ようこそ幼い嫁候補たち ②

龍之介21時

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化け物たちとの遭遇編

エルフ族は控えめ?

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【ブルージュ村】
魔物の巣食う森でミアナの怪しい1面も魅せられたが、キウの存在のお陰で何もトラブルに巻き込まれる事なくブルージュ村に到着した

「ふむふむ、分かりました。お待ちしておりますね」

突然ミアナが立ち止まり遠くを眺め始めたと思ったら、彼女は思念波の様なもので誰かと話をし始めた

「皆さん、村の留守を任せていた者が…私達ふたりでの帰還を予想していたのですが、大勢で帰ってきてしまった為、大急ぎでモテなす準備をしているので少し待っていて欲しいとの事です」

「そうなんだぁ…じゃあ、少し待っていようかぁ……ぴゃあぁっ!?」

「おお!アリスお姉様、少し見ない間に少し成長されたんじゃないですの!?」

馬車から降りた直後のアリスの背後に忍び寄り彼女の両胸を揉んで、その成長具合を確認したサーシャだった

「サーシャは何で息を吸うみたいに、自然にエロい事をするのさw…それに、1ヶ月チョイでそんなに変わるハズがないだろう?」

サーシャの相変わらずのエロさに呆れるカルーア。だが、すかさず反論するサーシャ

「何を呑気な事を言ってるんですの?カルーアお姉様は、出会ったその日から今日まででもほとんど成長していないではないですの!」

「なっ!?う、うるさいな!その…エルフ族は基本控え目なんだよ!」

「最初はカルーアお姉様の方が若干大きかったですけど、今確認した限りではアリスお姉様と同じくらいになってますの!」

「もう!だからって、わたしの胸まで揉まなくて良いんだよっ!」

暇を持て余したサーシャは、2人の姉の胸のサイズを測って楽しんでいた

「ねぇサーシャ、胸が大きいと何か得するの?」

サーシャに懐いているコハラコは、サーシャの行動の意味が理解出来てない様だ

「コハラコ、気にしなくて良いんだ。サーシャお姉ちゃんは少し病気なだけだからね」

「あはは!」
「クスクス!」

アリス以外の言葉は理解出来ない獣人族の4人だが、三姉妹の行動が滑稽に見えたので、思わず笑ってしまっていた。もしかしたらサーシャは、魔界から地上に来てしまった4人の緊張を柔らかくする為に、敢えて姉たちの胸を揉み場を和ませたのかも知れない。たぶん…


「皆さま~ようこそブルージュ村へ~お越しくださいました~」

そんな雑談をしていると、彼らを出迎える村の者が姿を表したのだが…

「キウ様~ミアナ様~おかえりなさいませ~。他の初めましての方は~こんにちは~。私は副村長をしております~【エルデス・エムデス】と申します~お見知り置きを~…おやおや~見慣れない肌色をした方々もお見えなのですね~」
 

出迎えてくれた副村長を名乗る彼女は、実にまったりとしたスロートークが特徴的なのだが…

「ちょっと!何ですか、その格好は!?」

キウとミアナ以外はエルデスの姿に驚くと同時に、顔を赤くしてしまう。何故なら彼女は、ゆったり系の上着を1枚着ているだけに見えた。しかも、その生地は薄く半分透けていた

「すみません!失礼しますの!」

興味に駆られたサーシャが、ブカブカで腰下まで伸びているエルデスのシャツを捲りあげた!

「Σ( ˙꒳​˙  )きゃっ!?」
「は…履いてないですのw」

「えー!」(キウとミアナ以外)

「ね、ねぇ!エルデスさんは普段から、それ1枚しか着ていないのぉ?」

三姉妹の中でオシャレに1番無頓着なアリスも流石に気になり、彼女に質問した

「私は~精霊と対話する神官ですから~自然に近い姿でないと~精霊さんに失礼なんです~出来ればこれも~着たくないくらいなんです~」

事もあろうにエルデスの希望としては「全裸」で居たいらしいw

「それはマジで勘弁してくださいっ!」
「全裸が希望って…本気かい?」

今のままでも目のやり場に困るヒイロは、全裸は止めて!と本気でお願いしていた。今まで色々な服装の女性を見てきたカルーアも、流石に薄着過ぎる彼女に驚いていたが…

「むっ!?デカいですの!」

それに、サーシャの言う通りエルデスはかなりの巨乳だった!

