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化け物たちとの遭遇編
ガイア様の唇はオレンジ味
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【ビルの屋上】
「あぁっ!?まだ生きている?」
ポータブルテレビで有栖が戦う様子を見ていた優輝たち。恐ろしい程の威力を魅せた有栖の禁呪に、誰もが彼女の勝利を確信したのだが…
どす黒く焼かれた身体を必死に動かし、かろうじて動かせる数本の触手の1本で有栖の首を締め上げていた
有栖は振りほどこうと両手で触手を掴む
その動きで彼女の異変を感じた優輝
「俺をあそこへ運んでください!向こうではポンコツ勇者と呼ばれては居ますが…あそこまで弱ったファルバァスなら、俺でも何とか戦えます!」
優輝は有栖の支援に行こうと立ち上がった
それを見て意見する佐々木
「有栖ちゃん、アレだけ強いんだし信じて任せた方が良くないか?」
「有栖はもう魔力が無いんです!魔力が残ってたら、あの触手を焼くなり切るなりしてる筈!」
「分かった。ヘリを出そう!」
優輝が思っていたよりも徳川有栖の事を理解している事を理解した彼らは、ヘリを彼女の元に急行させ優輝に有栖の救出を頼む事にした
佐々木と徳川パパは、悶え苦しむ岸田を見守る為にもその場に残った
【千代田区】
「くあぁ…本当に、どんだけシブトイのよ…もう、魔力が少ないってーのに…うあっ!…くっ!邪魔なのよっ!」
首に巻き付いていたファルバァスの触手を、消去の魔法でかき消した有栖だが…
「はぁはぁ…アンタ一体どこまで諦めが悪いのよ…ゲホゲホ…きゃうっ!?」
更にもう1本触手が伸びて来て、有栖の左足首から股に掛けて巻き付き、彼女の足を締め上げている
【陸上自衛隊】
「戦車部隊。化け物目掛けて一斉射撃用意!良いか、絶対に魔女の少女に怪我させるなよ!」
自衛隊の戦車部隊指揮官は、たった1人でファルバァスに瀕死のダメージを与えた有栖の事を最大限に気遣っていた
「撃てーっ!!」
「ギッギギギ…ギイッ!」
流石のファルバァスも有栖から受けたダメージがデカ過ぎて、戦車の砲弾もかなりのダメージになる様だ
「バッガアァンっ!」ファルバァスは動かせる触手で、戦車部隊を叩き潰した
「コイツ…戦車は潰すのに…何故、私は殺さないの……そっか、私を食べて回復する気か!…何とかして魔力を回復しないと…」
ファルバァスはダメージがデカ過ぎて、普通の人間を10数人食べたところで回復には全然足りないようだ
それよりも【消去の魔女】と恐れられる有栖1人を食べる方が、かなり回復が見込めるのだろう。その為に危険な彼女を触手で締め上げ、弱らせてから食べる気のようだ
「あっ…あ…駄目、意識が遠のいて…いきゅ…」
【遥か上空】
「くうぅぅ…彼女の魔法を持ってしてもトドメを刺すには至らないの?…でも…惑星神は迂闊に手を貸しては…でも…このままじゃ…」
千代田区の遥か上空で、有栖とファルバァスの戦いを見守っていた地球の神様【ガイア】
「けど!彼女が喰われて獣神がかなりの回復をしてしまう!そうなったら、更に大勢の人間が……し、仕方ないのよ!」
ガイアは意を決して、有栖の元へと飛んで行った
「本当に…もぅ…駄目…私…ここで…」
魔力が尽き身体を締めあげられている有栖は、既に半分意識が飛んでいた
今日は王都クラウンで半日、強力な結界を張り続け、その後アンナローザの罠に散々苦しめられ、その後に地球に逃げたファルバァスを追いかけて来て、魔力を超消費する禁呪まで使った後でこの攻撃をされているので、流石の有栖も本当に限界の中の限界を迎えていた
「……す、…りす、有栖!!」
「んぁ!?…あ、ガイア…しゃま?」
締め上げられた身体では酸素供給もままならず、飛び掛けの意識で呂律(ろれつ)も回らなかった
「私の魔力を少し貴女に譲渡します。お願いですから、もうひと頑張りだけお願いし…んっ!?」
有栖に魔力を流そうと、彼女に近付き両手を掴んだガイア様。もちろんソコから魔力を流す気だったのだが…
「んっ!…あはぁ…」
有栖は緊急事態という事もあるし、皮膚ではなく体内の接触…つまり【ベロチュウ】が1番効率良く魔力を吸収できる事を知っていた
普通なら、相手が地球の女神様なのだから、流石にそこまで強引な方法は取らなかっただろうが…なりふり構ってられない程、有栖は追い込まれていた様だ
「徳川有栖…貴女ねぇ!私は惑星神なのですよ?80億の生命を育むこの星の化身とも言える、神々の中でも最上神の一角を担う私の口の中に舌を入れて…べ、ベロチューするなんて、どういう了見なのですかっ!?」
