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化け物たちとの遭遇編
超人類(エリエス)の覚醒
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【古代遺跡地下1階層】
「サーシャ!……サーシャママ!」
右足首が骨折して回避出来なかったコハラコを庇い、天使の結界を張って攻撃の威力を半減はしたが…ブラックドラゴンのブレスを浴びた為にサーシャの綺麗な髪は焦がされ、背中は服が蒸発させられ肌も焼かれていた
「あがあぁ…」
未曾有の痛みにサーシャは一撃で気絶していた。天使の血族となってから、自分に生命の危機が訪れるとは思っていなかった為か、予想以上の激痛に彼女は放心しながら痙攣していた
【後方部隊】
「せえぇい!…やぁっ!」
後方部隊は双頭龍(ヒュドラ)に襲われていた。ギルマスで元シーフのジュリアンや、AランクとBランクの3人チーム【ホロワーズ】では、とてもじゃないがS級危険種である双頭龍(ヒュドラ)と戦えるハズが無い
頼みの綱は超人類の少女エリエスだけだ
2つの首から吐かれる火球を巧みに避けて、エクスカリバーに剣の精霊ロマーニャの魔力を流して斬っても、数センチ程度の傷しか与えられていない
「はぁはぁ…厄介ですわね…」
斬りつけた直後、右の死角から双頭龍(ヒュドラ)は3メートル強の尻尾をエリエスに叩きつけようとしたが…
「なんとおっ!!」
ロマーニャと脳内会話が出来るエリエスは、彼女の言葉で双頭龍(ヒュドラ)の尻尾による攻撃を素早く察知しジャンプ1番!その攻撃を避けた
(このまま消耗戦を続けるのは不味いでしょうね。右翼や左翼の敵は撃破しても回復してるみたいだから…コイツだって何かあってもおかしくないもの…アレは後で吐き気に襲われるのだけど…仕方ないわ。覚悟を決めないと!)
エリエスは双頭龍(ヒュドラ)から10メートル以上の間合いを取ると、両腕をダランと垂直に垂らし集中し始めた
「ねぇ、あの娘。疲れちゃったのかな?」
「そんな事、聞かれても分からないぴょん!」
「違うよ…精神集中だよ(汗)」
ホロワーズの3人は何も出来ず、もはや安全圏からエリエスの戦いを見守るだけの観客となっていた
「その時は来たれり!眠りし能力(チカラ)よ、目覚めよ!」
「キュイィィィーン」掛け声と共に、彼女の眼球に計算式の様な数式が流れていく。彼女は意識が無いのか?無表情で天井を見上げていた
「セーフティCodeを確認…安全装置…解除します…」
「ガキュン!」彼女の頭部から、金庫のロックが開けられた時の様な音が鳴った
「行くわよ!双頭龍(ヒュドラ)!」
その後、自我を取り戻したエリエスは突進した
「ギョアァッ!」
双頭龍(ヒュドラ)の火球を必要最低限の回避運動で避けると、エクスカリバーは発光し双頭龍(ヒュドラ)の胸板に深々と突き刺さった!
「ギョオォッ!!」
大きな痛みに叫び声をあげる双頭龍(ヒュドラ)
「まだまだぁっ!」
能力(チカラ)を解放したエリエスの動きは凄まじく早く、エクスカリバーの斬れ味も格段にアップしていた
「せやあっ!」
苦し紛れに放たれた火球をもエクスカリバーで一刀両断にした。大苦戦していた彼らだが今、エリエスの居る後方部隊だけが敵を圧倒していた
【水中のカルーア】
「グボボッ…苦しい!もう駄目だ…意識が飛ぶ…」
ゼリー状の何かに全身を包み込まれたまま、深い川の中に引きずり込まれているカルーアは息が出来ず、気絶する寸前だった
「貴女…水中じゃ呼吸出来ないの?」
何処からともなくカルーアに向けて、あどけない子供のような声が掛けられた
「かはっ!…はぁ…はあぁ…」
するとカルーアの全身を梱包していたゼリー状の物は、彼女の頭部周辺に空洞を作った
「くはっ!…はぁはぁ…だ、誰か居るのかい?」
不思議とその空洞内には酸素があり、カルーアは酸欠状態からギリギリ脱することが出来た
「やっと会うことが出来ましたね。お姉様はその身体を手に入れられましたのね。おめでとうございます」
まるでカルーアの事を、前から知っている様な口調で話してくる
「わたしの事を知っているのかい?」
「お姉様は記憶を失っておられるみたいですね。私の説明は後でするとしまして、お姉様がこの遺跡に来られた目的をお手伝いさせていただきますね」
姿の見えない何者かはカルーアに協力する事を約束した
「まさか?このゼリー状の物体がキミなのかい?……だとしたら、わたしの中から抜けてもらえないかな?身体を中から掻き回されているような…凄く変な気分なんだよ…」
「これは気付かなくてすみませんでした。では、この穴から抜けさせていただきますね」
「へっ!?何処の穴だって……あっ!?くひいぃぃ!」
カルーアの体内に大量に入っていたゼリー状の物体は、彼女の排泄穴から一気に外へと抜け出した
「あががっ!き、キツい…だ、駄目ぇ…飛んじゃうよぉ!」
体内に入っていた、何リットルものゼリー状の物体が、カルーアの排泄穴から遠慮なく外へ流れ出た
「あがっ、あひゃ…くはぁっ!?」
不意に襲ってきた強すぎる刺激に、カルーアは耐え切れずに全身を痙攣させ、一気に【絶の頂き】へと導かれた!
