49 / 170
化け物たちとの遭遇編
古代の獣神 VS 消去の魔女
しおりを挟む
【ビルの屋上】
徳川有栖は魔力を集中させると…彼女の身体は地面から静かに浮かび上がった。ファルバァスとの戦いに向けて飛び立とうとしている
「有栖!」
「なぁに?パパ」
「顔をよく見せてくれ!……ふふ、25年前と全然変わらないな。我が娘ながら世界で一番可愛いよ」
「なぁにソレ(笑)パパは…シワが増えたね…それじゃぁ、行ってきます!娘の成長を期待しててね。最強の魔女と呼ばれてる強さを魅せちゃうね♪」
そう言うと有栖は単身で、東京を滅ぼす勢いで暴れているファルバァス討伐の為に飛んで行った
「人間とはつくづく身勝手な生き物だな。昔…会社が傾いたのを娘が持ち直してくれた日、有栖が飛び抜けた人材になって欲しいと願ったが…今は有栖が普通の娘であってくれたなら、あんな化け物と戦わなくても良かったのに…うぅ…」
徳川パパは娘の有栖を心配し涙を流す
「大丈夫ですよ、お父さん。魔法が効くなら有栖に勝てる奴なんて居やしませんから!」
「そうか………ん!?お父さん!?」
「あっ!?」
まるで有栖は自分の女だ!と言わんばかりの勢いで徳川パパを「お父さん」と言ってしまった優輝だった。徳川パパと佐々木の疑うような目線が浴びせられたw
【霞ヶ関】
「対戦艦用、対シェルター用のミサイルなら奴に効く事が判明しました。ただ…」
「ただ、何だ!?」
「その、ダメージは…それでも非常に軽いもので奴を倒すには…日本を壊滅させられる程の弾数が必要だろう。という目算のようです…」
「そんな物量が何処にあるというんだ!?」
相変わらず国会内では答えの出ない討論が続いていたが、逃げずに解決策を見い出す為に残っている議員たちは優秀と言えるだろう。だが、その時「バァン!」勢い良く若い議員が飛び込んで来た
「総理!アメリカ、特に中国、北朝鮮から直接回線が入っていますっ!」
「どんな内容だ?」
「それが…その…日本の軍事力であのモンスターを討伐出来ないのなら…討伐出来る可能性の兵器を使おうか?と言うものでして…」
「馬鹿なっ!!核兵器を使うと言うのか!?東京都民を皆殺しにする気か!?」
他国の不安はもっともだ。特に東アジアは、ファルバァスが海を横断して自国に侵入して来たら…と考えたら、気が気じゃないだろう
「何とかならんのか!?」
「現状の我が国の兵器では、これ以上の対抗手段は…」
「何とかしろ!このままでは東京都に核兵器を撃たれてしまうんだぞっ!!」
しかし、それに対して答えを持ち合わせている者はおらず、静寂が国会を包み込んだ。その数分後!
「総理!千代田区上空に未確認物体が侵入した模様です!…映像が出ます!」
「何だ!?」
「人なのか?」
「あの姿は…魔女!?」
国会の巨大スクリーンに映し出されたのは、いかにも西洋風な服装をして自力で空を飛ぶ少女だった
新たなチカラを得た有栖は、教え子のミアナの好みの服装で単身ファルバァスに向かう
【千代田区上空】
「こんのー!地球に来ても散々暴れてくれたみたいね…有栖さんを怒らせた事を後悔させてあげるわ!【天陣(テンジン)】!」
有栖の魔力に反応したファルバァスは、人間を食べるその手(触手)の動きを止めた
そして有栖の姿を確認すると、その触手を一斉に彼女へと向けた
「【天球(テンキュウ)】」
有栖は精霊のチカラを封入したバスケットボール程の球を4つ作り出した
「【断罪之剣(ダンザイノツルギ)】!」
球体から長さ10メートル程の光の剣が生えた。その球体は有栖の精神波でコントロールされている
断罪之剣を生やした天球は、襲い来るファルバァスの触手を次々に切り落とした
「ギギッ!?」
明らかに魔法で造られた物が、体内に吸収されずに自分の触手を切り落としていく事に驚くファルバァス
「先ずは目を潰す!」
有栖は眩い光球を生み出し、ファルバァスの目の前で炸裂させた
「ギシィィィ!」
炸裂した際にとんでもなく強い光を放った。その眩しさで視界を潰された獣神。その隙に有栖はファルバァスの背面の腰の辺りに移動した
「世界を彩る七精神よ!悪しき獣神を滅する我が刃となれ!【七精守護霊(ハーロウィーン)】!!」
有栖が【天陣】を通して放った【七精守護霊(ハーロウィーン)】は、ファルバァスの腰から侵入し、獣神の胸の谷間辺りから現れた!