「あ、(´▽`*)アハハ。良いじゃないですか。地球の危機を救う為なんですよ?硬いことは言いっこなしでお願いしますよ~♪…あれ?ガイア様…なんだか見た目がかなり変化したような?」
今までのガイア様は、見た目が20歳前の女子大学生くらいだったし…胸なども控え目だったのだが、今は20後半のグラマラスなお姉様に見えている
「貴女にガッツリ魔力を吸われたので、若返り効果の魔法が一時的に機能していないんですっ!!」
「って事は…今の姿のほうが本当のガイア様の姿って事ですか?…今の方がモテるのではないですか?」
「余計なお世話ですっ!!」
どうやら有栖がイッキにガイア様の魔法を吸いすぎた所為で、彼女の本来の姿に戻してしまっていたらしいw
……………………………………………
ガイア様と有栖が【てぇてぇ行為】をしていると…「バババババババ…」有栖達の上空に、優輝を乗せたヘリコプターが到着した
「俺が飛び降りたら、急いで退避してください!行くぞっ、はあぁ!」
優輝はエリスアに転移した時に授かったチート【強化(ハイファント)】で剣と肉体を強化し、ファルバァス目掛けて飛び降りた!全ては…無茶をしてでも大切な有栖を守る為だった!………だったのだが…
「ふおおおっ!!ガイア様の唇はオレンジ味だぁ!うまぁい♪おかげでめっちゃ回復したあっ!!…よくもやってくれたわねっ!喰らえっ!【中枢滅爆(チュウスウメッバ)】!」
「バグォォォッ!!」
「ギッギギギァッ…ギギ……ギっ……」
ファルバァスは有栖のオリジナルの爆発系魔法を喰らい、胸から頭の上までの上半身を爆破され息絶えた!
「どわあぁっ!?」
ついでに飛び込んだ優輝もその魔法の余波を浴び、遙か後方へ吹き飛ばされたw
「んっ!?いま、優輝の情けない声が聞こえたような気が…」
必死に戦っていた有栖は、何とかそこまでしか気が付かなかった。その有栖の背後でプルプル震えるガイアが立ち尽くしていた
「アポロンにだって…ソフトKissまでしか許してないのに…地球生まれの我が子に…ベロチュウされた…ベロチュウ…はあぁ…」
地球の女神ガイアからすれば、地球生まれの人類は全て自分の子供の様な存在なのだが…いくら助ける為とはいえ、唐突に【ベロチュウ】されて流石のガイア様も半分放心状態だった
続く
「あぁっ!?まだ生きている?」
ポータブルテレビで有栖が戦う様子を見ていた優輝たち。恐ろしい程の威力を魅せた有栖の禁呪に、誰もが彼女の勝利を確信したのだが…
どす黒く焼かれた身体を必死に動かし、かろうじて動かせる数本の触手の1本で有栖の首を締め上げていた
有栖は振りほどこうと両手で触手を掴む
その動きで彼女の異変を感じた優輝
「俺をあそこへ運んでください!向こうではポンコツ勇者と呼ばれては居ますが…あそこまで弱ったファルバァスなら、俺でも何とか戦えます!」
優輝は有栖の支援に行こうと立ち上がった
それを見て意見する佐々木
「有栖ちゃん、アレだけ強いんだし信じて任せた方が良くないか?」
「有栖はもう魔力が無いんです!魔力が残ってたら、あの触手を焼くなり切るなりしてる筈!」
「分かった。ヘリを出そう!」
優輝が思っていたよりも徳川有栖の事を理解している事を理解した彼らは、ヘリを彼女の元に急行させ優輝に有栖の救出を頼む事にした
佐々木と徳川パパは、悶え苦しむ岸田を見守る為にもその場に残った
【千代田区】
「くあぁ…本当に、どんだけシブトイのよ…もう、魔力が少ないってーのに…うあっ!…くっ!邪魔なのよっ!」
首に巻き付いていたファルバァスの触手を、消去の魔法でかき消した有栖だが…
「はぁはぁ…アンタ一体どこまで諦めが悪いのよ…ゲホゲホ…きゃうっ!?」
更にもう1本触手が伸びて来て、有栖の左足首から股に掛けて巻き付き、彼女の足を締め上げている
【陸上自衛隊】
「戦車部隊。化け物目掛けて一斉射撃用意!良いか、絶対に魔女の少女に怪我させるなよ!」
自衛隊の戦車部隊指揮官は、たった1人でファルバァスに瀕死のダメージを与えた有栖の事を最大限に気遣っていた
「撃てーっ!!」
「ギッギギギ…ギイッ!」
流石のファルバァスも有栖から受けたダメージがデカ過ぎて、戦車の砲弾もかなりのダメージになる様だ
「バッガアァンっ!」ファルバァスは動かせる触手で、戦車部隊を叩き潰した
「コイツ…戦車は潰すのに…何故、私は殺さないの……そっか、私を食べて回復する気か!…何とかして魔力を回復しないと…」
