィアが涙目で訴える。
彼女が着ているのは、流行の薄手のモスリンのドレスだ。
室内だからと油断していたが、今や彼女はミノムシのように何枚ものショールを巻き付けている。
せっかくの美しいボディラインも台無しだ。
「おかしいな……。隙間風か?」
私は窓を確認した。
最高級のガラス窓はピタリと閉まっている。
だが、窓枠の金属部分に手を触れた瞬間、鋭い痛みが走った。
「つめたっ!?」
まるで氷塊だ。
そして、恐る恐る壁の大理石に触れてみる。
「……冷たい」
壁全体が、まるで巨大な保冷剤のようになっていた。
私が自慢したカッラーラ・ビアンコ風の白い壁(実際はスタッコだが)が、部屋中の熱を凄まじい勢いで吸い取っているのだ。
『石造りの家は、夏は涼しいですが、冬は地獄ですわよ。石材は熱伝導率が高いので、断熱材を挟まないと、外の冷気をダイレクトに室内に引き込みます』
ふと、あの可愛げのない元婚約者、ジュリアンナの声が脳裏をよぎった。
彼女は建設中、口うるさく言っていた気がする。
『壁の厚みだけでは断熱になりません』
『内断熱か外断熱、どちらにしますか』
『複層ガラスにすべきです』
当時の私は、それを鼻で笑って一蹴した。
「壁に綿を詰めるだって? そんな貧乏くさいことができるか。石の重厚感こそが王家の威厳なのだ」と。
その結果が、これだ。
外気温がマイナス五度なら、壁の温度も限りなくマイナス五度に近づく。
暖炉で空気を温めても、壁から放射される冷輻射が、私たちの体温を容赦なく奪っていく。
「ねえ、レイモンド様ぁ……。私、もう耐えられない。実家に帰らせていただきます」
シルヴィアが立ち上がった。
「ま、待ってくれ! 愛の巣だぞ!? 二人で初めて迎える冬じゃないか」
「愛とかどうでもいいくらい寒いの! 鼻水止まんないし、この家、なんか湿っぽくてカビ臭いし!」
シルヴィアが指差した壁の隅には、結露によってジメジメとした水滴が浮き、うっすらと黒いシミ(カビ)が広がり始めていた。
暖炉で暖められた空気が、冷え切った壁に触れて水に戻る。
これもまた、断熱不足の必然的な結果だった。
「くそっ、どうしてこうなるんだ!」
私はソファーのクッションを投げつけた。
見た目は完璧なはずだ。
白亜の豪邸、大理石の床、高い天井。
絵画の中にいるような美しい生活が待っているはずだった。
なのに、現実は冷蔵庫の中で暮らしているのと変わらない。
「……あーあ。ジュリアンナ様がいれば、魔法みたいに暖かくしてくれたのかしら」
シルヴィアがボソリと禁句を呟いた。
「なっ……! あんな女、関係ない!」
「だってぇ、あの子、変な知識いっぱい持ってたじゃない? きっと今頃、北の果てで凍え死んでるでしょうけど……。ざまぁみろって思うけど……、でも、今の私たちも似たようなもんじゃない!」
シルヴィアはヒステリックに叫ぶと、寝室へと駆け込んでいった。
扉が閉まる音が、寒々しいホールに反響する。
一人残された私は、暖炉の火を見つめた。
炎は熱いはずなのに、背筋が凍えるように寒い。
「……ジュリアンナ」
私は思わず、追放した女の名前を呼んでいた。
彼女なら、この状況をどう説明するだろうか。
『熱貫流率(U値)の計算ミスですわ、殿下』と、あの冷徹な眼鏡の奥で笑うのだろうか。
「北部はもっと寒いはずだ。……そうだ、あいつは今頃、泥と雪に埋もれて、この王都よりも悲惨な夜を過ごしているに違いない」
私は自分にそう言い聞かせ、震える手でブランデーを煽った。
そうでも思わなければ、この底冷えする愛の巣で正気を保てそうになかったからだ……。