【地下2階層】
「お姉様…お姉様…起きてください…お姉様!」
「んっ!?あ、ここは?」
カルーアは見たこともない綺麗な石(大理石)が敷き詰められた床の上に寝ていた
「まさか、アレは?」
彼女の目の前には大理石で作られた噴水があった。手入れの行き届いた噴水公園みたいだ
「ここが、お姉様達の目的の場所ですよ。噴水の中心を見てください」
「もしかして、コレが魔物を活性化させている装置なのかい?」
水溜の中心には水をシャワーの様に、高さ1メートルくらいへ排出する大理石の柱があり、噴水口の下に水晶が埋め込まれていた
「魔力を流しながらなら、その水晶を回せるハズですよ。そうしたら、生物活性装置は停止するハズです」
「こ、こうかな?」
未だカルーアに話しかける存在は目視できていないが、彼女は調査隊の目的の場所へ単独で辿り着いていた
そして、その目的は今果たされようとしている
続く
「サーシャ!……サーシャママ!」
右足首が骨折して回避出来なかったコハラコを庇い、天使の結界を張って攻撃の威力を半減はしたが…ブラックドラゴンのブレスを浴びた為にサーシャの綺麗な髪は焦がされ、背中は服が蒸発させられ肌も焼かれていた
「あがあぁ…」
未曾有の痛みにサーシャは一撃で気絶していた。天使の血族となってから、自分に生命の危機が訪れるとは思っていなかった為か、予想以上の激痛に彼女は放心しながら痙攣していた
【後方部隊】
「せえぇい!…やぁっ!」
後方部隊は双頭龍(ヒュドラ)に襲われていた。ギルマスで元シーフのジュリアンや、AランクとBランクの3人チーム【ホロワーズ】では、とてもじゃないがS級危険種である双頭龍(ヒュドラ)と戦えるハズが無い
頼みの綱は超人類の少女エリエスだけだ
2つの首から吐かれる火球を巧みに避けて、エクスカリバーに剣の精霊ロマーニャの魔力を流して斬っても、数センチ程度の傷しか与えられていない
「はぁはぁ…厄介ですわね…」
斬りつけた直後、右の死角から双頭龍(ヒュドラ)は3メートル強の尻尾をエリエスに叩きつけようとしたが…
「なんとおっ!!」
ロマーニャと脳内会話が出来るエリエスは、彼女の言葉で双頭龍(ヒュドラ)の尻尾による攻撃を素早く察知しジャンプ1番!その攻撃を避けた
(このまま消耗戦を続けるのは不味いでしょうね。右翼や左翼の敵は撃破しても回復してるみたいだから…コイツだって何かあってもおかしくないもの…アレは後で吐き気に襲われるのだけど…仕方ないわ。覚悟を決めないと!)
