ようこそ幼い嫁候補たち ②

龍之介21時

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化け物たちとの遭遇編

前魔王夫婦の絆

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【癒しの刻の部屋】
水中でありながら呼吸する事が出来て会話も普通にこなせる特殊な液体の中で、みんなが知るキウとは違う細身で艶やかなキウと名乗る女性と出会ったカルーア

「それで、今からナニを始めるんだい?」

「私は…肉体は生きたまま脳死してしまいました。そして、あの人は精神は生きていますが肉体が死んでしまいました」

「……ん!?…と、言うことは…まさか、わたしが知っているキウという女性は!?」

そこまでの説明で、カルーアの中にひとつの仮説が生まれた。前魔王ザッド・クルスは、奥さんであるキウの身体を借りて生きている

「良く分かったな。お前達と出会ったキウと女性は、嫁の身体に憑依した俺の姿なのだ!」

カルーアの頭上から、見た事の無い大きくて筋肉質の男が降りてきた。カルーアは凄まじい威圧感を誇るその男とは初対面だったが、それでもその男こそが前魔王ザッドなのだと直感で理解していた。それほどに凄まじい存在感を放っているのだ

「まさか?あなたが前魔王なのかい?」

「そうだ!俺が前魔王【ザッド・クルス】だ」

「そして私がキウ・クルス。嫁ぐ前はキウ・ケディータと言います…そうですか。魔界より召喚された【ファルバァス】を、旦那様と共に撃退してくれたのですね?感謝しますよカルーア」
 

その特殊な液体の中に前魔王も入って来てから、キウという存在の元々の持ち主である前魔王の奥さんは何かを理解したようだ。その特殊な液体内だと、2人は記憶を共有できているかの様だ


「つまり、貴方が20年前の大戦でクラウン城の主力と共に自爆した先代の魔王なのかい?」

「そうだ!消去の魔女【徳川 有栖】の機転で、俺の魂は冷凍保存しておいた妻の亡骸に移植され、今もこの姿で生きている。と言う訳だ」

衝撃の事実を知らされ、頭が真っ白になったカルーア

「ど、どうりで…辺境の村長にあるまじき規格外の強さも納得がいくよ!魔王と戦ってアサシンのミクイさんや、魔女のアンナ・ローザが勝てるハズが無い訳だよ」

「ふふ、でもね。彼は全力は出せずにいるのよ。私の肉体だから、本来彼が持っているチカラを全開にしてしまうと、私の肉体では耐えられずに崩壊してしまいますから」

「伝説の【舞闘女神】と戦ったら、つい全力を出したい欲求に駆られそうだからな。俺の全力を出して戦えば短い時間で嫁の身体は崩壊してしまう…【武闘女神】には悪い事をしたがワザと負けさせてもらったのだ」

「なるほどね。戦いたくても戦えない訳なんだね……そうだ!それはそうと、癒しの儀式とはナニをするんだい?」

キウ・ケディータの秘密は理解したが、この儀式が何の為にナニをするのか?は未だに分からないカルーア

「それはね……ふふ。可愛い顔をしてるのね」

「えっ!?」

キウはカルーアの顔を手で抑えると、自分の額(ひたい)をカルーアの額に重ねた。そして両手で優しくカルーアを抱擁(ほうよう)した

「カルーアよ。済まないがお前の肉体を母体として、その中で俺たちが魂を交わらせる事で、俺と嫁との結合力(モールド)を回復させてもらう」

そう言うと全裸のザッドはカルーアの全面から近付き、彼女を優しく抱擁する。そして背後からはキウが抱擁する

「んはあっ!そんな…2人がわたしの中に入り込んで来るよ…んあっ!あ、熱いよぉ!」

「貴女には少し負担が掛かってしまうのだけど……貴女の中で私達が交わる事で、本来別の個体である私と彼の結合力を回復させて欲しいの!」

「そんな事が…可能なのかい?…んっ、んうぅ…身体の芯からドンドン熱くなってくるよ!」

カルーアは目的の説明を聞きつつも体内で2人が重なる影響で、身体の奥から熱い波動が満ちてくるのを感じていた

ザッドはカルーアの体内で自分の奥さんと激しい夫婦の営みを始めた!それが結合力(モールド)を回復させる手段らしいが、2人分の快楽を自分(カルーア)の身体だけで体験する事になるので、未体験の熱い快楽に呑まれていた

「くあぁ!何これ!?わたし、こんな凄いの感じた事ないよ!スゴ過ぎるよぉ!!」
 

男(ザッド)の快楽と女(キウ)の快楽の両方を、幼いその身体で受け止めているカルーア。先程エルデスが言っていた「処女のエルデスは儀式をしない方が良い。とミアナに言われている」の意味は正にソレだった。性行為を未体験な女がとても耐えられる快楽ではないのだ

「くひゅっ!かはっ!!き、キツイよ…おかしくなっちゃいそうだよ…手短に…お願いするよ…うあああぁぁ…」

小さな身体のカルーアに強い負担になっている事を感じたザッドは、キウとの営みを早く終わらせる為に夫婦の営みを加速させた!

「駄目!ダメだよ!わたしの中で、そんなに激しくれたら…お、おかしくなっちゃうよお!!……んきゃうっ!!」

2人の性行為に耐えられずに絶頂を迎えたカルーア。その小さな身体は激しく痙攣した

「そろそろ良い頃合いだな」

「ま、まさか…はぁはぁ…ここからが本番なのかい?もう、わたしは…」

「もう少しだ。それに、俺の波動を体験すればお前の身体も以前より強化されるぞ。ミアナのようにな」

「だからミアナさんは…はぁはぁ…あんなに強い魔法を使えるのかい?で、でもでも…今以上に強い刺激は…あっ!?…くひいぃぃっ!?」

前魔王夫婦の激しい営みが、カルーアの身体の中で強く弾けた!カルーアは体内で宇宙が生まれたかのような衝撃を感じていた!

「出すぞキウ…」
「来てください。貴方様…」
「あはっ!ダメだよ…キツ過ぎる!」

カルーアの中で熱すぎる快楽が弾け飛んだ!

「んぴいぃぃっ!かひゅ!ハヒュっ!…はぁはぁ。つ、つよい…強すぎるよー!」

あまりに強すぎる刺激にカルーアは、白目になりチカラも入らず熱すぎる快楽に飲み込まれた

「あぁ、愛しているわ貴方様…」
「キウよ。お前の愛、俺は永劫に忘れはしない!」

「くひっ…くひゅっ…うあああぁぁ!」

カルーアはたった1人で、ザッドとキウの2人分の快楽の衝撃に包まれたまま、意識が吹き飛んでしまった

2人は営みを終えるとカルーアの身体から離脱し、1階に吸い込まれるように消えて行った



続く
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