*
「お嬢様、暑いですぅ……。窓、少し開けてもいいですか?」
「ダメです、ロッテ。せっかくの暖気が逃げてしまいます」
アイゼンガルド城の一室。
外は猛吹雪で、気温はマイナス二十度を下回っている。
しかし室内では、ロッテが腕まくりをして団扇を仰いでいた。
「だってぇ、この珪藻土レンガすごすぎます! 暖炉の火、ちょっとしか点けてないのに、お部屋がポッカポカなんですもん」
「ふふ。多孔質の空気層による断熱効果は絶大ですね。それに、隙間風も漆喰で完全に塞ぎましたから」
私はゆったりとした薄手のネグリジェ一枚で、ソファに寛いでいた。
手には、よく冷えた珪藻土濾過ワイン。
「それに、この蓄熱式床暖房……。暖炉の排熱を床下に通すだけで、足元から温まるなんて天国です」
「はい! お嬢様と一緒なら、冬眠しなくて済みます!」
王都の王子たちが、分厚いコートを着て震えている頃。
私たちは、文明の利器(断熱設計)によって、常夏のような夜を優雅に過ごしていた。
「さて、ロッテ。明日は加湿器を作りますよ。乾燥はお肌の大敵ですからね」
「はいっ! もう何でも作ってください!」
物理法則は、知る者には恩恵を、知らぬ者には牙を剥く。
その残酷なまでの格差が、雪の降る夜に静かに広がっていた。
「さ、寒いですぅ……! レイモンド様、もっと薪をくべてください!」
王都に本格的な冬が到来した夜。
私たちが愛を育むために建てた新居のリビングで、シルヴィアが毛布にくるまりながらガタガタと震えていた。
「入れているさ! 見てくれ、暖炉の火はこんなに燃え盛っているじゃないか」
私は暖炉の前に立ち、火かき棒で薪を突いた。
確かに炎は轟音を立てて燃えている。
パチパチと爆ぜる音は、本来なら安らぎを与えるはずだ。
しかし、どういうわけか、この部屋の空気は一向に温まらない。
それどころか、背後から冷たい氷のような何かが這い寄ってくる感覚がある。
「で、でも寒いんです! 息が白いじゃないですかぁ!」
シルヴィアが涙目で訴える。
彼女が着ているのは、流行の薄手のモスリンのドレスだ。
室内だからと油断していたが、今や彼女はミノムシのように何枚ものショールを巻き付けている。
せっかくの美しいボディラインも台無しだ。
「おかしいな……。隙間風か?」
私は窓を確認した。
最高級のガラス窓はピタリと閉まっている。
だが、窓枠の金属部分に手を触れた瞬間、鋭い痛みが走った。
「つめたっ!?」
まるで氷塊だ。
そして、恐る恐る壁の大理石に触れてみる。
「……冷たい」
壁全体が、まるで巨大な保冷剤のようになっていた。
私が自慢したカッラーラ・ビアンコ風の白い壁(実際はスタッコだが)が、部屋中の熱を凄まじい勢いで吸い取っているのだ。
『石造りの家は、夏は涼しいですが、冬は地獄ですわよ。石材は熱伝導率が高いので、断熱材を挟まないと、外の冷気をダイレクトに室内に引き込みます』
ふと、あの可愛げのない元婚約者、ジュリアンナの声が脳裏をよぎった。
彼女は建設中、口うるさく言っていた気がする。
『壁の厚みだけでは断熱になりません』
『内断熱か外断熱、どちらにしますか』
『複層ガラスにすべきです』
当時の私は、それを鼻で笑って一蹴した。
「壁に綿を詰めるだって? そんな貧乏くさいことができるか。石の重厚感こそが王家の威厳なのだ」と。
その結果が、これだ。
外気温がマイナス五度なら、壁の温度も限りなくマイナス五度に近づく。
暖炉で空気を温めても、壁から放射される冷輻射が、私たちの体温を容赦なく奪っていく。