ファルバァスはダメージがデカ過ぎて、普通の人間を10数人食べたところで回復には全然足りないようだ
それよりも【消去の魔女】と恐れられる有栖1人を食べる方が、かなり回復が見込めるのだろう。その為に危険な彼女を触手で締め上げ、弱らせてから食べる気のようだ
「あっ…あ…駄目、意識が遠のいて…いきゅ…」
【遥か上空】
「くうぅぅ…彼女の魔法を持ってしてもトドメを刺すには至らないの?…でも…惑星神は迂闊に手を貸しては…でも…このままじゃ…」
千代田区の遥か上空で、有栖とファルバァスの戦いを見守っていた地球の神様【ガイア】
「けど!彼女が喰われて獣神がかなりの回復をしてしまう!そうなったら、更に大勢の人間が……し、仕方ないのよ!」
ガイアは意を決して、有栖の元へと飛んで行った
「本当に…もぅ…駄目…私…ここで…」
魔力が尽き身体を締めあげられている有栖は、既に半分意識が飛んでいた
今日は王都クラウンで半日、強力な結界を張り続け、その後アンナローザの罠に散々苦しめられ、その後に地球に逃げたファルバァスを追いかけて来て、魔力を超消費する禁呪まで使った後でこの攻撃をされているので、流石の有栖も本当に限界の中の限界を迎えていた
「……す、…りす、有栖!!」
「んぁ!?…あ、ガイア…しゃま?」
締め上げられた身体では酸素供給もままならず、飛び掛けの意識で呂律(ろれつ)も回らなかった
「私の魔力を少し貴女に譲渡します。お願いですから、もうひと頑張りだけお願いし…んっ!?」
有栖に魔力を流そうと、彼女に近付き両手を掴んだガイア様。もちろんソコから魔力を流す気だったのだが…
「んっ!…あはぁ…」
有栖は緊急事態という事もあるし、皮膚ではなく体内の接触…つまり【ベロチュウ】が1番効率良く魔力を吸収できる事を知っていた
普通なら、相手が地球の女神様なのだから、流石にそこまで強引な方法は取らなかっただろうが…なりふり構ってられない程、有栖は追い込まれていた様だ
「徳川有栖…貴女ねぇ!私は惑星神なのですよ?80億の生命を育むこの星の化身とも言える、神々の中でも最上神の一角を担う私の口の中に舌を入れて…べ、ベロチューするなんて、どういう了見なのですかっ!?」
「あ、(´▽`*)アハハ。良いじゃないですか。地球の危機を救う為なんですよ?硬いことは言いっこなしでお願いしますよ~♪…あれ?ガイア様…なんだか見た目がかなり変化したような?」
今までのガイア様は、見た目が20歳前の女子大学生くらいだったし…胸なども控え目だったのだが、今は20後半のグラマラスなお姉様に見えている
「貴女にガッツリ魔力を吸われたので、若返り効果の魔法が一時的に機能していないんですっ!!」
「って事は…今の姿のほうが本当のガイア様の姿って事ですか?…今の方がモテるのではないですか?」
「余計なお世話ですっ!!」
どうやら有栖がイッキにガイア様の魔法を吸いすぎた所為で、彼女の本来の姿に戻してしまっていたらしいw
……………………………………………
ガイア様と有栖が【てぇてぇ行為】をしていると…「バババババババ…」有栖達の上空に、優輝を乗せたヘリコプターが到着した
「俺が飛び降りたら、急いで退避してください!行くぞっ、はあぁ!」
優輝はエリスアに転移した時に授かったチート【強化(ハイファント)】で剣と肉体を強化し、ファルバァス目掛けて飛び降りた!全ては…無茶をしてでも大切な有栖を守る為だった!………だったのだが…
「ふおおおっ!!ガイア様の唇はオレンジ味だぁ!うまぁい♪おかげでめっちゃ回復したあっ!!…よくもやってくれたわねっ!喰らえっ!【中枢滅爆(チュウスウメッバ)】!」
「バグォォォッ!!」
「ギッギギギァッ…ギギ……ギっ……」
ファルバァスは有栖のオリジナルの爆発系魔法を喰らい、胸から頭の上までの上半身を爆破され息絶えた!
「どわあぁっ!?」
ついでに飛び込んだ優輝もその魔法の余波を浴び、遙か後方へ吹き飛ばされたw
「んっ!?いま、優輝の情けない声が聞こえたような気が…」
必死に戦っていた有栖は、何とかそこまでしか気が付かなかった。その有栖の背後でプルプル震えるガイアが立ち尽くしていた
「アポロンにだって…ソフトKissまでしか許してないのに…地球生まれの我が子に…ベロチュウされた…ベロチュウ…はあぁ…」
地球の女神ガイアからすれば、地球生まれの人類は全て自分の子供の様な存在なのだが…いくら助ける為とはいえ、唐突に【ベロチュウ】されて流石のガイア様も半分放心状態だった
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