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化け物たちとの遭遇編
カルーアの脅威
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【一軒家屋外】
「きゃうぅっ!?」
カルーアの雷撃に吹き飛ばされたサーシャ
「サーシャぁ!大丈夫ぅ!?」
5メートルほど吹き飛ばされたが、先程カルーアを包み込んだ闇の波動を描き消そうとしたのが、カルーアの攻撃を遅らせる事になったので、サーシャは何とか結界を張るが間に合い、かすり傷程度で済んでいた
「危なかったですの…もう少し遅かったら、肌を焼かれてましたの…」
「防がれたか……」
サーシャを見詰めゆっくり向き直るカルーア。彼女の目はどこか、ぼうっとしている感じで心が灯ってないようににも見える
「カルーアちゃんが洗脳された!?」
(エリエス。あの男、メイジリッチーの様です。異常に魔力が高すぎます、危険です!)
「メイジリッチー?…リッチーの上位職なのですか?」
「ほほう!赤毛の戦士よ、随分と博識ではないですか!いかにも!ワシ様はメイジリッチーと呼ばれていまーす!
エルフの娘をワシ様の眷属にしようとしましたが…なんと高い抵抗力!ソレに回復師の強い光の魔力のせいで……一時的に支配下に置いたに過ぎませんねー。ワシ様の呪縛から解放される前に…エルフの娘よ!最大魔法でその娘をヤルのです!」
「分かったよ…マスター…」
「カルーア、駄目ぇ!!」
メイジリッチーをマスターとあおぐカルーアは、魔力を急速に高め始めた
「世界を彩る七精霊よ…」
「あっ!あの呪文は!?」
「サーシャぁっ!」
カルーアが唱え始めた詠唱の1フレーズで、脅威を感じたエリエスとアリス。アリスは一目散にサーシャの元へ走り出した
「マスターの敵を討ち滅ぼすチカラと成れ!【七精守護霊(ハーロウィーン)】!」
カルーア最大級の攻撃魔法が、サーシャに向けて放たれた!
「掴まってぇ!!」
全速力で走り寄って来たアリスがサーシャの服を掴むと、カルーアの魔法攻撃のライン上から逃がす為に、別の場所へ放り投げた
「ドシャ!」
「きゃうっ!?アリスお姉さまっ!」
カルーアの放った七精守護霊のライン上から逃げ延びたサーシャだが、足を踏ん張って彼女を投げたアリスに、その魔法が襲い掛かる!!
「ちょわあぁっ!!」
アリスは全身のバネを最大に爆発させ、真上に10メートルほど飛び上がった
「ゴバアァッ!!」
先程までサーシャが座り込んでいた位置に、カルーアが放った【七精守護霊(ハーロウィーン)】が太い光線となって駆け抜けていく
「ふわあっ!撃たれる方だとぉ、カルーアのあの魔法ってぇ、すんごく怖いぃ!」
アリスは上空から、足元を突き抜けていく妹カルーアの超極大魔法の威力に、心の奥底から恐怖を感じた
「カルーアお姉様のあの魔法…味方だとあんなに嬉しかったですのに、今は凄く怖いですの…」
「うんうん!アタシもだよぉ!」
姉妹であるカルーアの超極大魔法を、初めて恐ろしいと感じたアリスとサーシャ
「素ん晴らしいっ!只者ではないと思いましたがこれ程とはっ!…んおっ!?もしや、伝え聞くところの【ハイエルフ】とか言う種族なのですか!?」
支配下に置いたカルーアの超強力な【七精守護霊(ハーロウィーン)】に歓喜するメイジリッチー
その様子をメイジリッチーと対峙しながら見守っているエリエス
(ヤバいですわ…カルーアさんが支配された事で、私たちはとんでもないピンチになりましたわ)
アリス、サーシャ、エリエスは今までに経験した事のないカルーアとの対立に戦慄していた。対立する三姉妹を眺め考えるエリエス
(私のスピードと斬撃でしたら、操られていて反応が低い今のカルーアさんなら……殺す気ならば……ヤレル!しかし、そんな事をしたらアリスお姉様から嫌われます………出来ません!)