「おや~もしや貴女もエルフ族ですか~?」

よく見るとエルデスの耳はカルーアと同じくらいに長い。彼女もエルフ族の様だ

「き、き、き、キミもハイエルフなのかい?」

同じエルフ系なのに、エルデスのあまりの胸の大きさに圧倒されているカルーア

「私は~エルフ族~。貴女は~エルフ族の中でもレア種とされてる~ハイエルフ族なんですかね~」

エルデスの上着は袖も長過ぎて、彼女の両手の指までもスっぼり隠れていた。その両手を大きく振り回し、ボディリアクションしながら話すエルデス

「カルーアお姉様~(ニヤニヤ)エルフ族は控え目だって言ってませんでしたか~?(笑)」

エルフ族ながら大迫力の胸を持っているエルデスと比較し、姉のカルーアを煽って楽しむサーシャ

「う、う、うるさいな!わたしがエルフ系では標準なんだよ!それに彼女はああ見えて、わたしより年上かも知れないだろっ?(汗)」

あまりの胸のサイズの差に、半分パニックになっているカルーアは、やや苦しい言い訳をするが…

「私の年齢ですか~エルデスは11歳です~」

「ふえぇ!」
「嘘っ!?年下ぁ?」
「ですってお姉様(笑)」
「それにしては成長し過ぎなのでは?い、色々と…」

年上どころか童顔な彼女は、サーシャよりも年下だった。多くの美女を見てきたヒイロも目のやり場に困っている

「ぐっ、これは…何かの間違いだーっ!」

年下だと判明し目に涙を浮かべて絶叫してしまうカルーアだった

「それはそうと~【癒しの刻の部屋】と~歓迎の食事の準備が出来ているのですが~………」

「何かあったのですか?」

突然、顔色が暗くなったエルデスに何かを感じたミアナが質問する

「子供達が~浜辺で遊んでいた時に~海賊が現れて~怪我をさせられました~」

長い袖に隠れた両腕を上下にバタバタさせて、事の重大さをアピールするエルデス

「それは大変!スグに向かわないと!…あ!?でもキウ様の治療が…」

予定を繰り上げて帰還したのはキウの体調不良が原因で、この村の特殊な医療装置で彼女を治す為だったのだが…

「あの!それって天使族のサーシャじゃ駄目なのかい?」

あたふたするミアナを気遣い、サーシャが代行出来ないか質問したカルーア

「魔力を流して治療しますので、別に私でなくても可能ではありますが…ソレと…サーシャさんの魔力では、属性の相性的にキウ様とは合わないと思います…すみません…」

「それなら、わたしが代行しようか?」

「えっと…出来ればお願いしたいのですが…結構厳しいのです…ですから頼んじゃうのはちょっと…」

なにやら歯切れの悪い返答をするミアナ。そんな彼女を気遣い…

「精霊魔法の事なら自信があるんだ。それに、ファルバァス戦を思えば耐えられない事はないだろうね。わたしに任せてくれないかい?」
 

「そうですか?…なら、エルデス。カルーアさんを【癒しの刻の部屋】へ案内してください。私は浜辺へ向かい、海賊達を撃破しますから!」

「分かりました~あ~それ以外の方は~この先に集落があって~歓迎の準備が出来てるので~そちらに向かっていたください~」

「じゃあ、俺たちは集落に向かうか!」

カルーアとエルデスはキウに肩を貸して【癒しの刻の部屋】へ

「治療ならサーシャも行きますの!」
「サーシャに付いてくノ」

サーシャとコハラコは、ミアナと共に浜辺へ

ヒイロとアリスと獣人族の4人は、歓迎してくれる集落へ向かった

【癒しの刻の部屋】で、予想だにしない出来事が大きな試練として降り掛かるとは、予想もしてないカルーアだった



続く
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