エリエスは双頭龍(ヒュドラ)から10メートル以上の間合いを取ると、両腕をダランと垂直に垂らし集中し始めた
「ねぇ、あの娘。疲れちゃったのかな?」
「そんな事、聞かれても分からないぴょん!」
「違うよ…精神集中だよ(汗)」
ホロワーズの3人は何も出来ず、もはや安全圏からエリエスの戦いを見守るだけの観客となっていた
「その時は来たれり!眠りし能力(チカラ)よ、目覚めよ!」
「キュイィィィーン」掛け声と共に、彼女の眼球に計算式の様な数式が流れていく。彼女は意識が無いのか?無表情で天井を見上げていた
「セーフティCodeを確認…安全装置…解除します…」
「ガキュン!」彼女の頭部から、金庫のロックが開けられた時の様な音が鳴った
「行くわよ!双頭龍(ヒュドラ)!」
その後、自我を取り戻したエリエスは突進した
「ギョアァッ!」
双頭龍(ヒュドラ)の火球を必要最低限の回避運動で避けると、エクスカリバーは発光し双頭龍(ヒュドラ)の胸板に深々と突き刺さった!
「ギョオォッ!!」
大きな痛みに叫び声をあげる双頭龍(ヒュドラ)
「まだまだぁっ!」
能力(チカラ)を解放したエリエスの動きは凄まじく早く、エクスカリバーの斬れ味も格段にアップしていた
「せやあっ!」
苦し紛れに放たれた火球をもエクスカリバーで一刀両断にした。大苦戦していた彼らだが今、エリエスの居る後方部隊だけが敵を圧倒していた
【水中のカルーア】
「グボボッ…苦しい!もう駄目だ…意識が飛ぶ…」
ゼリー状の何かに全身を包み込まれたまま、深い川の中に引きずり込まれているカルーアは息が出来ず、気絶する寸前だった
「貴女…水中じゃ呼吸出来ないの?」
何処からともなくカルーアに向けて、あどけない子供のような声が掛けられた
「かはっ!…はぁ…はあぁ…」
するとカルーアの全身を梱包していたゼリー状の物は、彼女の頭部周辺に空洞を作った
「くはっ!…はぁはぁ…だ、誰か居るのかい?」
不思議とその空洞内には酸素があり、カルーアは酸欠状態からギリギリ脱することが出来た
「やっと会うことが出来ましたね。お姉様はその身体を手に入れられましたのね。おめでとうございます」
まるでカルーアの事を、前から知っている様な口調で話してくる
「わたしの事を知っているのかい?」
「お姉様は記憶を失っておられるみたいですね。私の説明は後でするとしまして、お姉様がこの遺跡に来られた目的をお手伝いさせていただきますね」
姿の見えない何者かはカルーアに協力する事を約束した
「まさか?このゼリー状の物体がキミなのかい?……だとしたら、わたしの中から抜けてもらえないかな?身体を中から掻き回されているような…凄く変な気分なんだよ…」
「これは気付かなくてすみませんでした。では、この穴から抜けさせていただきますね」
「へっ!?何処の穴だって……あっ!?くひいぃぃ!」
カルーアの体内に大量に入っていたゼリー状の物体は、彼女の排泄穴から一気に外へと抜け出した
「あががっ!き、キツい…だ、駄目ぇ…飛んじゃうよぉ!」
体内に入っていた、何リットルものゼリー状の物体が、カルーアの排泄穴から遠慮なく外へ流れ出た
「あがっ、あひゃ…くはぁっ!?」
不意に襲ってきた強すぎる刺激に、カルーアは耐え切れずに全身を痙攣させ、一気に【絶の頂き】へと導かれた!
【地下2階層】
「お姉様…お姉様…起きてください…お姉様!」
「んっ!?あ、ここは?」
カルーアは見たこともない綺麗な石(大理石)が敷き詰められた床の上に寝ていた
「まさか、アレは?」
彼女の目の前には大理石で作られた噴水があった。手入れの行き届いた噴水公園みたいだ
「ここが、お姉様達の目的の場所ですよ。噴水の中心を見てください」
「もしかして、コレが魔物を活性化させている装置なのかい?」
水溜の中心には水をシャワーの様に、高さ1メートルくらいへ排出する大理石の柱があり、噴水口の下に水晶が埋め込まれていた
「魔力を流しながらなら、その水晶を回せるハズですよ。そうしたら、生物活性装置は停止するハズです」
「こ、こうかな?」
未だカルーアに話しかける存在は目視できていないが、彼女は調査隊の目的の場所へ単独で辿り着いていた
そして、その目的は今果たされようとしている
続く
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