超人類の剣士エリエスならば殺す気で攻撃すれば、カルーアをやれない事はなかった…カルーアが敵ならば…
「アリスお姉様!」
サーシャはアリスの背中に「だいしゅきホールド」の構えで張り付いた
「サーシャぁ?何ぃ?(汗)」
「アリスお姉様!サーシャを背負ったまま戦ってください!サーシャが光のエネルギーをお姉様の2本のソードに流しますから。そうすればソードで、カルーアお姉様の雷は叩き切れるハズです!」
「そっかぁ!サーシャ凄いぃ!」
メイジリッチーに操られている状態のカルーアは、いつもの様な深い頭脳戦は出来ないようだ。それに動作も鈍く、ひとつひとつの動きが流れる感じではない
「【雷光龍(ジャムルフィン)】」
同時に複数放たれる威力の高い追尾式の雷撃を、アリスは2本のソードで巧みに叩き落とす!
「やったぁ!斬れるよぉ!」
(とりあえず、カルーアお姉様が得意とする雷撃は対処出来ましたの…ですが、雷撃を斬るのはアリスお姉様の精神力を激しく削るハズですの。このままでは…サーシャ達が先に…)
「ぬぬぬぬ!あの2人めぇ…まさか、あのエルフ娘の攻撃を凌ぐとは…こうなればワシ様も…」
「てやあーっ!」
エリエスはメイジリッチーに背後から斬りかかった
「うおっとー、危ないですねー!」
ロマーニャの精霊力を帯びたエクスカリバーの斬撃を「ヒラリ」と避けるメイジリッチー
「殺す気で振り抜きましたが…今の攻撃を回避しますか…ですが!邪魔はさせません!」
「危ない、危ない。ですが、貴女たちの1人を支配下に置いている以上、ワシ様たちの優位は動かないのですよ?」
カルーアVSアリス&サーシャ
エリエスVSメイジリッチー
ひとりフリーなメイジゴーストは、離れた場所でアリスとエリエスから受けたダメージを回復させながら、攻撃する絶好の機会を伺っていた
続く
「きゃうぅっ!?」
カルーアの雷撃に吹き飛ばされたサーシャ
「サーシャぁ!大丈夫ぅ!?」
5メートルほど吹き飛ばされたが、先程カルーアを包み込んだ闇の波動を描き消そうとしたのが、カルーアの攻撃を遅らせる事になったので、サーシャは何とか結界を張るが間に合い、かすり傷程度で済んでいた
「危なかったですの…もう少し遅かったら、肌を焼かれてましたの…」
「防がれたか……」
サーシャを見詰めゆっくり向き直るカルーア。彼女の目はどこか、ぼうっとしている感じで心が灯ってないようににも見える
「カルーアちゃんが洗脳された!?」
(エリエス。あの男、メイジリッチーの様です。異常に魔力が高すぎます、危険です!)
「メイジリッチー?…リッチーの上位職なのですか?」
「ほほう!赤毛の戦士よ、随分と博識ではないですか!いかにも!ワシ様はメイジリッチーと呼ばれていまーす!
エルフの娘をワシ様の眷属にしようとしましたが…なんと高い抵抗力!ソレに回復師の強い光の魔力のせいで……一時的に支配下に置いたに過ぎませんねー。ワシ様の呪縛から解放される前に…エルフの娘よ!最大魔法でその娘をヤルのです!」
「分かったよ…マスター…」
「カルーア、駄目ぇ!!」
メイジリッチーをマスターとあおぐカルーアは、魔力を急速に高め始めた
「世界を彩る七精霊よ…」
「あっ!あの呪文は!?」
「サーシャぁっ!」
カルーアが唱え始めた詠唱の1フレーズで、脅威を感じたエリエスとアリス。アリスは一目散にサーシャの元へ走り出した
「マスターの敵を討ち滅ぼすチカラと成れ!【七精守護霊(ハーロウィーン)】!」
カルーア最大級の攻撃魔法が、サーシャに向けて放たれた!
