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第17話:その肌は14匁のシルク
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雑誌、糸と論理の大ヒットは、クロード公爵家に想像を絶する多忙さをもたらしていた。
読者からのファンレター、商品への注文書、そして取材依頼。
それらが山のように積まれた執務室は、さながら紙でできた要塞のようだった。
「……ふう。やっと、読者のお便りコーナーの返信が終わりました……」
深夜、時計の針が二時を回った頃。
ソフィアは最後の封筒に蝋封を押すと、糸が切れた操り人形のように机に突っ伏した。
ペンを持つ指にはタコができ、目の下には薄っすらと隈ができている。
けれど、その顔には仕事をやり遂げた充実感が漂っていた。
「……」
向かいの席で、次号の企画書を練っていたアレックスの手が止まった。
彼は静かに椅子を立ち、ソフィアの元へ歩み寄った。
規則正しい寝息が聞こえる。
完全に熟睡しているようだ。
(無防備すぎる。セキュリティ意識が欠如しているな)
アレックスは呆れたように眉を寄せたが、その瞳に冷たさはなかった。
彼はソフィアの頬にかかった亜麻色の髪を、指先でそっと払った。
そして、ふと魔が差したように――あるいは、本当に学術的な興味から――彼女の頬に指の背を滑らせた。
「……ん」
ソフィアがくすぐったそうに身じろぎをする。
アレックスの指が止まる。
柔らかい。
そして、滑らかだ。
彼は毎日、世界中のあらゆる布に触れ、その品質を鑑定している。指先の感覚は、顕微鏡よりも正確だ。
その彼が、息を呑んだ。
「……驚いたな」
アレックスは独り言のように呟いた。
「摩擦係数が極めて低い。表面のキメ細やかさ、弾力性、そして吸い付くような水分量。……これは、最高級の羽二重以上か」
彼の中で、ソフィアの肌の分析が始まってしまった。
もっとデータを集めたい。
この未知の素材の正体を突き止めたい。
アレックスは無意識のうちに、指先だけでなく、掌全体でソフィアの頬を包み込んでいた。
「……あ、れっくす……、さま?」
その熱に反応したのか、ソフィアがゆっくりと瞼を開けた。
視界いっぱいに、アレックスの美しい顔がある。
しかも、自分の頬に彼の手が触れている。
寝ぼけていたソフィアの脳が、数秒遅れて事態を認識し――沸騰した。
「ひゃっ!? あ、ああの、アレックス様!? 何を!?」
飛び起きて椅子ごと後ろに下がるソフィア。
しかし、アレックスは悪びれる様子もなく、むしろ残念そうに自分の手を見つめた。
「動くな。まだ計測中だ」
「け、計測……?」
「ああ。君の肌のテクスチャについてだ」
アレックスは真顔で、とんでもないことを言い出した。
「ソフィア。シルクの厚みや重さを表す単位に匁というものがあるのを知っているか?」
「は、はい。数字が大きいほど、厚くて上等なシルクになります」
「そうだ。通常、高級なブラウスやスカーフに使われるシルクは12匁から16匁。中でも14匁のシルクは、薄すぎず厚すぎず、最も肌触りが滑らかで、神の布とも呼ばれる」
彼は一歩、ソフィアに詰め寄った。
ソフィアは背後の本棚に追い詰められる。
「君の肌は、その最高級のシルク(14匁)よりも滑らかだ」
「えっ……」
「タンパク質の組成が違うのか? それとも、先日開発した聖女のハンドクリームの効果か? 非常に興味深い」
アレックスは、壁に手をついてソフィアを閉じ込めた――いわゆる壁ドンの体勢だ。
至近距離で見つめられ、ソフィアの心臓は早鐘を打っていた。
「あ、あの……、褒めてくださっているのですか?」
「事実を述べているだけだ。……そこでだ、助手殿」
アレックスは妖しく目を細め、再びソフィアの頬に手を伸ばした。
