ようこそ幼い嫁候補たち ②

龍之介21時

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アリス IN 異世界地球

弄ばれる消去の魔女

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【地下牢】
「くそぅ!やっぱり外せないか…あっ!痛っ!?」

【裁きの魔神モーラル】が創り出した«大»の形をした金属に磔(はりつけ)にされている有栖は何とか外せないか、手足を動かし足掻いてみたが…拘束が外れる事はなかった

「ふふふ…気分はどうかしら?」

アンナローザは左右の全ての指に指輪を嵌めている。左手の薬指のは【魔神モーラル】を召喚した時に消滅したが、新たに左手の人差し指の指輪から発射された針が有栖に突き刺さった!

「な、何を撃ち込んだのよ!?」

「安心して、毒とかの類(たぐ)いではないわよ…身体の感度が10倍くらいに…なるだけよ♬」

針を発射した指輪も砕け散った。アンナローザは次に左手の中指を、有栖に向けて伸ばし指輪を擦ると…

「きゃあああっ!」

有栖の頭上から直径3メートル程のスライムが、彼女目掛けて降り落ちてきた

「やだっ!服の中に入って来ないで…」

召喚されたスライムは、極上の魔力を持つ魔女である有栖の衣服の中に侵入してきた!

「あはは!本来の消去の魔女様なら【ヒルスライム】如きは、なんて事ないんでしょ?…はぁ…早く倒さないと…生命力を吸い尽くされるわよ(笑)」

吸引系のスライムは特に、魔力を持つ魔法使い達を好んで襲う。魔力と生命力が、彼らの栄養になるからだ

「この!さっきから敏感な部分ばかり刺激して…んあっ!?駄目、ダメっ!エッチ過ぎでしょ!」

「そんなに感じてると、ドンドン魔力が吸われるわよ。あぁ…徳川有栖が私の目の前で磔にされながら悶えている…はぁはぁ…萌えてくるわ!」

身動きが取れない有栖は、スライムをひっぺがす事が出来ない

「調子に…乗るなぁ!【消去障壁(ソロモンフィード)】!!」

有栖は最強の魔法である消去魔法を使い、ヒルスライムを消し去った

「…はぁはぁ…なんて姑息な…」

「かなり疲労した様ね…あの便利なBoost効果の【天陣】とやらは使えないものね」

先程【裁きの魔神モーラル】に宣告した通り「消去の魔法以外は使えない」
そのルールに従って消去魔法ではない【天陣】が使えない為、最強の魔法である消去の魔法を使ってしまうと…如何に最強の魔女である有栖も大量の魔力を消費してしまう

「お次はコイツよ!」

アンナローザは次に左手の小指と親指の指輪から、新たな魔物を召喚した。全身がツタで覆われた魔人と、全身が花に覆われた魔人が現れた

「くっ、コイツらは何をする気よ?」

花の魔人が有栖に近付くと、魔人の花が開きキラキラ光る花粉を、彼女に浴びせかけた

「……はっ!此処は!?」

突如、有栖の目の前に広がった景色は渋谷のスクランブルだった
アスファルトを埋め尽くすかの様な大量の人々の中、交差点のど真ん中で1人磔にされている有栖

「うあっ!?…あぁ、い、痛い…」

大勢の人間に注目されている中、ツタの魔人のツタで鞭打ちされる有栖

「あぐぅ!ひぎぃ!…はぁはぁ…み、見ないで…」
 

大観衆の中心で、ツタを鞭の様に使われ全身を叩かれる有栖。彼女の衣服は少しずつ剥がされていく

「くっ!こんな…辱めを…アンナ…」

アンナローザの攻撃とは分かっていても、魔界の花の魔人が有栖に見せる渋谷の街の人々の声や息遣いは、とても幻覚とは思えないレベルの高さだった

「どうしたのさ?消去の魔女!…そのままなら、もう1体追加だよ!」

左手の指輪を使い切ったアンナローザは、今度は右手の小指の指輪を使った

「はぁはぁ…嘘でしょ!?…ハンティングスライムじゃない…」

吸引系スライムでも上位にあたるそのスライムは、邪魔な衣服を溶かし体内にも侵入して来て生命力を吸うスライムだ

「あぁ…駄目よ、みんなが見ているから…痛っ!…や、やめて…」

ビリビリに破かれて下着があらわになっている有栖の残り少ない衣服を、ハンティングスライムの粘液が溶かしていく

そんな恥ずかしい姿を、花の魔人の花粉が大勢の渋谷の人間が、有栖を間近で視姦している光景を魅せてくる!

更にハンティングスライムが身体を包み込みながら体内に侵入してくるうえに、かなり露出してしまっている彼女のキメ細かな素肌を、ツタで打ち付けられ紅いアザが増えていく

「はぁはぁ…あ、もう止めてって言ってるでしょおっ!!!」

有栖は消去魔法を、3体の魔人を巻き込める範囲に広げて展開した

「ギシエェェェ…」
「ギュバアァ…」

「あっ、かはっ…はぁはぁ…うあぁ…」

「ずいぶん疲れたようねぇ(笑)【天陣】無しの消去の魔法の連続使用は、貴方でもキツいみたいね」

普段から魔力消費の高い魔法を使う時には、必ずと言っていいほど【天陣】を併用していた有栖には、最強の消去の魔法の連続使用は酷い疲労を与えた

「もう限界かしら?指輪はあと4つ残っているのよ…持ち堪えられるかしら?」

アンナローザは歪んだ笑みで有栖を見詰める

「くそぉ…アンタごときにぃ……こんな卑怯な手を使ってくれちゃって…絶対に…んあっ!?…許さないから…覚えてなさいよ…」

「あら怖い(笑)。なら、卑怯者は卑怯者らしい手で、責め続けさせてもらうわね」

残り4つの指輪の内、薬指と中指の指輪を使うと……大小2体の植物魔人が現れた

「はぁはぁ…つ、次は…躊躇(ためら)わずに…消してやる!」

有栖はアンナローザとの消耗戦に、全力で戦う覚悟をしたのだが…

「なっ!…優輝!?それと…小さな子供!?」

「貴女達…大会の前夜に認識阻害を張って、噴水公園のベンチで楽しんでたわよねぇ(笑)
あの後、あの男から2人分の遺伝子を盗んでおいたのさ。その2体は…あの男と、2人の遺伝子を掛け合わせた子供よ」

「ま、まさか…優輝と私達の遺伝子で作った子供のコピーなの?」

「さぁ!貴女にその2人を消去出来るのかしら?愛する男と、2人の愛の結晶なのよ♬」

優輝と、恐らく有栖と優輝の子供なら…こんな感じであろう2体が有栖に近付く

「有栖、好きだよ…」
「ママ…ママ…」

優輝のコピーの植物魔人は、有栖の顔を掴みKissして来た

「ママぁ!」

恐らく2人の子供をコピーした植物魔人は、有栖に引っ付き破けた服から有栖の左胸を引っ張り出し、ミルクを吸うかの如くむしゃぶりつく

「あっ!あはぁ…いや、駄目ぇ…」
(こ、コイツらはコピー…優輝じゃない!ましてや私達の子供じゃない!…………分かっているのにどうして、どうして消去出来ないの!)

有栖は優輝と2人の子供のコピー魔人に、アンナローザが見ている前で良いように身体を弄ばれる、地下牢内に彼女の甘い吐息が響き渡った



続く
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