つまり、巨大なファルバァスの身体を串刺しにしたのだ
「ギギイィィギャアァァ!!」
ファルバァスは悶絶の叫び声を上げた!恐らく生まれて初めて、魔法による大ダメージを喰らわされたからだ
【霞ヶ関】
「何だ、あの少女は!?」
「化け物が魔女に圧倒されているぞ!」
「まさか…勝てるのか!?」
突如現れた魔女の姿をした有栖の予想以上の善戦に、失意のどん底だった議員たちは歓喜の声を上げた
【獣神VS魔女】
「ふっふっふ…遂に!とっておきの禁呪を使う時が来たわね!獣神ファルバァス感謝しなさいよね!【消去の魔女様】の禁呪を初披露してあげるんだからねっ!」
有栖はファルバァスから少し距離を取り、【天陣】に魔力を集中し始めた
あまりに強く大量の魔力とマナ(精霊力)が集まり過ぎた為、魔法の覚えもない地球の人にも有栖に集まる異様なチカラを感じ取れる程だった
「何だアレは?」
「光が少女に集まって行く…」
「新しい兵器なのか?」
「神様が助けに来てくれたの?」
「ママぁ、女神様だよ」
東京都を壊滅させる勢いで暴れ回るファルバァスを単身で相手をし、圧倒している徳川有栖。逃げ惑う東京都民には彼女が救いの女神のように見えたり、最新AIを搭載した新兵器にも見られたりしていた
「行くわよ、ファルバァス。ここで決着を付けてやるわ!!」
遂に最強の魔女と呼ばれる有栖の禁呪による攻撃が、獣神相手にその威力(チカラ)を示そうとしていた
続く
徳川有栖は魔力を集中させると…彼女の身体は地面から静かに浮かび上がった。ファルバァスとの戦いに向けて飛び立とうとしている
「有栖!」
「なぁに?パパ」
「顔をよく見せてくれ!……ふふ、25年前と全然変わらないな。我が娘ながら世界で一番可愛いよ」
「なぁにソレ(笑)パパは…シワが増えたね…それじゃぁ、行ってきます!娘の成長を期待しててね。最強の魔女と呼ばれてる強さを魅せちゃうね♪」
そう言うと有栖は単身で、東京を滅ぼす勢いで暴れているファルバァス討伐の為に飛んで行った
「人間とはつくづく身勝手な生き物だな。昔…会社が傾いたのを娘が持ち直してくれた日、有栖が飛び抜けた人材になって欲しいと願ったが…今は有栖が普通の娘であってくれたなら、あんな化け物と戦わなくても良かったのに…うぅ…」
徳川パパは娘の有栖を心配し涙を流す
「大丈夫ですよ、お父さん。魔法が効くなら有栖に勝てる奴なんて居やしませんから!」
「そうか………ん!?お父さん!?」
「あっ!?」
まるで有栖は自分の女だ!と言わんばかりの勢いで徳川パパを「お父さん」と言ってしまった優輝だった。徳川パパと佐々木の疑うような目線が浴びせられたw
【霞ヶ関】
「対戦艦用、対シェルター用のミサイルなら奴に効く事が判明しました。ただ…」
「ただ、何だ!?」
「その、ダメージは…それでも非常に軽いもので奴を倒すには…日本を壊滅させられる程の弾数が必要だろう。という目算のようです…」
「そんな物量が何処にあるというんだ!?」
相変わらず国会内では答えの出ない討論が続いていたが、逃げずに解決策を見い出す為に残っている議員たちは優秀と言えるだろう。だが、その時「バァン!」勢い良く若い議員が飛び込んで来た
「総理!アメリカ、特に中国、北朝鮮から直接回線が入っていますっ!」
「どんな内容だ?」
「それが…その…日本の軍事力であのモンスターを討伐出来ないのなら…討伐出来る可能性の兵器を使おうか?と言うものでして…」
「馬鹿なっ!!核兵器を使うと言うのか!?東京都民を皆殺しにする気か!?」
他国の不安はもっともだ。特に東アジアは、ファルバァスが海を横断して自国に侵入して来たら…と考えたら、気が気じゃないだろう
「何とかならんのか!?」
「現状の我が国の兵器では、これ以上の対抗手段は…」
「何とかしろ!このままでは東京都に核兵器を撃たれてしまうんだぞっ!!」
しかし、それに対して答えを持ち合わせている者はおらず、静寂が国会を包み込んだ。その数分後!