「学術的興味として、もう少し触れても?」
「が、学術的……っ!?」
「データのサンプル数が足りない。頬だけでなく、首筋や、その鎖骨のあたりの皮膚構造も比較検討する必要がある」
それはどう考えてもセクハラまがいの発言だったが、彼の表情があまりにも真剣な研究者の顔だったため、ソフィアは拒絶するタイミングを失った。
「う、あ……、その……」
「嫌か?」
低く、甘い声で囁かれる。
嫌なはずがない。
憧れの人に触れられるのだから。
でも、恥ずかしくて死んでしまいそうだ。
「い、嫌では……、ありませんが……、心臓に、悪いです……」
「ふむ。心拍数の上昇も確認できるな。頬の紅潮反応も著しい。血管が拡張している証拠だ」
アレックスはソフィアの反応を楽しみながら、親指でそっと彼女の唇の端を撫でた。
「……冗談だ」
「え?」
「これ以上触れると、君がオーバーヒートして倒れてしまいそうだ。貴重な助手を壊すわけにはいかない」
彼はふっと笑い、手を離した。
解放されたソフィアはその場にへたり込みそうになる。
「もう……! アレックス様の意地悪!」
「意地悪ではない。君があまりにも無防備に寝ているから、警鐘を鳴らしただけだ。……ここは男の部屋だということを忘れるな」
アレックスは自分の上着を脱ぐと、ソフィアの肩にバサリとかけた。
「仕事は終わりだ。もう寝ろ。……目の下の隈が、せっかくの14匁のシルクを台無しにしているぞ」
「……はい」
ぶっきらぼうな優しさに、ソフィアは上着をギュッと握りしめた。
上着からは、微かにインクと、彼が愛用している石鹸の香りがした。
「おやすみなさい、アレックス様」
「ああ。……いい夢を」
部屋を出ていくソフィアを見送りながら、アレックスは自分の指先を見つめた。
そこにはまだ、彼女の肌の温もりが残っていた。
「……14匁どころじゃないな」
誰もいない部屋で、彼は小さく独り言ちた。
「あれは、私を捕らえて離さない、世界で一番強靭な蜘蛛の糸だ」
繊維学の天才も、恋という論理的解決が不可能な現象の前では、ただの不器用な男になり下がってしまうようだった。
読者からのファンレター、商品への注文書、そして取材依頼。
それらが山のように積まれた執務室は、さながら紙でできた要塞のようだった。
「……ふう。やっと、読者のお便りコーナーの返信が終わりました……」
深夜、時計の針が二時を回った頃。
ソフィアは最後の封筒に蝋封を押すと、糸が切れた操り人形のように机に突っ伏した。
ペンを持つ指にはタコができ、目の下には薄っすらと隈ができている。
けれど、その顔には仕事をやり遂げた充実感が漂っていた。
「……」
向かいの席で、次号の企画書を練っていたアレックスの手が止まった。
彼は静かに椅子を立ち、ソフィアの元へ歩み寄った。
規則正しい寝息が聞こえる。
完全に熟睡しているようだ。
(無防備すぎる。セキュリティ意識が欠如しているな)
アレックスは呆れたように眉を寄せたが、その瞳に冷たさはなかった。
彼はソフィアの頬にかかった亜麻色の髪を、指先でそっと払った。
そして、ふと魔が差したように――あるいは、本当に学術的な興味から――彼女の頬に指の背を滑らせた。
「……ん」
ソフィアがくすぐったそうに身じろぎをする。
アレックスの指が止まる。
柔らかい。
そして、滑らかだ。
彼は毎日、世界中のあらゆる布に触れ、その品質を鑑定している。指先の感覚は、顕微鏡よりも正確だ。
その彼が、息を呑んだ。
「……驚いたな」
アレックスは独り言のように呟いた。
「摩擦係数が極めて低い。表面のキメ細やかさ、弾力性、そして吸い付くような水分量。……これは、最高級の羽二重以上か」
彼の中で、ソフィアの肌の分析が始まってしまった。
もっとデータを集めたい。
この未知の素材の正体を突き止めたい。