「ねえ、レイモンド様ぁ……。私、もう耐えられない。実家に帰らせていただきます」
シルヴィアが立ち上がった。
「ま、待ってくれ! 愛の巣だぞ!? 二人で初めて迎える冬じゃないか」
「愛とかどうでもいいくらい寒いの! 鼻水止まんないし、この家、なんか湿っぽくてカビ臭いし!」
シルヴィアが指差した壁の隅には、結露によってジメジメとした水滴が浮き、うっすらと黒いシミ(カビ)が広がり始めていた。
暖炉で暖められた空気が、冷え切った壁に触れて水に戻る。
これもまた、断熱不足の必然的な結果だった。
「くそっ、どうしてこうなるんだ!」
私はソファーのクッションを投げつけた。
見た目は完璧なはずだ。
白亜の豪邸、大理石の床、高い天井。
絵画の中にいるような美しい生活が待っているはずだった。
なのに、現実は冷蔵庫の中で暮らしているのと変わらない。
「……あーあ。ジュリアンナ様がいれば、魔法みたいに暖かくしてくれたのかしら」
シルヴィアがボソリと禁句を呟いた。
「なっ……! あんな女、関係ない!」
「だってぇ、あの子、変な知識いっぱい持ってたじゃない? きっと今頃、北の果てで凍え死んでるでしょうけど……。ざまぁみろって思うけど……、でも、今の私たちも似たようなもんじゃない!」
シルヴィアはヒステリックに叫ぶと、寝室へと駆け込んでいった。
扉が閉まる音が、寒々しいホールに反響する。
一人残された私は、暖炉の火を見つめた。
炎は熱いはずなのに、背筋が凍えるように寒い。
「……ジュリアンナ」
私は思わず、追放した女の名前を呼んでいた。
彼女なら、この状況をどう説明するだろうか。
『熱貫流率(U値)の計算ミスですわ、殿下』と、あの冷徹な眼鏡の奥で笑うのだろうか。
「北部はもっと寒いはずだ。……そうだ、あいつは今頃、泥と雪に埋もれて、この王都よりも悲惨な夜を過ごしているに違いない」
私は自分にそう言い聞かせ、震える手でブランデーを煽った。
そうでも思わなければ、この底冷えする愛の巣で正気を保てそうになかったからだ……。
*
「お嬢様、暑いですぅ……。窓、少し開けてもいいですか?」
「ダメです、ロッテ。せっかくの暖気が逃げてしまいます」
アイゼンガルド城の一室。
外は猛吹雪で、気温はマイナス二十度を下回っている。
しかし室内では、ロッテが腕まくりをして団扇を仰いでいた。
「だってぇ、この珪藻土レンガすごすぎます! 暖炉の火、ちょっとしか点けてないのに、お部屋がポッカポカなんですもん」
「ふふ。多孔質の空気層による断熱効果は絶大ですね。それに、隙間風も漆喰で完全に塞ぎましたから」
私はゆったりとした薄手のネグリジェ一枚で、ソファに寛いでいた。
手には、よく冷えた珪藻土濾過ワイン。
「それに、この蓄熱式床暖房……。暖炉の排熱を床下に通すだけで、足元から温まるなんて天国です」
「はい! お嬢様と一緒なら、冬眠しなくて済みます!」
王都の王子たちが、分厚いコートを着て震えている頃。
私たちは、文明の利器(断熱設計)によって、常夏のような夜を優雅に過ごしていた。
「さて、ロッテ。明日は加湿器を作りますよ。乾燥はお肌の大敵ですからね」
「はいっ! もう何でも作ってください!」
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その残酷なまでの格差が、雪の降る夜に静かに広がっていた。
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