「掴まってぇ!!」
全速力で走り寄って来たアリスがサーシャの服を掴むと、カルーアの魔法攻撃のライン上から逃がす為に、別の場所へ放り投げた
「ドシャ!」
「きゃうっ!?アリスお姉さまっ!」
カルーアの放った七精守護霊のライン上から逃げ延びたサーシャだが、足を踏ん張って彼女を投げたアリスに、その魔法が襲い掛かる!!
「ちょわあぁっ!!」
アリスは全身のバネを最大に爆発させ、真上に10メートルほど飛び上がった
「ゴバアァッ!!」
先程までサーシャが座り込んでいた位置に、カルーアが放った【七精守護霊(ハーロウィーン)】が太い光線となって駆け抜けていく
「ふわあっ!撃たれる方だとぉ、カルーアのあの魔法ってぇ、すんごく怖いぃ!」
アリスは上空から、足元を突き抜けていく妹カルーアの超極大魔法の威力に、心の奥底から恐怖を感じた
「カルーアお姉様のあの魔法…味方だとあんなに嬉しかったですのに、今は凄く怖いですの…」
「うんうん!アタシもだよぉ!」
姉妹であるカルーアの超極大魔法を、初めて恐ろしいと感じたアリスとサーシャ
「素ん晴らしいっ!只者ではないと思いましたがこれ程とはっ!…んおっ!?もしや、伝え聞くところの【ハイエルフ】とか言う種族なのですか!?」
支配下に置いたカルーアの超強力な【七精守護霊(ハーロウィーン)】に歓喜するメイジリッチー
その様子をメイジリッチーと対峙しながら見守っているエリエス
(ヤバいですわ…カルーアさんが支配された事で、私たちはとんでもないピンチになりましたわ)
アリス、サーシャ、エリエスは今までに経験した事のないカルーアとの対立に戦慄していた。対立する三姉妹を眺め考えるエリエス
(私のスピードと斬撃でしたら、操られていて反応が低い今のカルーアさんなら……殺す気ならば……ヤレル!しかし、そんな事をしたらアリスお姉様から嫌われます………出来ません!)
超人類の剣士エリエスならば殺す気で攻撃すれば、カルーアをやれない事はなかった…カルーアが敵ならば…
「アリスお姉様!」
サーシャはアリスの背中に「だいしゅきホールド」の構えで張り付いた
「サーシャぁ?何ぃ?(汗)」
「アリスお姉様!サーシャを背負ったまま戦ってください!サーシャが光のエネルギーをお姉様の2本のソードに流しますから。そうすればソードで、カルーアお姉様の雷は叩き切れるハズです!」
「そっかぁ!サーシャ凄いぃ!」
メイジリッチーに操られている状態のカルーアは、いつもの様な深い頭脳戦は出来ないようだ。それに動作も鈍く、ひとつひとつの動きが流れる感じではない
「【雷光龍(ジャムルフィン)】」
同時に複数放たれる威力の高い追尾式の雷撃を、アリスは2本のソードで巧みに叩き落とす!
「やったぁ!斬れるよぉ!」
(とりあえず、カルーアお姉様が得意とする雷撃は対処出来ましたの…ですが、雷撃を斬るのはアリスお姉様の精神力を激しく削るハズですの。このままでは…サーシャ達が先に…)
「ぬぬぬぬ!あの2人めぇ…まさか、あのエルフ娘の攻撃を凌ぐとは…こうなればワシ様も…」
「てやあーっ!」
エリエスはメイジリッチーに背後から斬りかかった
「うおっとー、危ないですねー!」
ロマーニャの精霊力を帯びたエクスカリバーの斬撃を「ヒラリ」と避けるメイジリッチー
「殺す気で振り抜きましたが…今の攻撃を回避しますか…ですが!邪魔はさせません!」
「危ない、危ない。ですが、貴女たちの1人を支配下に置いている以上、ワシ様たちの優位は動かないのですよ?」
カルーアVSアリス&サーシャ
エリエスVSメイジリッチー
ひとりフリーなメイジゴーストは、離れた場所でアリスとエリエスから受けたダメージを回復させながら、攻撃する絶好の機会を伺っていた
続く
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