アレックスは無意識のうちに、指先だけでなく、掌全体でソフィアの頬を包み込んでいた。
「……あ、れっくす……、さま?」
その熱に反応したのか、ソフィアがゆっくりと瞼を開けた。
視界いっぱいに、アレックスの美しい顔がある。
しかも、自分の頬に彼の手が触れている。
寝ぼけていたソフィアの脳が、数秒遅れて事態を認識し――沸騰した。
「ひゃっ!? あ、ああの、アレックス様!? 何を!?」
飛び起きて椅子ごと後ろに下がるソフィア。
しかし、アレックスは悪びれる様子もなく、むしろ残念そうに自分の手を見つめた。
「動くな。まだ計測中だ」
「け、計測……?」
「ああ。君の肌のテクスチャについてだ」
アレックスは真顔で、とんでもないことを言い出した。
「ソフィア。シルクの厚みや重さを表す単位に匁というものがあるのを知っているか?」
「は、はい。数字が大きいほど、厚くて上等なシルクになります」
「そうだ。通常、高級なブラウスやスカーフに使われるシルクは12匁から16匁。中でも14匁のシルクは、薄すぎず厚すぎず、最も肌触りが滑らかで、神の布とも呼ばれる」
彼は一歩、ソフィアに詰め寄った。
ソフィアは背後の本棚に追い詰められる。
「君の肌は、その最高級のシルク(14匁)よりも滑らかだ」
「えっ……」
「タンパク質の組成が違うのか? それとも、先日開発した聖女のハンドクリームの効果か? 非常に興味深い」
アレックスは、壁に手をついてソフィアを閉じ込めた――いわゆる壁ドンの体勢だ。
至近距離で見つめられ、ソフィアの心臓は早鐘を打っていた。
「あ、あの……、褒めてくださっているのですか?」
「事実を述べているだけだ。……そこでだ、助手殿」
アレックスは妖しく目を細め、再びソフィアの頬に手を伸ばした。
「学術的興味として、もう少し触れても?」
「が、学術的……っ!?」
「データのサンプル数が足りない。頬だけでなく、首筋や、その鎖骨のあたりの皮膚構造も比較検討する必要がある」
それはどう考えてもセクハラまがいの発言だったが、彼の表情があまりにも真剣な研究者の顔だったため、ソフィアは拒絶するタイミングを失った。
「う、あ……、その……」
「嫌か?」
低く、甘い声で囁かれる。
嫌なはずがない。
憧れの人に触れられるのだから。
でも、恥ずかしくて死んでしまいそうだ。
「い、嫌では……、ありませんが……、心臓に、悪いです……」
「ふむ。心拍数の上昇も確認できるな。頬の紅潮反応も著しい。血管が拡張している証拠だ」
アレックスはソフィアの反応を楽しみながら、親指でそっと彼女の唇の端を撫でた。
「……冗談だ」
「え?」
「これ以上触れると、君がオーバーヒートして倒れてしまいそうだ。貴重な助手を壊すわけにはいかない」
彼はふっと笑い、手を離した。
解放されたソフィアはその場にへたり込みそうになる。
「もう……! アレックス様の意地悪!」
「意地悪ではない。君があまりにも無防備に寝ているから、警鐘を鳴らしただけだ。……ここは男の部屋だということを忘れるな」
アレックスは自分の上着を脱ぐと、ソフィアの肩にバサリとかけた。
「仕事は終わりだ。もう寝ろ。……目の下の隈が、せっかくの14匁のシルクを台無しにしているぞ」
「……はい」
ぶっきらぼうな優しさに、ソフィアは上着をギュッと握りしめた。
上着からは、微かにインクと、彼が愛用している石鹸の香りがした。
「おやすみなさい、アレックス様」
「ああ。……いい夢を」
部屋を出ていくソフィアを見送りながら、アレックスは自分の指先を見つめた。
そこにはまだ、彼女の肌の温もりが残っていた。
「……14匁どころじゃないな」
誰もいない部屋で、彼は小さく独り言ちた。
「あれは、私を捕らえて離さない、世界で一番強靭な蜘蛛の糸だ」
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