「総理!千代田区上空に未確認物体が侵入した模様です!…映像が出ます!」
「何だ!?」
「人なのか?」
「あの姿は…魔女!?」
国会の巨大スクリーンに映し出されたのは、いかにも西洋風な服装をして自力で空を飛ぶ少女だった
新たなチカラを得た有栖は、教え子のミアナの好みの服装で単身ファルバァスに向かう
【千代田区上空】
「こんのー!地球に来ても散々暴れてくれたみたいね…有栖さんを怒らせた事を後悔させてあげるわ!【天陣(テンジン)】!」
有栖の魔力に反応したファルバァスは、人間を食べるその手(触手)の動きを止めた
そして有栖の姿を確認すると、その触手を一斉に彼女へと向けた
「【天球(テンキュウ)】」
有栖は精霊のチカラを封入したバスケットボール程の球を4つ作り出した
「【断罪之剣(ダンザイノツルギ)】!」
球体から長さ10メートル程の光の剣が生えた。その球体は有栖の精神波でコントロールされている
断罪之剣を生やした天球は、襲い来るファルバァスの触手を次々に切り落とした
「ギギッ!?」
明らかに魔法で造られた物が、体内に吸収されずに自分の触手を切り落としていく事に驚くファルバァス
「先ずは目を潰す!」
有栖は眩い光球を生み出し、ファルバァスの目の前で炸裂させた
「ギシィィィ!」
炸裂した際にとんでもなく強い光を放った。その眩しさで視界を潰された獣神。その隙に有栖はファルバァスの背面の腰の辺りに移動した
「世界を彩る七精神よ!悪しき獣神を滅する我が刃となれ!【七精守護霊(ハーロウィーン)】!!」
有栖が【天陣】を通して放った【七精守護霊(ハーロウィーン)】は、ファルバァスの腰から侵入し、獣神の胸の谷間辺りから現れた!
つまり、巨大なファルバァスの身体を串刺しにしたのだ
「ギギイィィギャアァァ!!」
ファルバァスは悶絶の叫び声を上げた!恐らく生まれて初めて、魔法による大ダメージを喰らわされたからだ
【霞ヶ関】
「何だ、あの少女は!?」
「化け物が魔女に圧倒されているぞ!」
「まさか…勝てるのか!?」
突如現れた魔女の姿をした有栖の予想以上の善戦に、失意のどん底だった議員たちは歓喜の声を上げた
【獣神VS魔女】
「ふっふっふ…遂に!とっておきの禁呪を使う時が来たわね!獣神ファルバァス感謝しなさいよね!【消去の魔女様】の禁呪を初披露してあげるんだからねっ!」
有栖はファルバァスから少し距離を取り、【天陣】に魔力を集中し始めた
あまりに強く大量の魔力とマナ(精霊力)が集まり過ぎた為、魔法の覚えもない地球の人にも有栖に集まる異様なチカラを感じ取れる程だった
「何だアレは?」
「光が少女に集まって行く…」
「新しい兵器なのか?」
「神様が助けに来てくれたの?」
「ママぁ、女神様だよ」
東京都を壊滅させる勢いで暴れ回るファルバァスを単身で相手をし、圧倒している徳川有栖。逃げ惑う東京都民には彼女が救いの女神のように見えたり、最新AIを搭載した新兵器にも見られたりしていた
「行くわよ、ファルバァス。ここで決着を付けてやるわ!!」
遂に最強の魔女と呼ばれる有栖の禁呪による攻撃が、獣神相手にその威力(チカラ)を示そうとしていた
続く
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる

